最終更新日:2024.10.30 トイレ
トイレの止水栓の水漏れが起きたときの対処法は?原因と応急処置の仕方も解説
「トイレの止水栓の水漏れは自分で直せる?」
「原因や応急処置の仕方が知りたい」
トイレの止水栓から突然水漏れが起き、戸惑っている方もいるでしょう。
トイレの止水栓の水漏れは、ナットの緩みやパッキンの劣化が原因で発生します。作業はそこまで難しくないため、自分で対処できるケースもありますが、誤ったやり方をしてしまうと悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
この記事では、トイレの止水栓の水漏れが起きたときの対処法や原因、応急処置の仕方をまとめています。
水漏れを早期に解消したい方は、ぜひ参考にしてください。
水のトラブルに対処する手順
トイレの止水栓から水漏れが起きたときの応急処置
トイレの止水栓から水漏れが起きていた場合、まずは水道の元栓を閉めることが先決です。水漏れを放置すると、床や壁に浸水被害が及ぶ恐れがあるため注意が必要です。
ここでは、元栓の場所がわかるときと、わからないときの応急処置の方法をそれぞれ解説します。
元栓の場所がわかるとき
水道の元栓の場所がすでにわかっている場合は、以下の手順で応急処置をおこなってください。
1.止水栓の水漏れ箇所を特定する
2.元栓を止める
3.ダクトテープを使って止める
一つずつ詳しく見ていきましょう。
止水栓の水漏れ箇所を特定する
漏れの箇所を特定するため、まずは漏れの状態を確認してください。
水漏れが大量の場合は特定しやすいですが、少量の場合はわかりにくいことがあります。給水管を上から見ていき、濡れ始めの部分を探してみましょう。部分的に濡れている箇所があれば、その周辺で水漏れが起きているとわかります。
または、乾いたタオルで給水管の表面を拭き取り、時間を置いてから再度濡れている部分を探すと見つけやすいでしょう。
元栓を止める
水漏れ箇所が特定できたら水道の元栓を閉め、水が止まっているか確認します。バルブは右回りに回すことで閉められます。
通常のトイレの修理は、トイレの止水栓を閉めるだけで可能です。しかし、トイレの止水栓で水漏れが起きている場合は、家全体の水道の元栓を閉める必要があります。水漏れした状態では止水栓の修理ができないため、確実におこないましょう。
なお、その間はキッチンやお風呂などすべての水まわりが使えなくなるため注意してください。
ダクトテープを使って止める
元栓を止めても水漏れが続いていたり、修理がすぐにできない状況だったりする場合は、防水仕様のダクトテープを貼って対処しましょう。ダクトテープは100円ショップやホームセンターで購入できます。
ただし止水栓にヒビが入っていた場合、テープを巻く際に力がかかって水漏れが悪化する恐れがあるため、確認してからおこなってください。
ダクトテープがないときは給水管にタオルを巻き、床に洗面器などを置いていったん水を受ける方法もあります。とはいえあくまで一時的な対応のため、早めに業者を呼ぶようにしましょう。
元栓の場所がわからないとき
水道の元栓を触る機会はあまりないため、どこにあるのかわからない方も多くいます。以下の場所を確認しましょう。
・住宅
・元栓の場所
・戸建て住宅
・敷地内(屋外)のメーターボックスの中
・集合住宅
・玄関横の扉の中
・共用スペース
戸建て住宅の場合、「止水栓」「量水器」などと書かれたメーターボックスを探してください。中には地面に埋まっているものもあります。集合住宅の場合、玄関を開けてすぐ横にある扉の中か、共用スペースにまとめて置かれています。
いずれも水道メーターとともにバルブがついているため、右回りに回して閉めましょう。元栓が見つからない場合は、管理会社や管理人に確認してください。
トイレの止水栓から水漏れが起きる原因
トイレの止水栓から水漏れが起きる原因には、次のものがあります。
1.止水栓自体が劣化している
2.パッキンが劣化している
3.ナットの緩みや劣化を疑う
一つずつ解説します。
止水栓自体が劣化している
止水栓本体の劣化や破損は、水漏れの原因の一つです。
トイレを設置してから10年以上が経っている場合、劣化によってきちんと水を止められなくなっているかもしれません。
また、劣化が進んでいるところに物を落とすなどの衝撃が加わると、たとえ金属製でも破損につながる可能性があります。小さなヒビ程度ならダクトテープで一時的に補修できますが、力が加わることで悪化する恐れもあります。
そのため、止水栓自体が劣化している場合は本体の交換が必要です。
パッキンが劣化している
止水栓の中にあるパッキンも、約10年で寿命となり水漏れを引き起こします。
パッキンは接続部からの水漏れを防ぐゴム製の部品で、劣化すると硬くなったりひび割れたりします。止水栓からの水漏れの多くは、パッキンの劣化が原因です。この場合は、パッキンの交換で対処可能です。
ナットの緩みや劣化を疑う
止水栓本体やパッキンに異常がなければ、ナットの緩みや劣化を疑ってみましょう。
止水栓を閉めただけで水漏れが止まるのであれば、止水栓とホースをつなぐナットが緩んでいる可能性があります。
この場合、レンチで右回りにナットを締めることで水漏れを解消できます。そのため、トイレの止水栓の水漏れを見つけたら、まずはナットを締めて様子を見るとよいでしょう。
もしナットが空回りしたり、締まっている感覚がなかったりしたら、ナットの劣化や破損が考えられます。この場合は、新しいナットに交換して締め直してみてください。
トイレの止水栓の水漏れ対処前に準備しておくこと
トイレの止水栓の水漏れに対処する際は、あらかじめ使う道具を準備しておきましょう。必要なものは次のとおりです。
・ビニールシート・新聞
・雑巾
・バケツ
・ゴム手袋
