トイレのパイプ・配管から水漏れが発生したときの原因は?応急処置や修理方法を解説
トイレの水漏れが起こる箇所にはさまざまありますが、配管からの水漏れが起こっている場合はどのように対処したらよいのでしょうか。
本記事では、トイレの配管から水漏れが起きた場合の応急処置から修理方法、業者に連絡したほうがいいケースなどについてご紹介します。
水のトラブルに対処する手順
トイレのパイプ・配管から水漏れが発生したときにまず確認すること
トイレのパイプ・配管からの水漏れが疑われる場合、次の2点を確認しましょう。水漏れの原因や箇所によって、すべき対応が異なります。
本当にトイレのパイプ・配管からの水漏れかを確認する
初めに、本当にトイレのパイプからの水漏れかを確認しましょう。
梅雨や冬の時期は、結露が生じて配管や床が濡れてしまうことがあります。まずは水を拭き取り、しばらく待ってみましょう。同じ箇所に滴るような水の跡が発生した場合は水漏れと判断できますが、そうでない場合は結露が原因と考えられます。
結露によってトイレ周りが濡れてしまう場合、換気をおこなったり結露防止カバーを装着したりすることで解決できます。
水漏れしている場所が給水管か排水管かを確認する
配管からの水漏れであることが確認できたら、その原因が「給水管」か「排水管」のどちらかを特定しましょう。
給水管は、水をトイレに供給するための配管であり、トイレのタンクと壁をつないでるものです。給水管からの水漏れでは、排水管の接続部からの水漏れが多く見られます。
対して排水管は、トイレをしたあとの水を下水に流すための配管で、床下に埋まっています。排水管からの水漏れの場合、床下から汚水がにじむような形で水漏れします。
ここで理解しておきたいのが、自ら修理できるのは給水管からの水漏れのみということ。排水管からの水漏れであると判断した場合、すぐにプロの水道業者に連絡する必要があります。
トイレのパイプ・配管から水漏れが発生する原因
では、トイレの配管から水漏れが起こるのは一体どういった原因なのでしょうか。主な原因は次の3つです。それぞれ解説します。
ナット・ボルトの緩み
経年劣化や長年の振動により、ナットやボルトが緩んでしまうことで水漏れの原因となります。ナットやボルトの緩みによる水漏れは、配管とタンク、配管と分岐器具など接続部からの水漏れに多いケースです。
ゴムパッキンの劣化
配管の接続部分には、配管内外の漏れや遺物の侵入を防ぐためにゴムパッキンが用いられています。経年劣化でゴムパッキンが縮む・硬くなる・亀裂が入るなどが起きると配管に隙間が生まれ、水漏れにつながります。
パイプ・配管自体の劣化
設置から時間が経っていると、パイプ・配管そのものが劣化し、亀裂が入ることで水漏れの原因となることがあります。また、何らかの拍子に配管に強い衝撃が与えられることで配管が破損し、水漏れが起こることもあります。
トイレのパイプ・配管から水漏れが発生したときの応急処置
トイレの配管からの水漏れが起きたときの応急処置として、次の4つのポイントを覚えておきましょう。
止水栓を閉めて床や配管など濡れたところを拭く
水がこれ以上漏れ出さないよう、まず止水栓を閉めましょう。
止水栓とは供給する水の量を調整する栓のことで、水の流れ自体を止めることで被害の拡大を防げます。止水栓を閉めたら、床材の劣化を防ぐためにもできるだけ早く漏れ出した水を拭き取りましょう。
止水栓を回す際は、回した回数を覚えておきましょう。水漏れが直ったあと、同じ回数を回せば元の水量に戻すことができます。写真を撮っておく、目印をつけておくなどでもOKです。
止水栓に関しては以下の記事も併せてご覧ください。
水漏れが発生している場所を特定する
続いて、水漏れが起きているのは配管か床下か、ナットやボルトが緩んでいるかなど、目視で確認してみましょう。冒頭で述べたとおり、トイレの配管からの水漏れは原因や箇所がある程度絞られています。
賃貸の場合は大家や管理会社へ連絡する
賃貸の場合、部屋の設備が故障・破損した際は管理会社や大家が修理をおこなうことになっています。個人で手配した水道業者で修理をおこなってしまうと、修理費用を負担してもらえないため、必ず管理会社または大家に連絡しましょう。
水漏れ用の補修テープ(ダクトテープ)を貼る
100円均一やホームセンターなどで購入できる水漏れ用の補修テープ(ダクトテープ)は、応急処置の手段として有効です。業者が到着するまでの間やすぐに修理ができないとき、一時的な応急処置として活用しましょう。
