最終更新日:2024.07.30 お役立ち情報トイレ

トイレにティッシュに流すと詰まるのか?原因や詰まった際の対処方法について

トイレットペーパーが無くなって、ティッシュペーパーを代わりに使ってしまったという人は結構多いのではないでしょうか。同じような紙だし、トイレットペーパー同様、トイレで使っても問題ないと思っていませんか?実はトイレットペーパーとティッシュペーパーでは性質に大きな違いがありトイレでティッシュペーパーを使い続けるとトイレ詰まりの原因になります。
今回は、ティッシュペーパーを流すとトイレはどうなるのか、ティッシュペーパーを使うと詰まる原因、対処方法、NG行動についてご紹介します。

トイレにティッシュを流すとどうなるのか?

トイレットペーパーは、トイレで使用することを目的とし水で流せるように作られています。
しかしティッシュペーパーはトイレで使用することが主な目的ではないので、水で流せるようには作られていません。
そのようなティッシュペーパーでも1回使っただけならまだ問題ないかもしれませんが何枚も使ったり、毎回使うとトイレの中でティッシュペーパーが流れず溜まって、詰まりの原因になります。

トイレがティッシュで詰まる原因

なぜ、同じような紙なのにティッシュペーパーを使うと詰まってしまうのか。
同じように見えても大きな違いがあります。この違いが詰まってしまう原因なのです。

①紙の性質が異なり水に溶けない

前述でもお伝えしましたが、トイレットペーパーはトイレで使うことを目的として製造されています。トイレットペーパーは使った後に水で流すので、きちんと流れないといけません。日本ではJIS企画で水溶けについての基準が設けられており、この基準を満たさないとトイレットペーパーとして販売はできません。

一方、ティッシュペーパーは水に流すことを想定していません。どちらかというと逆に水に強くなるように製造されています。例えば、鼻をかんだ時に容易に破れたりほぐれると困るからです。
このように用途が違うので性質も真逆といっていいほど違うのです。
水でほぐれないよう溶けないように作られたティッシュペーパーが詰まるのは当然のことなのです。

※海外でも、トイレットペーパーを水に流す国は少なく、トイレ横にあるゴミ箱に捨てる国が多いので、トイレットペーパーだからといって海外製品を使用する時も注意が必要です。

②水に溶けないため、排水管内で溜まってしまう

ティッシュペーパーとトイレットペーパーでは、水溶けが全く違うので、もし、たくさんの量を使ったとしたら、断然ティッシュペーパーの方が詰まりやすくなります。
まして、水には溶けず水を吸って固まっていくので排水管に大きな栓をしているようなものです。
また、2~3枚の量で使っていたとしても、排水管のどこかに引っかかって流れきらない物があって、またティッシュペーパーを少量でも使ってしまったら、最初の流れなかった物に重なってどんどん溜まっていくことも。
少量なら、大丈夫と思わず、なるべくトイレに流すことは避けるようしましょう。

トイレがティッシュで詰まったときの対処方法

トイレつまりの原因がティッシュペーパーだと判明している場合、他の異物と比べて水に溶ける可能性もあります。慌てずに対処しましょう。

①しばらく様子を見る

少ない量とわかっている場合は、様子を見てみましょう。
1~2枚程度で詰まることはないので、詰まりの症状が出ていても、段々と流れる可能性が高いです。しかし、症状に変化がない、ひどくなってきた場合は何等かの対処法が必要です。

②ラバーカップを使う

通称「スッポン」と呼ばれるラバーカップはつまり解消の定番です。
ラバーカップを使う時の注意点は、便器の形状にあった物を使うことです。
しっかり密着しないと効果が半減します。購入時には注意しましょう。

-手順-
・便器内の水の量を調節します。多いと溢れしまいますし少なすぎても効果が出ません。
・ラバーカップを排水口にしっかり密着させ押し込んで真空にします。
・勢いよくラバーカップを引きます。

これを詰まりが解消するまで数回繰り返します。
床や周辺に水が飛ぶ恐れがあるのでしっかり養生して行いましょう。

③お湯を流してみる

ラバーカップがない時は、一度お湯を流してみましょう。
ティッシュペーパーはトイレットペーパーと比べて、水に溶けにくい性質ですが全く溶けないことはありません。水よりはお湯の方が溶けやすいので一度お湯を流してみるのも有効的です。
40~60℃程度のお湯を用意します。熱湯は厳禁です。陶器製の便器が割れる可能性があります。温度に注意してください。
出来るだけたくさんのお湯を用意します。便器内の水位が高い場合は、水を汲み取って少なくしておくと水温の低下を防げます。
後は、飛び跳ねしない程度に高い位置から便器にお湯を流し込みます。若干ですが水圧がかかりますので、詰まり解消の手助けになります。

④真空パイプクリーナーを使う

詰まり解消の原理はラバーカップと同じです。ラバーカップが手動なのに対して、真空パイプクリーナーはポンプが付いているので、より大きな吸引力が出ます。
ポンプを押した状態で便器の排水口に密着させ押し込みます。
真空状態になったらポンプのレバーを引き上げます。詰まりが解消するまで繰り返します。

