最終更新日:2024.08.02 お役立ち情報キッチン

蛇口の水漏れを自分で修理する方法は?原因、修理手順を紹介

家の中の様々な箇所に蛇口は存在します。蛇口は消耗品なので、劣化して一番に出るトラブルが水漏れです。軽微な場合はご自身で修理対応することも可能です。今回は水漏れを見つけた場合の対処方法、修理方法、必要な工具、予防方法、修理や交換についての費用相場についてご紹介します。

水のトラブルに対処する手順

蛇口から水漏れしている場合は止水栓を閉める

ご自宅の蛇口からの水漏れを発見した場合は、まず、最初に止水栓を閉めます。
止水栓を閉めることで水漏れが止まりますので、落ち着いて次の対処ができます。
水漏れを起こしている蛇口の箇所によって若干の違いはありますが、蛇口の手前に止水栓があります。普段から止水栓の場所を確認しておくと安心です。

・止水栓の閉め方

ほとんどの止水栓はハンドルを回して開閉するタイプ(ハンドル型)ですが、中にはストレート型、アングル型といったマイナスドライバーを使って開閉する物もあります。

ハンドル型は、蛇口のカランのようなハンドルが付いているタイプで、手で開け閉めが出来ます。ハンドルを握って時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。

ドライバーを使うタイプは栓の真ん中にドライバーを刺すくぼみがあるので、そこにドライバーを差し込んで回します。回す方向はハンドルタイプと同じです。

ドライバーを刺すくぼみが外に出ているタイプは、くぼみよりドライバーが大きくても支障はありませんが、中に引っ込んでいるタイプは、くぼみよりドライバーが大きいと入らないのでサイズに注意して下さい。
また、固くて回らない場合は力任せに無理に回すと栓の破損や新たな水漏れを起こす原因にもなりかねないので注意しましょう。

水漏れが酷い症状の場合は、元栓を閉めます。戸建ての場合は屋外にある蓋付きの水道メーターの付近になります。注意点としては、家全体の水を止めることになるので、水漏れ箇所以外の箇所でも水が使えなくなります。また、元栓を閉めても配管の中に水が残っているのでその水が出切ってしまうまでは水は漏れるので注意しましょう。

止水栓の場所などについて、下記ブログでもご紹介していますので是非ご一読ください。

止水栓について

・マンションの元栓を閉めたい場合

マンションの元栓は基本的には玄関のドア近くにあるメーターボックスの中にあります。
ガス栓なども入っているボックス内に設置されています。
マンションによっては、入居者では触れないこともありますので、管理会社等に、確認をしておくと安心です。

洗濯機からの漏水の場合の対処方法

洗濯機の水漏れは特に注意しましょう。洗濯機は大量の水を使います。マンションなどの集合住宅の場合は、下の階に被害を及ぶ場合があるので、水漏れを発見した時は迅速に対応しましょう。

・まず水漏れの状況を確認しよう

漏れている状況によって対処法が違うので観察してみましょう。
 a:洗濯蛇口から漏れている→閉めると水も止まる
 b:洗濯蛇口から漏れている→閉めても水が止まらない
 c:洗濯蛇口と洗濯機に繋がるホースのつなぎ目から漏れている
 d:洗濯機の下の排水口から水が溢れてきている
 e:洗濯機の真下から水が出てくる(本体から漏れてくる)

・水漏れの応急措置

a:蛇口を閉めて水を止めます
 b:止水栓、元栓を閉めて水を止めます
 c:蛇口を閉めて水を止めます
 d:洗濯機を止めて排水口の詰まりを確認する
 e:洗濯機メーカーに点検依頼をする。

蛇口の水漏れの修理方法

キッチンであっても、洗面台であっても、蛇口は消耗品です。使っているうちに劣化して水漏れを起こすようになります。水漏れの箇所は使用方法により様々です。
水漏れ箇所が判明すれば修理方法も確認できます。以下に箇所別の修理手順についてご紹介します。

・どこから水漏れしているのか確認する

水漏れがどこから起こっているのか確認しましょう。漏れ箇所によって修理内容や取り寄せる水漏れが起こった場合は「蛇口の種類」「水漏れ箇所」の2点を確認します。部品も異なります

・パイプの先から水漏れしている場合の修理方法(単水栓)

