キッチン周りのトラブルを解決
キッチントラブルで多く見掛けるのは排水管のつまりです。
果実ジュースに含まれる食物繊維や食べかす、野菜くず、油、生ゴミなどの生活排水がトラブルに繋がるパターンがほとんどです。
放っておくと害虫を引き寄せたり、ヌメリや異臭の原因となるのでこまめに清掃する習慣を身に付けることが大切です。
水のトラブルに対処する手順
排水口に流してはいけないものリスト
- 指輪やバングルなどの金属製品
- フルーツや野菜のヘタ
- サラダ油、ドレッシングを含めた油類
- 熱湯
- 小麦粉、片栗粉のような粉末
- 髪の毛
- シールを含むプラスチック製
- ペンキやニスなどの油性塗料
- 水に溶けないもの。ティッシュや煙草の吸殻
- サプリメントを含む薬
- 水銀が含まれている重金属類
汚水は排水口から排水管を通って下水管へ、その後海や川に生活排水として合流します。
水質が悪くなり水の生き物が住みづらい環境になってしまう為、生態系も崩れてしまいます。
金属製品や野菜くずは配管を詰まらせる大きな原因になりますし熱湯を流すことも管内を破損させる可能性がある危険な行為です。
排水パイプの多くは塩化ビニルを採用しているので熱による破裂破損につながる恐れがあります。排水口から流すのであれば熱湯を冷ましてから流しましょう。
油性塗料、水銀、薬は環境に影響を及ぼす原因となっており社会問題になっています。
なぜ油を流してはいけないのか
油は排水管と相性がよく、内部で一度付着すると重なるように油がくっついていき、最後には油脂の塊となって排水管の流入口を塞いでしまいます。
油処理を正しい方法で行いましょう。まずは牛乳パックや空袋を用意します。
牛乳パックを使った油処理法
- 中身を抜いた空状態にしてよく乾燥させたパックを使う
- 内側を使い古した布切れや新聞紙で覆う
- 完全に冷ました油をパックに注ぐ
- パックの口をしっかり閉めて燃えるゴミへ
袋を使った処理も同様です。
油を袋の中に入れて閉じて捨てるだけです。袋は二重三重にすると漏れる心配が減ります。
大切なことは完全に油を冷ました状態で処理することです。この手順を踏まないと真夏日のような猛暑だと自然発火する恐れがあります。
念を入れて水を加えると万全です。
油凝固剤を入れる
その名の通り油を固めてしまう作用のある薬です。
製品によって違いはあるかと思いますが、熱した油に凝固剤を入れて外気で冷まします。油まるごと白っぽく固まるのでそのまま燃えるゴミとして処理してしまいましょう。
石鹸やロウソクとして生まれ変わってもらう
エコなリサイクル方法として昔から推奨されています。
廃油をメインに水、苛性ソーダ、香り付けとしてエッセンシャルオイルがあれば一商品として完成します。
ただ苛性ソーダは劇薬指定されていて購入先は薬局に限られます。法律上必要な手続きとして氏名と住所、用途の記載、朱肉印鑑が必要です。
現在だとインターネットでも購入できますがその際にも氏名住所など用途を開示する必要があるため注意。
使用済みの食器は要注意
料理にはほぼ油を使用しています。
食器には油が付着するのは仕方のないことですが、食器を洗う前に一手間掛けることで排水管を守ることができます。使用後の食器はまずクッキングペーパーで汚れを拭き取ってあげます。
本来洗剤と一緒に流れる予定の油をクッキングペーパーに吸ってもらうことで排水管の汚れを最小限にできます。
排水管をクリーンにしよう
管内の汚れを落とす方法、汚れから守る方法をご紹介します。身近のアイテムを使って効率よく行いましょう。
- パイプユニッシュのような薬剤を活用する
- 排水口に重曹とクエン酸を投入する
- 排水口に水切りネットを取り付けて野菜くずの落下を防ぐ
- シンクの排水口を蓋で閉じて人肌程度の温水を貯める。半分まで貯まったら蓋を開けて勢いよく放水する
- 汚水を流す前に先に水道水を流す、もしくは汚水と水道水を一緒に流す習慣を身につける
- 排水口に丸めたアルミホイルを入れる
- 三角コーナーを多用する
概要
安価で即効性に期待できるのがパイプユニッシュです。
どの販売店でも取り扱っており排水口に注ぐだけと手順も簡素なので積極的に利用しましょう。
重曹とクエン酸に水を加えるとモコモコした泡が作られます。
アルカリ性と酸性が混ざり合うことで二酸化炭素が作られます。これが泡の正体です。
環境に優しい素材で作られたこちらの泡は無害ですのでニオイを気にすることなく掃除に取り組むことができます。
なぜアルミホイルを入れるだけでいいのでしょうか?
それはアルミホイルが水に触れると金属イオンを発生させる反応が起こります。これをアルミニウムイオンといい、ヌメリや雑菌を防ぐ作用がありとても役立ちます。
注意したいのはあくまで防ぐ効果があるだけでヌメリを除去する力は働きません。持続効果は2週間程度なのでその都度取り替える必要があるので注意しましょう。
最適な対処法まとめ
- 厄介なヌメリを防ぐためにアルミホイルをゴミ受けに入れておく
- 汚水を流す時は水道水も一緒に流す
- 水が流れにくくなったらパイプユニッシュを試してみる
- さらに重曹クエン酸を使って徹底洗浄を行う
- 油と食べカスは絶対にシンクに流さない
- 熱湯はシンクや排水管を痛める原因となるので湯を冷ましてから流すようにする
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キッチンのコラム一覧水トラブログ編集部
最終記事更新日:2023.09.20