最終更新日:2024.08.21 お役立ち情報トイレ

スッポンを使ってトイレ詰まりを直す方法!スッポンがダメな時の原因や対処法まで

スッポンを使うアイキャッチ画像

急にトイレが詰まり流れなくなって、どうしたらいいのか困ったことがある方は多いのではないでしょうか。そんな詰まり解消グッズの代表が「スッポン」です。
今回は、スッポンの種類と選び方、準備すべきこと、使い方、解消しない要因と対処方法についてご紹介します。

スッポンとは?

通称「スッポン」は正式名称「ラバーカップ」と言います。詰まりの解消道具としてよく使われます。
英語では「プランジャー」、地域によっては「ガッポン」「ギュッポン」と呼ばれることもあります。

スッポンの種類と選び方

ホームセンターやネットでも気軽に購入できるスッポンですが、トイレの種類ごとに形状が異なります。またトイレのサイズに合わせてサイズも豊富です。スッポンは気密性を利用して詰まり解消する道具なので、ピッタリとフィットしていないと効果が出ません。
購入時はしっかり調べてから買うようにしましょう。

和式トイレ用スッポン

「スッポン」と聞いてイメージする形は和式トイレ用スッポンです。取っ手の棒の先にゴムで出来たお椀をひっくり返した状態で付いているだけのシンプルな形です。
和式トイレ用スッポンは、トイレだけではなく浴室の排水口などにも使用できるのであらかじめ準備しておくと便利な道具です。

洋式トイレ用スッポン

洋式トイレ用スッポンは、和式トイレ用のお椀の下部に突起を付けた形状をしています。
洋式トイレの排水口が和式トイレに比べて狭くなっているので、その排水口にフィットするようになっています。

節水トイレ用スッポン

昨今、増えてきた「節水トイレ」用のスッポンは和式トイレ用スッポンの周りにツバを付けたような形をしています。
節水トイレの排水口は複雑な作りをしているので、和式トイレや洋式トイレのようにしっかりフィットさせることが難しく、ツバを付けることで少しでも密着するようになっています。

スッポンを使う前に準備すべきこと

実際に、スッポンを使って作業をするには、事前準備が必要なことがあります。
準備を怠るとかえって手間がかかることになりますので、しっかり準備しておきましょう。

必要な掃除道具を準備する

・サイズ、形状の合ったスッポン→上記で説明したようにご自宅のトイレに合ったスッポンを準備します。
・ゴム手袋→できれば肘あたりまである長いタイプの物を準備しましょう。
・トイレ周辺を覆う物→ビニール袋、新聞紙等
・バケツ→便器内の水位の調整や詰まり解消後の流れ確認に使います。
・雑巾→多めに準備しておくと安心です。
・ゴミ袋→結構、ゴミが出るので多めに準備しておきましょう。

トイレ周りの汚れ防止

スッポンを使うと、結構水が飛び跳ねてトイレ周辺の床が濡れてしまいます。当然、汚水なので床が汚れることになります。その防止策としてビニール袋や新聞紙を何枚か敷き詰めて汚れが直接付かないようにします。これを養生と言います。作業が終わって養生を外す時、ビニールに溜まった水が落ちることがありますので、先に新聞紙を敷き詰めて、その上にビニールを敷く事をおすすめします。

便器内の水位を調整する

スッポンを使う際は、排水口をスッポンで覆った状態でお椀の部分が水で隠れるくらいの水位が必要です。水量が足りない場合は水を足します。しかしお椀の部分より上に水位がある場合は便器から溢れてしまうこともあるので水位の調節が必要です。バケツを使ったり、バケツが入らない場合は、ペットボトルを使って簡易的な柄杓を作って汲み出してみましょう。

