最終更新日:2024.11.18 トイレ

トイレのボールタップから水漏れ?原因や交換して直す方法を紹介

トイレのボールタップから水漏れ?原因や交換して直す方法を紹介

「トイレのボールタップから水漏れが起きているけど、原因は何?」
「水漏れは自分で直せる?対処法を知りたい」

このようにお悩みの方もいるでしょう。

トイレタンクから水漏れなど、タンク式トイレのトラブルが起こった際に、まず確認したいのがボールタップの状態です。まずは、原因を特定して適切な対応を取ることが大切です。

そこでこの記事では、ボールタップが原因と考えられる水漏れのケース、構造と仕組み、修理箇所を特定するポイント、ボールタップの修理方法を解説します。本記事を読めば、ボールタップから水漏れが発生する原因と対処法がわかり、業者に依頼すべきかどうか判断がつくようになります。

  1. ボールタップが水漏れの原因と考えられるケース

トイレタンクの中の水位は正常で、レバーが空回りしているなどのトラブルもないのに、便器内に流れる水が止まらない場合はボールタップが原因の可能性が高いです。

  1. トイレのボールタップの構造と仕組み
    ボールタップが水漏れの原因と考えられるケース

ボールタップは、トイレタンクの水の出し入れを調節している部品です。

トイレを流して水が流れるとタンクの中は空っぽになり、その後、次の使用に備えて水を溜める働きをしています。

  1. バルブ

バルブは、フロートバルブとも呼ばれているタンクの底にある水が出ている穴にふたをしている部品です。レバーがつながっていて、レバーをひねるとフロートバルブも持ち上がり、タンクの中に入っている水が便器に出ていく仕組みになっています。

  1. 浮き球・支持棒

風船のような浮き球は、タンクの水の中で文字通り浮いています。レバーがひねられて水がタンクに流れ、タンク内の水位が下がると浮き球も一緒に下がるため、浮き球を支えている支持棒の角度が鋭角になります。その影響で先につながっている給水栓が開き、タンク内に水が供給される仕組みになっています。

  1. ダイヤフラム

ダイヤフラムは、浮き球の根元辺りに付いているゴム製の小さな部品です。水の流量や圧力の調整をしています。各所にあるパッキンと同様、ゴム製なので劣化しやすい部品で、5年程度が寿命といわれています。

  1. パッキン

さまざまなつなぎ目に使われているのが、パッキンです。パッキンはゴムでできており、その柔軟性でつなぎ目の隙間を埋めて水が漏れないようにしています。ゴム製なので硬くなったり変形したりすることで、水漏れが発生します。

  1. ボールタップの故障箇所を特定する際のチェックポイント 

ボールタップは複数の部品で構成されているので、どの部品に不具合が起きているのか特定することが必要です。

  1. 水が正常に供給されているか

まずは、水が正常に供給されているかを確認することが大切です。

以下のような場合は、バルブやダイヤフラム、パッキンの機能が働いていない可能性が高いです。

・タンクになかなか水が溜まらない
・時間がかかる
・ボールタップ辺りから水が漏れている

このようなことが起きてないか確認してみましょう。

  1. 浮き球が上がってきているか

タンクのふたを開けて水を流した後の、浮き球の動きを確認してみます。

通常は水位の上昇と共に浮き球が浮上してきますが、何らかの原因で浮き球が上がらないことがあり、そうなると支持棒も動かないので機能しません。要因としては、別の部品に引っかかっている、浮き球が汚れてゴミやコケなどが付いて重くなって動けないなどがあります。

  1. トイレのボールタップの修理方法

ボールタップの故障箇所を特定する際のチェックポイント 

ボールタップの交換は、さほど難しい作業ではありません。お使いのトイレに適合する部品と工具があればご自身での対応も可能です。ここでは、トイレのボールタップの修理方法を解説します。

  1. バルブを交換する

1つ目は、バルブの交換です。ボールタップの種類は多岐にわたり、適合するバルブを選定しないと新たなトラブルの発生につながります。そのため、汎用品ではなくメーカーの正規品のご使用をおすすめします。

【用意するもの】
・交換用バルブ 
・マイナスドライバー 
・レンチ 
・ラジオペンチ

【手順】
1:止水栓を閉めて、タンクレバーをひねりタンク内を空にして手洗い管を外します
2:ボールタップと給水管を止めているナットを緩めて、給水管を外します
3:ボールタップとタンクを止めているナットを緩めて、ボールタップを外します
4:浮き球の根元にある古いバルブを新しいバルブと交換します
5:外したボールタップ、給水管をつないでる手洗い管も元に戻します
6:止水栓を開いて、タンク内に給水ができているか確認します

  1. 浮き球を交換する

浮き球の交換は比較的簡単にできます。交換用の浮き球はホームセンターなどで手軽に手に入ります。大きさを確認してタンク内に収まる物を購入しましょう。

【用意するもの】
・交換用浮き球 
・レンチ 
・マイナスドライバー

【手順】

1:止水栓を閉めて、タンクレバーをひねりタンク内を空にして手洗い管を外します
2:レンチでボールタップと浮き球をつないでいる部分のナットを緩めて、浮き球を外し、新しい浮き球と交換します
3:浮き球がちゃんと上下に動くか確認します
4:止水栓を開けて浮き球の動作確認をします