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
まわりに水が飛ぶ可能性があるため、ビニールシートや新聞で周囲をカバーします。さらに壁や床が濡れたときに拭く雑巾や、雑巾を洗ったり水を受けたりするバケツがあると便利です。
ゴム手袋は手が汚れるのを防ぐのはもちろん、滑り止めにもなり確実に作業をおこなうのに役立ちます。マイナスドライバーは止水栓の開閉に、モンキーレンチはナットの締め直しや取り外しに使用します。
トイレの止水栓の水漏れの対処法
トイレの止水栓の水漏れが起きたときの対処法は、次の3つです。
1.止水栓を交換する
2.パッキンを交換する
3.ナットを調節・交換する
水漏れの原因に合った方法で対処しましょう。
止水栓を交換する
止水栓自体が劣化している場合は、止水栓を新しいものと交換します。同時にパッキンも新品と交換しておきましょう。
止水栓の交換に別途必要なものは、次のとおりです。
・モンキーレンチ
・新しい止水栓
・新しいパッキン
・シールテープ
必要なものを準備したら、以下の手順で作業をおこないましょう。
・水道の元栓を閉め、残っている水をバケツで受ける
・レンチでタンク側と止水栓側のナットを緩める
・ウォシュレットの止水栓を取り外す(ウォシュレットが取り付けてある場合)
・給水管を取り外す
・古い止水栓・パッキン・シールテープを取り外す
・給水管に新しいシールテープを巻く
・新しいパッキンと止水栓を取り付ける
・ウォシュレットの止水栓を取り付ける(ウォシュレットが取り付けてある場合)
・給水管を取り付け、ナットを締める
・元栓を開け、水漏れしていないか確認する
止水栓本体の交換は、パッキンのみの交換やナットの調整に比べて工程が複雑です。難しいと感じたら、無理せず業者に相談してください。
パッキンを交換する
ナットの締め直しでも水漏れが直らない場合、パッキンの劣化や変形の可能性があるため、止水栓のパッキンを交換しましょう。
ただし、古いトイレでは錆びついてナットが固着していることがあり、無理に緩めようとすると変形や破損の恐れがあります。その場合は専門的な作業が必要になるため、業者への相談がおすすめです。
パッキンの交換は次の手順でおこないます。
・水道の元栓を閉め、残っている水をバケツで受ける
・止水栓のナットを緩めて外す
・止水栓の中にある三角パッキンを取り外す
・スピンドルを左回りに回して取り外す
・古いコマパッキンを取り外し、新しいコマパッキンを取り付ける
・スピンドルを元通りに取り付ける
・新しい三角パッキンを取り付ける
・ナットを締め直し、元栓を開けて水漏れしていないか確認する
止水栓まわりのパッキンには、コマパッキンと三角パッキンの2種類があります。いずれも元々使っている型と同じサイズのものを購入しましょう。
ナットを調節・交換する
ナットの緩みが原因の場合、モンキーレンチなどで締め直すだけで水漏れが解消できることもあります。
やり方は止水栓のナットを右回りに回すだけですが、締まる感覚がない場合はナットが破損している可能性があります。その際は同じサイズの新しいナットを用意し、交換して再度締め直しましょう。
モンキーレンチはナットに合ったサイズのものを使用してください。また、力を入れすぎるとナットのネジ穴が潰れて回せなくなったり、配管を歪めたりする恐れがあるため注意が必要です。
トイレの止水栓の水漏れを業者に依頼する際の修理費用
トイレの止水栓の水漏れを業者に依頼する場合、修理費用として基本料金と作業料金がかかります。
業者ごとに異なりますが、基本料金の目安は次のとおりです。
・見積もり料金:0円〜
・基本料金:0円〜5,000円
・出張費:0円〜3,000円
・早朝・深夜・休日料金:0円〜8,000円
基本料金は作業内容にかかわらず発生します。遠くの業者の場合は出張費が、早朝や深夜に依頼する場合は時間外の割増料金がかかることがあるため注意しましょう。
なお、水のトラブルサポートセンターでは出張費・早朝・深夜料金はかかりません。
作業料金の目安は次のとおりです。
・止水栓の交換:9,000円〜24,000円
・パッキンの交換:8,000円〜11,000円
・ナットの締め直し:6,000円〜15,000円
止水栓とパッキン交換では、新しい部品代が別途かかる場合もあります。見積もりは無料の場合が多いため、複数の業者で比較検討するとよいでしょう。状況や原因によって費用は異なることから、必ず見積もりをとって確認することが大切です。
なお、水のトラブルサポートセンターでは、WEB限定で作業料金から最大3,000円割引が受けられます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
トイレの水漏れ修理を依頼するなら水のトラブルセンターへ
トイレの止水栓で水漏れが起きた場合、まずは応急処置をして水を止めることが大切です。元栓を締めるか、水漏れ箇所にダクトテープを貼って対処しましょう。
止水栓の水漏れの原因には、止水栓やパッキンの劣化、ナットの緩みなどが考えられます。
もっとも簡単に対処できるのは、ナットの緩みです。まずはナットを締め直してみて、直らなければ止水栓やパッキンの交換を試してください。
もし自力で対処できない場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。水のトラブルサポートセンターでは、24時間365日フリーダイヤルで相談を受け付けています。
作業料金から最大3,000円引きになるWEB限定割引も用意しているため、トイレの止水栓の水漏れでお困りの際はぜひご活用ください。
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トイレのコラム一覧水トラブログ編集部
最終記事更新日:2024.10.30