スッポンの使い方

準備が整ったら、実際にスッポンを使って作業しましょう。

①排水口にゆっくり当てて押し込む

スッポンを便器の中に入れて排水口を覆うようにカップを当てていきます。
注意点は隙間を作らないことです。出来るだけピッタリとフィットさせるようにしましょう。
フィットすることができたら、空気を抜くようなイメージでゆっくり押し込んでいきます。
しっかり空気が抜けたら真空状態になります。

②力を入れて引っ張る

誤解している人が多いのですが、スッポンは詰まっている物を押し出す道具ではありません。引っ張り出す物です。
真空状態が作れたら、力を入れて勢いをつけて一気に引っ張ります。
ポイントは勢いをつけて一気に引くことです。ゆっくりでは効果が半減します。
詰まりが解消するまで、何回か繰り返して行います。
詰まりの原因になっている異物が何なのかにもよりますが、スッポンを繰り返すことで異物が分解されて流れることもありますし、水に溶けない異物の場合は引き出されて見えてくることがあるので、その時は便器内から取り出します。

③水位が下がったらバケツで水を流す

詰まりが解消されたら、水位が下がってきます。
ある程度、水位が下がったら、バケツで水を少しずつ流してみましょう。
レバーをひねってタンク内の水を流すのは危険です。詰まりが残っていた場合、水が流れ切らず便器から溢れてしまいます。まずはバケツで少しずつ流して詰まりが取れているか確認しましょう。問題なく流れるようなら、タンクレバーをひねっていつものように水を流してみます。あふれなければ詰まり解消です。が、念のため、何回か流してみて流れの状態はおかしくないか、変な音がしないか等も確認しておくと安心です。

スッポンを使った後のお手入れ方法

トイレの詰まりは本当に大変なので、解消されたらホッとして気が抜けてしまいがちですね。
でも使ったスッポンは放置すると悪臭や害虫の原因になることもありますので、きちんとお手入れしてしまうようにしましょう。手順は簡単です。
・汚水につかっていたので、しっかり水洗いします。
 洗剤で洗いたくなりますが、ゴム部分の劣化の原因になります。水だけで洗い流すようにしましょう。
・きれいに洗い流せたら、しっかり天日で乾燥させ、日光が当たらない場所で保管します。

スッポンを使ってもトイレ詰まりが直らないときの要因

トイレットペーパーなどが原因のトイレ詰まりは、基本的にはスッポンで解消することができます。しかし、何回か繰り返し行ってみても解消しない時、何個かの原因があります。
解消せず、お困りの際は下記に該当しないか確認してみてください。

トイレとスッポンの種類が合っていない

スッポンの種類と選び方」でご紹介したように、スッポンには形状別、サイズ別に様々な種類があります。使っているスッポンがご自宅のトイレの形状、サイズに合っているかを確認してみましょう。昔から家にあったスッポンを使っているが、実はトイレ交換をしていて形状、サイズ共に変わっていたということも。
しっかりフィットするスッポンなのかを確認してみてください。

スッポンの使い方を確認

スッポンの使い方」でご紹介しましたが、スッポンは詰まっている物を押し出す道具ではありません。引っ張り出す物です。
ここを誤解している人が多いのです。押すのはゆっくり空気を抜きながら、引く時は勢いをつけて一気に引き出します。これを逆にしてしまうと、効果がないどころか、異物を奥に押し込んでしまい、更に詰まりがひどくなる可能性もあります。

詰まっている物がスッポンでは取り除くことができない

スッポンはとても便利な道具ですが万能ではありません。詰まっている原因の異物がスマートフォンやおもちゃといった水に溶けない固形物の場合、紙おむつなどの水を吸って膨張するものだった場合は、スッポンで取り除くことが難しくなります。
繰り返し行うことで、排水管の奥に押し込んでしまうこともあるので、詰まった物が判明している場合は、詰まった物に合った解消方法を選択してください。

スッポンを使ってもトイレ詰まりが直らないときの対処法

では、スッポンでは解消できない場合、どうしたらいいのでしょうか。詰まっている物によってスッポン以外で解消できる方法がいくつかあります。
下記を参照して試してみてください。

