スッポンがないときにトイレ詰まりを自分で直す方法10選!ラップやペットボトルの活用

「トイレ詰まりを解消したいけれどスッポンがない」
「スッポン以外で詰まりを解消する方法を知りたい」
トイレ詰まりにはスッポンが便利ですが、置いていない場合もあるでしょう。トイレが詰まると水が流れなくなり、生活に支障をきたします。そのため、すぐにでも自分で直したいとお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、スッポンがないときにトイレ詰まりを自分で直す10通りの方法を紹介します。トイレが詰まる原因も解説するので、原因を正しく把握し、適切な対処法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
トイレ詰まりの主な要因
トイレ詰まりを適切に対処するためには、まずは原因を知ることが重要です。トイレ詰まりの原因はいくつかあります。ここでは、トイレが詰まる主な原因を紹介します。
ティッシュペーパーや流せるシート
トイレ詰まりの原因で多いのはティッシュペーパーです。ティッシュペーパーには、湿潤紙力増強剤(紙が湿った状態でも強度を保つよう使用される薬品)が含まれており、水に強い耐久性を持ちます。
そのため、ティッシュペーパーをトイレに流すとすぐにはほどけず、排水管の曲がり角や汚水弁などにとどまってしまい、詰まりの原因になります。
また、流せるお掃除シートはトイレットペーパーと同様、水にほぐれる設計でJIS基準もクリアしていますが、大量に流すと詰まりの原因になる場合があります。水流が弱いトイレや節水タイプのトイレでは、水量が少なく詰まりやすいため少量ずつ流しましょう。
生理用品・おむつ
生理用品やおむつもトイレ詰まりの原因です。吸水性を高めるために生理用品には高分子吸収材、紙おむつには高分子吸水材が使われており、水を吸収すると膨張する性質があります。トイレに流すと排水管内で膨張して排水路をふさぎ、深刻な詰まりを引き起こす恐れがあります。
たとえば、生理用品やおむつの交換時に手が滑って、便器内に落としてしまう場合もあるでしょう。生理用品やおむつが便器の奥に詰まると水が流れなくなるため、便器のふたを閉めて交換するのがおすすめです。
尿石
尿石もトイレ詰まりの原因の一つです。尿石は尿に含まれるマグネシウムやカルシウムなどが固まってできる汚れで、便器や排水管の見えにくい部分に少しずつ蓄積します。
尿石は時間が経過すると石のように硬化し、排水管の内径を狭くするため、水や排せつ物が流れにくくなり詰まりを引き起こします。
また、尿石の表面には凹凸があるためトイレットペーパーや排せつ物が引っかかりやすく、詰まりが悪化する恐れもあるでしょう。悪臭や逆流のリスクも高まるため、定期的な掃除と専用洗剤でのケアが大切です。
ペット用トイレ砂
ペット用トイレ砂も、トイレ詰まりの原因となる場合があります。おからや再生パルプなどを原料とした流せるペット用トイレ砂もありますが、一度に多くの量を流すと詰まりの原因になります。
また、粘土岩を原料とするペット用トイレ砂は、水に触れると固まる性質があり、少量でもトイレに流すと深刻な詰まりを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。ペット用トイレ砂は、燃えるゴミとして処理しましょう。
異物
異物もトイレ詰まりの原因になります。スマートフォンやおもちゃ、ペンなどがトイレに落ちると、排水管で詰まりを引き起こします。
トイレの排水管には複数のカーブがあり、異物が引っかかりやすいためスマートフォンやペンなどを持ち込まないようにしましょう。カーブ部分に異物が引っかかると、そこに他の物質も蓄積し詰まりが悪化する恐れもあります。
スッポン以外でトイレ詰まりを直す方法
ここでは、スッポン以外でトイレ詰まりを直す方法を紹介します。どの方法を試す場合も、作業中に便器から水があふれるのを防ぐために止水栓を閉めておくと安心です。
