最終更新日:2024.11.18 トイレ
トイレからポタポタと水漏れ?原因と対処法、業者選びのポイントを解説
トイレからポタポタと水が漏れている場合は、まずは応急処置と原因の特定が必要です。
ポタポタという少量の水漏れであっても、そのままにしておくと水道料金にも影響するため、速やかに対処しましょう。
そこでこの記事では、トイレの応急処置の方法やトイレタンクの構造、ポタポタ漏れの主な原因を解説します。また、取り組みやすい対処法や費用も紹介するので、トイレの水漏れにお悩みの方は参考にしてみてください。
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水のトラブルに対処する手順
トイレからポタポタと音がした際の応急処置
トイレの中でポタポタという水が落ちるような音が聞こえたら、応急処置をしてどこで音がしているのか箇所の特定をしましょう。ここでは、水漏れの具体的な応急処置の方法を解説します。
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止水栓を閉めて音が止まるか確認する
まずは、止水栓を閉めて水を止めましょう。止水栓は主に、トイレの壁に設置されています。マイナスドライバーで右に回すと水が止まります。水が止まったら、それまで鳴っていた音も止まるか確認します。止水栓を閉めて音が止まる場合は、トイレ内での水漏れの可能性が高いです。
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コードを抜いて感電を防ぐ
温水洗浄便座を使っている場合は、電源プラグも抜いておきます。温水洗浄便座は電気製品です。水に濡れると感電する危険もあるので、念のため抜いておきます。
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水漏れしている箇所を確かめる
止水栓を閉めた後は、どこからポタポタと落ちているのか場所を探しましょう。タンクの中、便器、給水管のナット、止水栓などが主な場所になります。温水洗浄便座から落ちていることもあります。落ち着いて探してみましょう。
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賃貸の場合は大家さんや管理会社に連絡する
アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいの場合は、大家さん、管理会社などその家を管理しているところに、まずは連絡してみましょう。
賃貸住宅の設備関係は、大家さんや管理会社の所有物です。入居者が勝手に修理をしてしまうとトラブルの元になりかねません。
まずは、連絡して指示を仰ぎます。入居者に責がない限り、大家さん、管理会社が業者手配から修理費用まで対応してくれます。ただし、契約時にどちらが負担するのかなどが決まっている場合もありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
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トイレタンクの構造と各部品の役割
毎日使うトイレですが、意外とその構造や仕組みはわからないものです。
しかし、仕組みを知っていることで防げるトラブルもあります。
ここでは、各々のパーツがどういう役割をしているのかご説明します。
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給水管
水道管からトイレに水を供給している管を給水管と呼びます。トイレタンクと水道をつないでおり、レバーをひねってタンクの中の水が便器に流れていくと空になったタンクの中に水を供給していきます。タンクレストイレの場合は、トイレと水道が直接つながっています。
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ボールタップ
トイレタンクの中を見ると、真ん中辺りに風船のような浮き球という玉が浮いています。この浮き球や支えている支持棒などで構成されている部品をボールタップと呼びます。タンク内の水位の高さによって浮き球も上下して給水したり、止めたりしてタンクの中の水量を一定に保っています。
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レバー・フロートバルブ
フロートバルブとは、トイレタンクの底にある便器へ水が流れている排水口のフタのことです。ゴム製でできており、タンクレバーとつながっています。レバーをひねることでこのフタが持ち上がり、便器の中に水が排出されていきます。
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オーバーフロー管
タンクの真ん中辺りで煙突のように立っているのが、オーバーフロー管です。何らかの理由でタンクの水が溢れそうになったときに、この管を通じて水が便器に流れるようになっています。オーバーフロー管にトラブルが起こると、溢れそうになった水の逃げ場がなくなり、タンクから水が溢れ出て床が水浸しになることもあります。
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止水栓
止水栓は文字通り水を止める栓です。壁の奥の水道とつながっていて、そこにタンクに水を供給する給水管をつないで、止水栓を開けると水が出てくる仕組みになっています。
また、どのくらい開くのかで水圧や水量の調節もしています。何かしらのトイレの修理をおこなう際は、まずは止水栓を閉めて水を止めてからおこなうようにしましょう。