お湯を使う

詰まった物がトイレットペーパーなどの「水に溶ける」物の場合は、お湯を流すことで詰まりが解消できることがあります。注意点は「熱湯は使わない」です。
・便器内の水位はバケツ等で汲み出してできるだけ少なくしておきます。
・使うお湯の温度は50℃前後。絶対に熱湯は使わないで下さい。(便器破損の恐れあり)
・お湯は一気に排水口に流す。
・何回か繰り返し行いますが、1時間程度、間隔をあけましょう。

スッポン以外の道具を使う

特別な道具がなくても、クリーニングの際の針金のハンガーをペンチで加工して道具にすることができます。しかし、トラップに引っかかって抜けなくなったり、針金の先で便器を傷つけてしまうこともあるので作業は慎重に行ってください。

時間を置く

トイレットペーパーや排泄物が原因の場合は、時間を置くと流れる場合があります。
スッポンを使ってみたが、詰まり解消には至らなかったときは、一旦放置して様子を見るのもひとつの方法です。時間経過と共に、異物が分解されて流れることもあります。
異物の状態によって、放置時間も異なってくるので。便器内の水の様子を観察して、少量でも水が流れているようなら様子をみながら時間をおいてみましょう。

薬剤を使う

トイレットペーパーや排泄物に加えて経年の汚れが原因の場合は、薬剤を使ってみましょう。
薬剤を選ぶときは、何の詰まりに有効なのかを確認して、原因にあった薬剤を選ぶようにしましょう。使用する時は、ゴム手袋を付けて換気にも注意します。中には強力な薬剤もあるので、使用前には必ず注意書きを確認するようにしてください。
同じ詰まり解消薬剤であるパイプクリーナーはトイレットペーパーや排泄物といった原因にはまったく効果がありませんので注意しましょう。

パイプユニッシュの使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
トイレつまりはパイプユニッシュで解消できるのか?正しい解消方法と使い方について解説

専門業者に頼む

いろいろ試してみたが、詰まりが解消しない時は、早急に業者に調査依頼をしましょう。
詰まりを放置すると、更に酷くなったり、便器から汚水が溢れて階下漏水を引き起こす原因にもなりかねません。
また、トイレが使えないと本当に困ります、早急に業者に依頼して解決しましょう。

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水のトラブルサポートセンターの作業事例

実際に弊社が行った「トイレ詰まり」の作業事例をご紹介します。

【作業事例1】便器脱着+電動トーラー通管作業

朝、トイレがすっきり流れないとご依頼頂きました。トイレットペーパーが切れたのでティッシュペーパーを使っていたとのことでした。調査すると、経年で詰まっていた物もあり、更にティッシュペーパーを使ったことが原因でした。経年の詰まりもあったので便器を脱着し電動トーラーで通管できました。

トラブルの症状:トイレがすっきり流れない
トラブルの要因:経年つまり+ティッシュペーパー
作業時間:2時間
作業内容:便器脱着+電動トーラー通管作業

詳しくはこちら

【作業事例2】トイレ交換

2階のトイレが溢れそうになっているとご依頼いただきました。1階のトイレは2年ほど前に交換、2階のトイレは10年以上ご使用のため、トイレ交換になりました。

トラブルの症状:トイレ詰まり
トラブルの要因:経年つまり・トイレ劣化
作業時間:3時間
作業内容:トイレ交換

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トイレのトラブルなら、水のトラブルサポートセンターへご相談ください!

トイレ詰まりでお困りなら、水のトラブルサポートセンターにご相談ください!
毎日使うトイレ。トイレが使えなくなるとたちまち困ります。

少しでも不安を感じている場合は、一度プロにチェックを依頼してから判断するととても安心です。
水のトラブルサポートセンターならトイレ詰まり解消の実績も多いので安心してご依頼ください。

急なトイレ詰まりでお困りの際は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2024.08.23