最終更新日:2025.04.16 お風呂キッチントイレ水トラブログ

下水つまりの原因は?自分で修理する方法や直し方、修理料金も紹介

下水つまりの原因は?自分で修理する方法や直し方、修理料金も紹介

「下水がつまって悪臭が発生している」「下水が逆流してきてしまった」とお困りではないですか?

下水つまりを放置していると悪臭が発生するだけでなく、トイレや風呂などが壊れる恐れがあります。日常生活にも支障が出るので、適切な対処をすることが大切です。

この記事では、下水つまりが起こる原因や自分で直す方法を紹介します。また、下水つまり解消を業者に依頼した際の修理費用の相場、そもそも起こさないための対策について紹介するので、下水つまりでお困りの方は参考にしてみてください。

  1. 下水つまりが起きたら?原因の特定と確認手順

下水つまりが起きたら?原因の特定と確認手順

家庭内で使った水は排水と呼ばれ、下水管を通って下水処理施設に運ばれていきます。一般的な住居で起こる下水つまりとは、排水桝がつまった状態です。

下水つまりが起きたら、まずは原因を特定することが大切です。どこでつまったのか確認しましょう。主な確認箇所としては、以下の3つです。
・トイレ
・キッチン
・排水桝(ます)

次章以降で、箇所別の下水がつまる原因を詳しく紹介します。

  1. 【箇所別】下水がつまる原因は?

【箇所別】下水がつまる原因は?

下水つまりの原因は、起こっている場所によって異なります。
箇所別に説明します。

  1. トイレ

トイレの汚水が下水つまりになる原因としては、大量のトイレットペーパーを流したとき、節水による水量不足、水に溶けない紙を含む異物を流したときです。トイレットペーパーは水に溶けるように作られているので、適量の使用でつまることはありません。しかし、大量のペーパーを一度に流すとつまりの原因になります。

また、適量の使用であっても、節水対策などで水量が少ない場合は流し残りが発生し、つまりの原因になります。節水は大切ですが、トイレつまりを起こさないよう注意しましょう。

ティッシュペーパーは一見、トイレットペーパーと似ていますが、水には溶けないように作られています。よく似ているからといって、トイレットペーパーの代わりに使うとトイレつまりの原因になります。生理用品や紙おむつ、食べ残した食材などもトイレに流すとつまってしまいます。

また、スマートフォン、鍵、ペンなどをポケットに入れたままトイレに入って落としてしまうケースもあります。不要な物は持ち込まないようにしましょう。

  1. キッチン

キッチンの排水口には食べ残した食材、食材の切れ端、調理に使った油、食器を洗った洗剤などさまざまな物が流されていきます。それぞれは小さな物であっても、次から次に蓄積して大きくなりつまりの原因になっていきます。

また、調理に使った油は冷えると固まってしまうので、排水管などに付着しその油の上から異物が蓄積されてつまっていきます。油類は極力、排水口には流さないようにしましょう。食べ残した食材、食材の切れ端、石鹸かすがつまると雑菌が発生し、悪臭の原因になることもあります。

  1. お風呂・洗面所

お風呂のつまりは、主に髪の毛、垢や皮脂など人間の体由来の汚れが原因です。排水口にこれらがつまると雑菌が繁殖し、ヌメリやカビの発生の原因にもなり衛生的にも問題です。

また、身体を洗った石鹸カスや入浴剤の残りなどもつまりや悪臭の原因になりますので、よく流すようにしましょう。洗面所のつまりはお風呂と似ていますが、髪の毛やひげに加えて、歯磨き粉、洗顔料やスタイリング剤の残りが原因となっている場合が多いです。さらに、ヘアピンなどヘアセットの際に落下した異物がつまる場合もあります。

  1. 木・植物の根の張り付き

屋外にある下水管、汚水桝に木の根っこが入り込んでつまってしまうことがあります。配管の接続部や配管本体、汚水桝の劣化により亀裂が入ると水が漏れ出します。周辺にある木の根がその水を感知すると、水分を求めて伸びる性質があるのでどんどん下水管や汚水桝に入り込んできて、つまりが起こるのです。

  1. 建物の構造の問題 台風や大雨の問題

マンションなどの集合住宅と戸建て住宅を比較した場合、圧倒的に戸建て住宅のほうがつまりやすいです。集合住宅は〇階建てというように高さがあって、配管は地面に対して垂直になるように設置されています。そのため、排水の流れも重力の力でとても勢いのある流れになります。

一方、戸建て住宅の場合は高さがないため、排管の設置は勾配を付けているものの横向きになります。水の勢いはゆっくりになりつまりが発生しやすいです。

台風やゲリラ豪雨など、集中的に雨が降った場合、雨水の流れが強くなりマンホールに土砂が流れ込むことがあります。そうなると、各家から排水される水の行き場がなくなり排水口から逆流することもあるので、注意しましょう。自然災害なので収まるまで待つしかないですが、土嚢(のう)を排水口に置いて逆流を防ぐ方法もあります。

  1. 下水つまりを自分で直す方法

下水つまりを自分で直す方法

  1. 液体パイプクリーナーを使う

軽微なつまりは、液体パイプクリーナーで改善することができます。液体パイプクリーナーは、ホームセンターなどで気軽に購入が可能です。いろいろ種類もあり洗剤濃度もさまざまです。実際につまりが発生している場合、洗剤濃度は2%以上の物を使いましょう。日々の掃除に使う場合は、1%程度と使い分けるのがおすすめです。