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ポタポタ水漏れする主な原因
トイレからポタポタと水が漏れる原因は、さまざまです。水漏れを見つけたら、どこから漏れているのかを確認して原因を特定しましょう。
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タンク内の部品が故障している
トイレタンクの中からポタポタと音が聞こえる場合は、タンクの中の部品が劣化や破損している可能性があります。具体的には、以下の2つです。
ボールタップの劣化・破損
ボールタップが原因の場合はタンクへの給水が止まらなくなり、ずっと水が漏れている状態です。節水用のペットボトルを入れている場合は、ボールタップの動きを邪魔していないか確認してみてください。
フロートバルブの劣化・破損
フロートバルブが原因の場合は、タンク内の水がずっと便器に流れ続けて止まらない状態です。
また、バルブには問題がない場合でも、バルブにつながっている鎖やレバーの不具合が原因になることもあります。
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ボルト・ナットが緩んでいる
何かを止めて固定しているナットはトイレの中に多くあります。そのナット部分から水漏れしている場合は、ナットが緩んでいるか、ナット自体が劣化や破損していることが考えられます。給水管のつなぎ目、便器と床のつなぎ目など、あらゆるつなぎ目で起こる可能性があります。
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パッキンが摩耗している
さまざまな部品は各々形状もさまざまなので、つなぎ合わせたときにピッタリと合わない部分があり隙間ができます。その隙間から水が漏れないように埋めているのがパッキンです。
パッキンはゴム製なので劣化が起こりやすい部品です。給水管や、止水栓との接続部分やタンクと便器の接続部分は、とくにパッキン劣化による水漏れが起こりやすい箇所です。
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トイレの修理経験がなくても取り組みやすい対処法・直し方
トイレの修理はしたことがない方でも、下記の2点は比較的簡単な対処方法になりますので、参考にしてみてください。
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ボルト・ナットを締め直す
ナットやボルトの緩みが原因だった場合は、締め直すことで水漏れが解消することがあります。ナットやボルトの径にあったレンチを用意して、ゆっくり締めていきます。緩みがなくなってきっちり締まったら水が漏れないか確認しましょう。
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給水管周りのパッキンを交換する
給水管とトイレタンクのつなぎ目、給水管と止水栓のつなぎ目にあるパッキンの交換も比較的取り組みやすい作業になります。
手順としては、以下のとおりです。
・止水栓もしくは元栓を閉める
・交換する部分から出てくる残り水を受ける物(バケツなど)を置く
・交換する接続部を外してパッキンの交換にする
作業としては取り組みやすいですが、パッキンはきちんと適合するものを選ばないといけません。選定に自信がない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
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部品交換など修理に自信のない方は業者への依頼がおすすめ
トイレの修理経験があまりなくても対処可能な作業もあります。
しかし、そもそもそのような作業に不安がある場合や、部品の選定方法がわからないといった場合は、業者に依頼しましょう。ポタポタと少量の水漏れであっても、なるべく速やかに対処しないと床に影響が出たり、家の土台のトラブルにつながったりすることもあります。
また、工具が何もない場合、一から揃える手間と費用を考えると業者に依頼したほうがコスパがいい場合もあります。少しでも不安を感じる場合は、業者に任せましょう。
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トイレ修理の費用はどれくらい?
トイレからポタポタと水が漏れた場合の修理費用の目安は、以下のとおりです。
・タンク内フロートバルブ交換:3,300円~
・タンク内ダイヤフラム交換:7,700円~
・タンク内ボールタップ交換:1,000円~
※トラブルの状態や設置状況、交換する部品代金によって費用は異なります。
必ず見積もりをとって確認するようにしてください。
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トイレのトラブルは水のトラブルサポートセンターにご相談を!
トイレからポタポタと水が漏れている場合、どこから水漏れしているのかで対処方法が大きく異なります。ご自身で対処されても解決しない場合は、必ず他に原因がありますので、ぜひ水のトラブルサポートセンターにお気軽にご相談ください。また、作業に少しでも不安がある場合も同様です。24時間365日、ご相談が可能です。
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トイレのコラム一覧水トラブログ編集部
最終記事更新日:2024.10.30