パイプの先から水が漏れている場合は、蛇口内部の「コマパッキン(ケレップ)」という部品が破損しています。コマパッキンは、ゴムで出来ているパッキン部分と支えている金属部分に分かれています。

修理方法:コマパッキン(ケレップ)の交換
必要な工具:モンキーレンチ、ピンセット
必要部品:コマパッキン(ケレップ)

手順:1 水道の元栓を閉めます
      2 蛇口のハンドルを外して中からケレップを取り出して交換します。
      3 ハンドルを戻します(ナットの締めすぎに注意しましょう)

・ハンドル根元から水漏れしている場合の修理方法

ハンドルの根元から水漏れしている場合は、ハンドルの中になる「三角パッキン」が劣化しています。

修理方法:三角パッキンの交換
必要な工具:モンキーレンチ、ピンセット
必要部品:三角パッキン

手順:1 水道の元栓を閉めます
   2 蛇口のハンドルを外して裏側にある三角パッキンの交換をします。
   3 ハンドルを戻します(ナットの締めすぎに注意しましょう)

・蛇口と取付口の間から水漏れしている場合の修理方法

蛇口と取付口の間から水漏れしている場合は、シールテープが劣化しています。

シールテープとは配管などのネジ部分に巻くことで隙間を埋めて水漏れを防ぐテープです。

修理方法:シールテープの巻き直し
   必要な工具:水栓レンチ
   必要部品:シールテープ

手順:1 水道の元栓を閉めます
   2 蛇口本体を取り外します
   3 配管の掃除をします。古いテープの切れ端やゴミがあったら一緒に清掃します
   4 シールテープを巻きます。テープはネジに向かって6回~7回程度、時計回りに巻きます。巻く時は引っ張りながら巻くのがコツです。
   5 蛇口本体を取り付けます。蛇口を反時計回りに回してしまうとテープが破れてしまうので注意が必要です。

・パイプの先から水漏れしている場合の修理方法(シングルレバー混合栓)

シングルレバー混合栓の水漏れの場合はカートリッジ(バルブカートリッジ)の劣化が原因です。

修理方法:カートリッジの交換
必要な工具:精密ドライバー一式
必要部品:カートリッジ

手順:1 水道の元栓を閉めます
   2 レバーを取り外して中のカートリッジの交換をします。
   3 レバーを戻します。

水漏れ修理に役立つ工具

・モンキーレンチ

1本で、様々なサイズのボルトやナットに対応できる工具です。スパナでも可能ですが、スパナは幅が固定されているので、できればモンキーレンチを準備しましょう

  

・精密ドライバー

別称「時計ドライバー」とも呼ばれている、小さなネジに対応できるドライバーです。
先端のサイズは多種ありますので何種類か持っていると便利です。

  

・ピンセット

蛇口内部の小さな部品を取り出す時など、ピンセットがあると便利です。100円均一ショップでも販売していますので、手軽に手に入ります。

  

・水栓レンチ

蛇口の修理専用レンチです。立水栓締め付けレンチ、水栓取り外しレンチなど、目的によって種類が分かれています。またメーカーによって名称も違っているので、購入する際は、どういう物が必要かよく確認しましょう。

水漏れを予防するコツ

水漏れは経年劣化で起こります。日常の使い方やお手入れで劣化を遅らせることが出来結果、水漏れの予防に繋がります。

・レバー、ハンドルを無理に締めすぎない

蛇口からの水漏れの原因TOP1の「パッキンの劣化」は、レバーやハンドルをきつく締めすぎることで起こりやすくなります。水漏れしないように、ついつい強く締めがちですが、水が止まったら、それ以上は締めないように注意しましょう。

・水道料金やメーターに注意する

毎月支払っている水道料金に変動がないか、確認するようにしましょう。目に見える箇所での水漏れはすぐに対応できますが、以外と目に見えない箇所での水漏れも多いです。

トイレのタンク内の部品劣化で便器内に水が流れ続けている、壁の中の配管が劣化して水漏れを起こしているなど、気が付かない水漏れが起こっていた場合、必ず水道料金が高くなっています。知らずに数ヶ月、高くなった水道料金を払っていたという事例も。