  1. ダイヤフラムを交換する

バルブ同様、ダイヤフラムも適合しないと新たなトラブルの原因になりかねないので、メーカーの正規品を購入されることをおすすめします。

【用意するもの】
・交換用ダイヤフラム 
・マイナスドライバー

【手順】
1:止水栓を閉めてタンクのフタを外します
2:ボールタップのカバーと浮き球を取り出します
3:ナットを緩めて古いダイヤフラムを新しい物と交換します
4:ナットを閉めてボールタップカバー、浮き球を元に戻します
5:止水栓を開けてダイヤフラムの動作確認をします

  1. パッキンを交換する

ボールタップと給水管のつなぎ目にあるパッキンの交換には、きちんと適合するパッキンの選定が不可欠です。少しでも合わない箇所があると水漏れなどのトラブルを起こします。

【用意するもの】

・交換用パッキン 
・レンチ 
・マイナスドライバー

【手順】
1:止水栓を閉めて、タンクレバーをひねりタンク内を空にして手洗い管を外します
2:給水管のナットを緩めて取り出します
3:ナットの内側、外側にあるパッキンを各々新しい物と交換します
4:給水管に取り付けます
5:止水栓を開けてつなぎ目から水漏れがないか確認します

  1. ボールタップ自体を交換する

バルブやダイヤフラムなど、ボールタップ内の部品交換をするのも一つの

解消方法ですが、そもそも部品の交換ができないタイプの物にあります。

また、使用年数が経っている場合は部品を交換しても他の箇所にトラブルが出ることもありますので、そのような場合はボールタップごとの交換をおすすめします。入手方法としては、取扱説明書やメーカーのホームページで品番や型番を確認して購入してください。

【用意するもの】
・交換用ボールタップ 
・レンチ 
・マイナスドライバー

【手順】
1:止水栓を閉めて、タンクレバーをひねりタンク内を空にして手洗い管を外します
2:ボールタップと給水管、ボールタップとタンクを固定しているナットを緩めて、古いボールタップを取り出します
3:新しいボールタップをセットして、各つなぎ目にはパッキンを付けてナットで固定します
4:止水栓を開けて動作確認をします

  1. トイレの水漏れ修理後は水位調整が必要

トイレの水漏れ修理後は水位調整が必要

浮き球やダイヤフラムといったボールタップ関連の交換が終わったら、タンク内の水位を調整しなくてはいけません。多すぎても少なすぎても正常に動作しないので、正しい水位になるよう調整してみましょう。

トイレタンクの中には「オーバーフロー管」という管が立っています。タンク内の水が溢れそうになった場合、この管から外に排出されます。オーバーフロー管には正常な水位の目安が書かれているので、そのラインに水位が来るように調整ネジを操作して調整します。

  1. トイレのボールタップの交換に自信のない方は業者に依頼を

ボールタップ内の各部品の交換や、ボールタップ自体の交換もご自身で対応が可能な作業です。しかし少しでも不安がある場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。

また、ご自宅のトイレに適合する部品がわからないときも、業者に依頼しましょう。合わない部品を付けて、新たなトラブルを招き修理代と無駄な部品代を支払うことを考慮したら、わからないときはプロにお任せするのも一つの方法です。

  1. トイレトラブルを専門業者に依頼する際のポイント

専門業者に依頼することになったら、注意したい点がいくつかあります。

トイレのトラブルは焦ってしまいがちですが、一呼吸置いて下記のポイントを確認してみてください。

  1. 相見積もりをして価格を比較する

できる限り数社から見積もりを取って金額を比較しましょう。1社だけでは情報不足です。一刻も早く解消したいトイレトラブルですが、時間指定をうまく利用して少なくても3社くらいは見積もりを取るようにしましょう。

  1. トイレの型番を調べておく

依頼する業者が決まったら、お使いのトイレのメーカーや型番を業者に伝えることで、修理作業がスムーズになります。最近は電話以外にホームページから依頼できることも多く、水漏れの状況やトイレの外観などの情報も写真で添付が可能な場合もあるため、活用してみてください。

  1. 依頼前に修理実績や口コミを調べる

依頼前に修理実績や口コミを調べることも大切です。

最近では飲食店だけでなく、さまざまな業種に口コミが投稿されるようになりました。水のトラブルでも口コミ投稿は当たり前になっています。依頼しようかと思った業者の口コミは、必ず依頼前に一読してみましょう。あくまで個人の主観なので鵜呑みにはできませんが、低評価の口コミばかりの業者は避けたほうがいいでしょう。

  1. トイレの水漏れは水のトラブルサポートセンターへご相談ください 

トイレのボールタップからの水漏れが発見したら、まずは水漏れ箇所の特定をしてご自身で対応可能か確認してみましょう。もし少しでも不安がある場合は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。トイレトラブルの実績も多いので、安心してご依頼ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2024.11.29