ただし、亀裂が入った配管や止水栓には使用しないこと。テープを巻き付けるときの力で、配管や止水栓が折れてしまうおそれがあります。
トイレのパイプ・配管から水漏れが発生したときの修理方法
トイレからの水漏れが給水管からである場合は、自分で修理できるケースがあります。以下では、水漏れの原因別で修理方法を見ていきましょう。
ナット・ボルトの緩みが原因の場合
配管とタンク、配管と壁などとの接続部からの水漏れは、ナットやボルトの緩みが原因であるケースが多く見られます。
【用意するもの】
モンキーレンチ
【手順】
1.ボルトもしくはナットの部分をモンキーレンチで掴む
2.時計回りに回して閉める
ゴムパッキンの劣化が原因の場合
配管とタンクの接続部分や配管と分岐水栓の間、配管の止水栓部分には、ゴムパッキンが用いられ、ガスや水の漏れ防止や異物の侵入を防ぐ役割を果たしています。ゴムパッキンの経年劣化が水漏れの原因の際は、ゴムパッキンを交換する必要があります。しかし、正しい手順で行わないと再発する可能性があるため、慎重に作業を進めましょう。
【用意するもの】
・モンキーレンチ、もしくはウォーターポンプフライヤー
・交換用のパッキン
・バケツ
・雑巾
【手順】
1.止水栓を閉める
2.水漏れの箇所の下にバケツを置き、残水を受ける
3.レンチでナットを緩めて外す
4.古いパッキンを取り外す
5.新しいパッキンを装着する
6.ナットを閉める
7.止水栓を開け、水漏れがないことを確認する
パイプ・配管自体の劣化が原因の場合
配管そのものが劣化している場合、配管ごとに新しいものに交換する必要があります。この際、パッキンも同時に交換しておくのがおすすめです。
【用意するもの】
・モンキーレンチ、もしくはウォーターポンプフライヤー
・交換用のパッキン
・バケツ
・雑巾
【手順】
1.止水栓を閉める
2.水漏れの箇所の下にバケツを置き、残水を受ける
3.レンチでナットを緩めて外す
4.劣化した給水管を取り外す
5.新しい給水管とパッキンを装着する
6.ナットを閉める
7.止水栓を開け、水漏れがないことを確認する
トイレのパイプ・配管からの水漏れ修理を業者に依頼すべきケース
以下のようなケースに当てはまる場合は、自分での修理を試みず、プロの業者に依頼しましょう。
排水管からの水漏れ・配管の劣化や破損
トイレの配管の中でも、下水が流れる排水管の水漏れは自分での修理が困難です。
・水が床下から漏れ出している
・漏れ出している水が臭う
これらの場合は排水管からの水漏れです。トイレを床から取り外して作業する必要があるため、早い段階で修理業者に連絡しましょう。
水漏れの原因がわからない・自分では直せない
水漏れの原因が特定できない場合や、特定できても自分で作業する自信がない場合は、業者に依頼するのがベターです。慣れていない作業をおこなうことで、部品を間違えたり、誤って破損させたりする可能性があります。
賃貸のトイレ
賃貸でトイレの水漏れが起きた場合は、管理会社を介して水道業者に連絡する必要があります。自分で直接業者を手配する必要はないため、まずは管理会社もしくは大家に連絡を入れましょう。
トイレのパイプ・配管からの水漏れは水のトラブルセンターへ相談を
トイレの配管から水漏れが起きたら、まず止水栓を閉めて水の流れを止めることが必須です。その後水漏れの箇所を特定し、自分で修理できる範囲であれば修理を試みてみるのもよいでしょう。
排水管からの下水漏れや原因が特定できない場合、自分で作業ができない場合は、プロの水道修理業者に相談するのがおすすめです。
当社「水のトラブルサポートセンター」では、累計対応件数100万件以上の豊富な実績で、お客様の水回りのトラブルにご対応いたします。お見積もり・出張費用・深夜割増0円で、急なトイレの水漏れトラブルにも駆けつけます。
ネットからのご予約では最大3,000円の割引もございますので、ぜひお気軽にご相談ください。
【水トラブルのことなら】どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!
【受付時間】24時間365日対応|お見積り0円・出張費0円・深夜割増0円
関連記事
水トラブログのコラム一覧水トラブログ編集部
最終記事更新日:2024.11.29