バケツ
バケツを使ってトイレの詰まりを直す方法は、以下のとおりシンプルです。
1.便器内の水をくみ出し水位を下げる
2.バケツにぬるま湯(40~50℃)を入れる
3.排水口に向かって高い位置から注ぐ
4.便器の半分程度までぬるま湯を注いだら約1時間放置する
5.小のレバーで少量の水を流す
ぬるま湯を注ぎ放置することで、詰まりの原因となっているシートや排せつ物などが柔らかくなり、水が流れやすくなる場合があります。
ビニール袋
ビニール袋を使ってトイレの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。
1.手が隠れるサイズのビニール袋を用意する
2.ビニール袋に手を入れ手首部分を輪ゴムで留める
3.袋のなかで握りこぶしを作り排水口に押し当てる
4.スッポンのように上下に動かして空気圧を加える
5.詰まりが取れたら少量ずつ水を流す
空気圧を加えることで、詰まりを押し流します。作業中はビニール袋を誤って流さないよう、もう片方の手でしっかりつかんでおきましょう。
針金ハンガー
針金ハンガーを使ってトイレの詰まりを直す方法を、以下にまとめました。
1.針金ハンガーを伸ばし片端を曲げてフック状にする
2.フック状にした側をトイレの排水口にゆっくり差し込む
3.詰まりにあたったら小刻みに動かす
4.針金ハンガーがスムーズに通ったら水を流す
通常通り水が流れれば、詰まりは解消されています。針金ハンガーで排水口を傷つけないよう注意しましょう。
ラップ
ラップを使ったトイレの詰まり解消法は、以下のとおりです。
1.便器のフチやサイドの水気・汚れを拭き取る
2.便座を上げ便器全体をラップで覆う(10枚以上)
3.ラップの端を養生テープで便器に固定する
4.少量の水を流す
5.ラップが膨らんだら中央部を複数回押す
6.ラップを外し少量の水を流す
ラップで便器内を真空状態にし、圧力をかけて詰まりを押し流します。押す力が強いとラップが破れて汚水が飛び散るため、適度な力でおこないましょう。
ペットボトル
ペットボトルを使ってトイレの詰まりを直す方法を、以下にまとめました。
1.便器内の水量を通常の高さに調節する
2.500mlのペットボトルの底を切る(底から4cm)
3.切り口を下にしてペットボトルを便器に差し込む
4.ペットボトルを上下に動かして圧力をかける
5.ゴボゴボと音がしたら少しずつ水を流す
ペットボトルで圧力をかけ詰まりを解消します。使い終わったペットボトルは再利用できるため、エコな方法でもあります。
真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーを使って、トイレの詰まりを直す方法は以下のとおりです。
1.真空式パイプクリーナーを排水口に密着させる
2.ハンドルを押し引きする(3~4回)
3.水が引いたら少しずつ水を流す
真空式パイプクリーナーの圧力を利用して、詰まりを解消します。水が跳ねる場合もあるので、汚れても問題ない服装で作業をおこないましょう。
クリーナー
クリーナーを使えば、以下の3ステップでトイレの詰まりを解消できます。
1.製品の説明書に従い適切な量を排水口に注ぐ
2.指定時間放置する
3.十分な量の水で流す
クリーナーは、化学反応を利用して詰まりを溶かします。アルカリ性と酸性の製品を混ぜると有害ガスが発生する危険性があるので、単独で使用しましょう。
重曹とお酢
重曹とお酢を使ってトイレ詰まりを直す方法は、以下のとおりです。
1.便器内の水を減らす
2.重曹(150g)を排水口付近に入れる
3.お酢(100ml)を重曹の上から注ぐ
4.ぬるま湯(40~50℃)を便器の半分まで注ぐ
5.1時間放置する
6.少しずつ水を流す
重曹とお酢の化学反応で発生する炭酸ガスの泡で、詰まりを解消します。炭酸ガスは無害ですが、気分が悪くなる危険性を考慮し窓とドアを開けて換気扇を回しましょう。
洗剤
中性洗剤を使ってトイレの詰まりを直す方法を、以下にまとめました。