-手順-
① 排水口のフタなどすべて外す
② パイプクリーナーを排水口に流し入れる
③ 所定の時間をおいてから水でしっかり流す
※メーカーや種類によって使い方や放置時間に違いがありますので、説明をよく読んで正しく使うようにしましょう。

  1. 真空式パイプクリーナーを使う

真空式パイプクリーナーはラバーカップより強い吸引力があります。
インターネットでもホームセンターでも購入が可能です。

-手順-
① 排水口のフタなどすべて外す
② クリーナーのレバーを一番下まで下げた状態で、排水口に密着させる
③ 密着が外れないようにレバーを引いて、つまっている物を引き出す
④ つまりが取れるまで繰り返す

  1. ワイヤーブラシを使う

比較的、排水管の奥につまりがあるときは、ワイヤーブラシが有効的です。
しかし、一度に多くの汚れを取ることができないので時間もかかり、再発の可能性も高いです。ワイヤーブラシだけで解決しようとせず、応急処置的な対処法として使うとよいでしょう。

-手順-
① 排水口のフタなどすべて外す
② ワイヤーブラシをゆっくり差し込んでつまっている物に当たったら、ブラシを回転させてつまっている物を削る

  1. 高圧洗浄機で汚れを落とす

ひどいつまりの場合は、高圧洗浄機を使ったつまり解消法がありますが、作業の難易度が上がります。また、やり方を間違えると排水管自体を破損させる危険性もあります。やったことがない、自信がない場合は専門の業者に作業依頼することをおすすめします。

  1. 下水つまりの修理を業者に依頼したときの料金

下水つまりの修理を業者に依頼したときの料金

つまり解消作業を業者に依頼した際の料金は、つまりのレベルや作業状況により異なります。軽微なつまりの際は10,000円前後、中度〜重度になると作業内容も多岐にわたるため、必ず見積もりを取るようにしましょう。

以下は、業者に作業依頼した際の目安の修理費用です。
・ローポンプ使用:10,000~20,000円程度
・高圧洗浄機使用:25,000円~
※高圧洗浄の場合は作業場所の状況によりかなり相違があります。見積もりで確認してください。

・トイレ、便器脱着:27.500円~
・お風呂、洗面、排水トラップ清掃:8.000円~
各所部品交換になった場合は、部品代+交換作業費が必要になります。

  1. 下水つまりを起こさないための対策

下水つまりを起こさないための対策

心当たりのないつまりは経年つまりです。少しずつ溜まった結果、下水つまりが起こります。下水つまりを起こさないためにも、定期的におこなうメンテナンスと、日常的におこなう日々のメンテナンスを実施しましょう。

それぞれのメンテナンスについて解説します。

  1. 定期的なメンテナンス

半年に1回、1年に1回というように期間を決めて排水管の高圧洗浄や、汚水桝の掃除をおこなうと有効的です。アパートやマンションなどの集合住宅は管理会社などがメンテナンスをおこなっていますが、戸建て住宅の場合は入居者が意識しておこなう必要があります。

  1. 日々のメンテナンス

毎日のちょっとしたメンテナンスで、下水つまりを防ぐことができます。
メンテナンスは箇所ごとにポイントが異なります。

箇所

具体的な対策

キッチン

・排水口に油や食べ物カスを流さない
・排水口ネットを付けるようにする
・鍋や食器を洗うとき、汚れがひどい場合はキッチンペーパーでさっと拭いてから洗う(とくに調理済み油は冷えると固まるので、ペーパーでしっかり拭いてから洗う)

風呂

・お風呂のつまりの主な原因は髪の毛なので、浴槽の湯を抜く前にネットなどで髪の毛を取り除く(とくに家族に長い髪の毛の方がいる場合)
・垢や石鹸カスは排水管に付着、蓄積していくので入浴後は排水口をしっかり洗う

洗面所

洗面の排水口つまりの主な原因は、髪の毛とヘアピンなどの異物。洗面台でヘアセットする際は、落下した髪の毛を流さないように、ヘアピンなどが落ちていかないよう排水口を塞いでおこなう

洗濯機

・洗濯機を使ったら都度ゴミフィルターを掃除しておく
・排水口は定期的に掃除する

トイレ

・トイレットペーパーを大量に流さない、水に溶けない物は流さないことを心がける
・節水対策は過度にならないように注意する

 屋外

・近くに落葉樹があるなら、落ち葉の季節は細めに掃除する
・一箇所に土砂が溜まらないよう注意する

 

  1. 下水がつまったら水のトラブルサポートセンターまでご相談を

下水つまりは、原因になっている箇所によって対処法は異なりますが、軽微な場合は、自分で対処が可能です。しかし、原因が1箇所ではなく複数個所に及んでいる場合もあります。また、排水管の老朽化や破損が原因の場合は交換が必要になります。

自分で対処が難しい場合、無理矢理作業をしてしまうとさらに悪化することもあるため、速やかに業者に依頼することをおすすめします。

下水つまりでお困りの際はぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。24時間365日、対応しております。まずは、無料見積もり依頼をお待ちしております。

関連記事

キッチンのコラム一覧

水トラブログ編集部

最終記事更新日:2024.08.02