⑤ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシは色々な形状がありますが基本的には長い針金の先にブラシが付いていて排水口の奥深いところまで入れることができます。詰まっている箇所に届いたらブラシをゆっくり回して汚れや異物を削り取ります。解消方法が削り取ることなので水に溶けない物でも対処が可能になります。が、無理矢理回してしまうと排水管に傷が入ったり、破損したり、ブラシが抜けなくなることもありますので無理は禁物です。

トイレにティッシュが詰まったときのNG行動

トイレつまりはいきなり起こるので、とても焦ってしまいます。その結果、やってはいけないことをやってしまうと、詰まりが悪化したり、二次トラブルを招きかねません。
まずは、焦らず落ち着きましょう

①何回も流す

トイレつまりが起こった際に、一番やってしまうことです。
つい、もう一回流したら流れるかもしれないと思ってしまうからです。
しかし、状況によっては大変なことになりかねません。
トイレタンクの水は一定量になっていて便器内の状態がどうなっていようとレバーを引くとタンク内の水は一気に流れるようになっています。便器から流れる排水の途中で詰まりが起こっており、タンクからの水圧でも流れなかった場合、水は逆流して便器から溢れることになります。
床や廊下に水が溢れた場合、集合住宅などは下の階まで汚水が漏れて大変なことになりかねません。慌ててレバーを引かないようにしましょう。
どうしても水を流して様子を見たい時はタンク内の水を使わずにバケツなどに水を汲んですこしずつ流すようにしましょう。

②パイプクリーナー(洗浄剤)を入れる

排水管用の洗浄剤は、排水管内の油やヌメリを取る為の洗剤です。ティッシュペーパーには効力がありません。

③熱湯を流す

対処法で「お湯を流してみる」という方法をご紹介した際にもお伝えしましたが熱湯は厳禁です。より熱いお湯のほうがティッシュペーパーが溶けそうに思いますが便器の破損を招きかねません。便器は陶器製ですが、食器のように熱いお湯を流すことはないのでお湯に対する耐久性は低いです。また、便器が割れてしまった場合はとトイレごと交換が必要になる場合もあります。くれぐれも注意してください。

④ワイヤーブラシなどの道具で無理矢理取ろうとする

対処法「ワイヤーブラシを使う」でも、記載しましたが、これ以上取れない物を無理矢理取ろうとすると排水管に傷が入ったり、便器が割れることもあります。
これ以上は無理だと判断したら違う方法を試すようにしましょう。

やむを得ずトイレでティッシュを使わないといけない場合の注意点

トイレットペーパーのストックがなかった、公衆トイレに入ったけどトイレットペーパーが切れていた等々、やむを得ずティッシュペーパーを使わないといけない場合もあります。
その際は、下記対応が出来るのであれば詰まり防止になります。

①トイレに流さないようにする

ティッシュペーパーを使ってもトイレに流さなければ詰まることはありません。
家の中で使ったのなら、ビニール袋に入れて可燃ごみとして捨てます。
臭いが気になる場合は、ビニール袋を二重にするなどして対処しましょう。

②大量に流さない、固まりにしない

外出先などで、ビニール袋を持ち合わせいない時は、トイレに流すことになります。
その際は、少量ずつ流す、細かくちぎって流すなど詰まらず流れる工夫をしましょう。
トイレットペーパーでも同じですが、ギューギューと握り固めてしまうとトイレットペーパーでも詰まりの原因になります。まして水に溶けにくいティッシュペーパーなら栓をしているのと同じになります。少しずつ、細かくして流すようにしましょう。

③トイレに流せるティッシュペーパーを使う

ティッシュペーパーの中で「トイレに流せる」と謳っている物も数多くあります。
普通のティッシュペーパーより、繊維がほぐれやすく出来ています。
しかし、トイレットペーパーのように水に溶けるわけではないので、使う時は大量に使わず、固まりにしないように注意しましょう。

水のトラブルサポートセンターの作業事例

弊社が実際に行った「ティッシュペーパーが原因と思われるトイレつまり」の作業事例です。

【作業事例1】ローポンプ通管作業

トイレを流したら水位が上がって流れないとご依頼頂きました。原因はトイレットペーパーのストックがなくなり、ここ数日ティッシュペーパーを使っていたことでした。
軽度の詰まりだったためローポンプで通管できました。

トラブルの症状:トイレ詰まり
トラブルの要因:ティッシュペーパー
作業時間:2時間
作業内容:ローポンプ通管作業

詳しくはこちら

【作業事例2】便器脱着+電動トーラー通管作業

朝、トイレがすっきり流れないとご依頼頂きました。トイレットペーパーが切れたのでティッシュペーパーを使っていたとのことでした。調査すると、経年で詰まっていた物もあり、更にティッシュペーパーを使ったことが原因でした。経年の詰まりもあったので便器を脱着し電動トーラーで通管できました。

トラブルの症状:トイレがすっきり流れない
トラブルの要因:経年つまり+ティッシュペーパー
作業時間:2時間
作業内容:便器脱着+電動トーラー通管作業

詳しくはこちら

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2024.08.23