先月より、水道料金が高くなったという場合は、家中の水を止めて、水道メーターを確認してみましょう。水を止めているのでメーターは回らないはずですが、回っていることが確認できたら、どこかで水漏れが起こっています。

・定期的に使用する

使わない時間が長くなると、内部部品が錆びたり固まったりして、いざ使った時に破損して水漏れを起こすこともあります。また、配管に水が溜まったまま動かないとサビが発生して様々なトラブルを引き起こします。あまり使用頻度がない蛇口でも1日1回は水を出すなどの対策をとりましょう。

・定期的にメンテナンスする

ちょっとした異変や違和感は、定期的なメンテナンスを行っていると気づきやすく、おおごとになる前に対処できます。

大層なことをしなくても、家事が終わった時に蛇口と周辺の水垢や汚れを取る掃除をすることで蛇口の劣化予防になり、少しの水漏れに気づくことが出来ます。

蛇口を修理するよりも交換したほうがいいケース

トラブルを起こしている蛇口の状態やトラブルの内容によって、ご自身で修理出来る場合とプロの業者に交換を依頼した方がいい場合があります。

位下のどれかに該当する時は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談下さい

・10年以上使っている

基本的に蛇口の寿命は10年と言われています。使用年数が10年前後経っている場合は交換した方が得策です。
古い蛇口は、今起きているトラブルを解決しても、また違う箇所で発生する可能性も高く都度、修理費を払うなら新しい蛇口に交換した方がお得な場合があります。

・水漏れの原因がわからない

原因がわからないと修理方法も特定できません。まずは、業者に原因調査依頼をしましょう。
原因不明の状態で、憶測で修理を行うと、水漏れがひどくなったり他の箇所の新たなトラブルを招きかねませんので、原因がわからない場合は業者に連絡しましょう。

・修理するにあたって不安感がある

あまりDIYに慣れていない等、修理作業に対して不安感がある場合は、業者に依頼することをおすすめします。また、修理には工具も必要なので買い揃えることが必要になったり、交換部品は多種多様で、適合部品なのかの見極めも難しいです。少しでも不安感がある、工具がない等の場合は、業者への依頼をおすすめします。

修理の場合の費用目安

蛇口の修理にかかる費用としては部品代金+作業料金の合計になります。
部品は簡単なパッキンなどは1000円台から、複雑な部品で10.000円程度です。
作業料金は7.000~10.000円程度になります。

新品の蛇口に交換する場合の費用目安

新しい蛇口に交換する場合、新しく取り付ける蛇口の商品代金+取付作業料金になります。
蛇口の商品代金は、蛇口の形状、機能によって大きく異なります。
例えば、キッチン蛇口の場合、シャワー機能もなく吐水のみのシンプルな蛇口とタッチレス水栓では、10万円以上の差があります。
取付作業費は5.000円~、取付穴の調整が必要だったり、コンセントの設置が必要になった場合は別途費用がかかりますので、見積りをとって検討して下さい。※自社調べ

水のトラブルサポートセンターでの作業事例

弊社が実際におこなった「蛇口交換」の作業事例です。

【作業事例1】キッチン蛇口交換

使用年数10年以上。修理は可能ですが、再発の可能性が高いので蛇口交換になりました。

トラブルの症状:水漏れ
トラブルの要因:経年劣化
作業時間:2時間
作業内容:キッチン蛇口交換

詳しくはこちら

【作業事例2】キッチンワンホール混合水栓交換

ご実家のキッチン蛇口破損。娘様が来られる日時に合わせて訪問。蛇口交換しました。

トラブルの症状:蛇口のレバーが取れた
トラブルの要因:経年劣化
作業時間:1時間
作業内容:キッチンワンホール混合水栓交換

詳しくはこちら

蛇口から水漏れのトラブルなら水のトラブルサポートセンターへご相談ください!

蛇口から水漏れのトラブルなら、水のトラブルサポートセンターへご相談ください!
毎日、使う蛇口。使えなくなると、たちまち困ります。

少しでも不安を感じている場合は、一度プロにチェックを依頼してから判断するととても安心です。

水のトラブルサポートセンターなら、蛇口の水漏れ修理の実績も多いので安心してご依頼下さい。まずは、無料でお見積りをさせて頂きます。 急な蛇口の水漏れでお困りの際は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談下さい。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2023.09.20