2023.06.10お役立ち情報

封水について。

こんにちは。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

「封水」ってご存知ですか?

最近はネットでも割りとよく聞く言葉になってきました。

 

トイレの便器の底に溜まっているはずの水が無くなっていて悪臭がする、

夏場、お風呂の排水口の水が乾いていて臭いがする

ということ、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

実は、封水が無くなったことが原因だったのです。

 

◆封水とは。

排水トラップ(排水管が曲がっていて水が溜まるところ)に、溜まっている水が

フタのような役目をして、下水からの臭いや害虫も防いでくれています。

この水を「封水」と呼びます。

排水トラップは、キッチンシンク下、お風呂の排水口、洗面台の下などいろいろな

ところに設置されています。

 

 

◆封水が無くなると。

封水は、下水と室内の空気が混ざらないようにしています。

封水が無くなってしまうと、下水からの臭いを止めるものがなくなって、部屋に入ってくることになります。

所謂、「下水臭い」臭いが部屋に充満することになります。

時間が経過すると、壁などに臭いが染み付いて取れなくなることも。

次に怖いのは、害虫です。

封水が無くなると、下水から行き来が可能な状態になります。

下水管の中には様々な害虫が存在しており、室内に入ってくる可能性が高くなります。

ネズミもいるかもしれません。

 

封水が無くならないようにすることはとても大切です。

 

◆封水が無くなる原因とは。

・蒸発

 空き家や長時間水を流さない等の場合、水分ですから蒸発してなくなることが

 あります。

 

・他の排水口からの水の影響

 マンションなどの集合住宅の場合、上の階で大量の水が流されると、ストローの

 ように下の階の水が引っ張られることがあります。

 戸建てでも、お風呂で大量の水を流したため、トイレの封水が無くなることも

 あります。

 

・トイレットペーパーや髪の毛を伝って外に流れる。

 排水トラップの外と封水を繋ぐように、トイレットペーパーの切れ端や髪の毛が

 引っかかった場合、それを伝って少しづつですが外に水が流れてしまうことが

 あります。

 朝、出かける時は何もなかったのに、夜に帰ってきたらトイレの封水が空になっていて

 悪臭がする、という場合もこのケースが多いようです。

 

・排水トラップ自体が破損している。

 排水トラップにヒビが入っている、割れているなどの場合は、当然中の水は

 漏れてしまうので封水はなくなります。

 

◆対処方法。

・蒸発

 しばらく使わないことがわかっている場合は、ラップをかけておくのが効果的です。

 封水蒸発防止剤を使っても防止できます。ホームセンターなどで手に入ります。

 

・他の排水口からの水の影響

 マンション等の集合住宅で頻繁に起こる場合は、住宅全体の問題であることもあるため

大家さんや 管理会社にご相談されることをお勧めします。

 戸建ての場合は、一度に大量の水を流さないよう注意しましょう。

 

・トイレットペーパーや髪の毛を伝って外に流れる

 そもそもゴミが残っている状態なので、そのままにしてくと詰まりの原因にも

 なりかねません。定期的に掃除は行うようにしましょう。

 私は外出前に、トイレを使っていなくても流して出かけるようにしたところ

 帰宅した時に封水が無くなっているということが起きなくなりました。

 

・排水トラップ自体が破損している。

 排水トラップの交換が必要です。製品の型番を確認して交換することも可能ですが

 あまり古い物だと、すでに廃盤になっていたりすることもあります。その場合も

 後継品があるので確認してみて下さい。

 迷ったら、水道業者に依頼するのも一つの方法です。

 

 

封水は、快適な暮らしを守るために必要です。

無くなると悪臭や害虫の被害にあうことになります。

外出する前、就寝前など定期的に水を流すように。

 

排水トラップでお困りの際は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談下さい。

 

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