1.便器内の水位を減らす
2.中性洗剤(100ml)を便器に注ぐ
3.ぬるま湯(50~60℃)を注ぐ
4.20~30分放置する
5.少しずつ水を流す
中性洗剤で汚れを分解し滑りやすくすることで、詰まりを解消します。中性洗剤は無害ですが、他の洗剤と混ぜることで意図しない成分反応が起こる場合もあるため、単独で使用しましょう。
ワイヤー式トイレクリーナー
ワイヤー式トイレクリーナーでトイレの詰まりを解消する方法は、以下のとおりです。
1.ワイヤーの先端を排水口に差し込む
2.詰まりにあたるまでワイヤーを押し込む
3.ワイヤーを前後に動かす
4.ワイヤーを引く
5.少しずつ水を流す
ワイヤーでトイレの奥の詰まりを解消します。水が跳ねる場合もあるので、新聞紙やビニールシートなどで便器の周りを保護しておくと安心です。
スッポン以外でトイレ詰まりを直す際の注意点
ここでは、スッポン以外でトイレ詰まりを直す際の注意点を紹介します。
異物を奥に押し込みすぎない
異物によるトイレ詰まりを直す際は、無理に奥へ押し込まないでください。奥へ押し込みすぎると、異物が排水管の奥へ移動し取り出せなくなります。奥深くに押し込まれた異物は自力での回収が不可能になり、専門業者による取り出し修理が必要です。
異物を取り除く際は、優しく引き出し排水管を傷つけないようにしましょう。針金ハンガーやペットボトルは慎重に扱ってください。
また、重曹やお酢を使用する場合は、炭酸ガスにより便器の水があふれる場合があるので、あらかじめ水を減らしておく、水を流す前に便器のふたを閉めるなどの工夫が必要です。
便器の構造を理解して作業する
スッポン以外でトイレの詰まりを解消する場合は、便器の構造や詰まりの原因を把握し、適切な方法を選ぶことが重要です。便器内部の排水路はS字型で、途中にせきと呼ばれる上方にせり上がった部分があり、その奥にくぼみがある構造になっています。
ワイヤーや針金ハンガーなどを無理に差し込むと、カーブやせき部分で配管や便器を傷つける恐れがあります。
また、力任せに作業をおこなうと、異物やトイレットペーパーがさらに奥のくぼみや排水管側に押し込まれてしまい、状況が悪化する危険性もあるでしょう。バケツやラップ、ペットボトルなど、便器や配管を痛めない道具を使用するのがおすすめです。
水が引くまで待ってから作業する
トイレ詰まりが起きているときは、便器内の水が引くのを待ってから作業しましょう。便器内に水が残っていると、詰まりの状況を判断しづらく、誤った対処法を選択することがあります。
たとえば、便器に異物を落としてしまった場合、状況を把握せず針金ハンガーで詰まりを解消しようとすると配管の奥に押し込んでしまい、状況が悪化するリスクがあります。水が引くのを待ち、状況を把握してから適切な対処をおこないましょう。
詰まりが再発するようなら無理せず業者へ相談
詰まりが再発するときは、自力で直すのが難しいため専門業者へ依頼しましょう。自力で直そうとすると、トイレ詰まりの悪化につながるリスクがあります。
専門業者に依頼すれば、詰まりの原因を正しく特定し、再発防止のアドバイスや必要な修理、交換などを提案してもらえます。
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自分でトイレ詰まりを直そうとして失敗したよくある例

ここでは、トイレ詰まりの解消に失敗したよくある例を紹介します。
無理な力で配管や便器を傷つけた
自分でトイレ詰まりを直そうとして無理な力をかけ、配管や便器を傷つけてしまう場合があります。たとえば、パイプクリーナーやスッポンなどを強く押し込むと、配管の接続が外れたり便器に亀裂が入ったりする恐れもあるため注意が必要です。
熱湯の使用で便器が破損する
トイレ詰まりの解消に熱湯を使用すると、便器が破損する恐れがあるため注意が必要です。とくに寒い時期や古い便器では、熱湯によりひび割れや破損が起きやすくなります。
また、配管やゴム部品にもダメージを与える恐れもあるため、50℃程度のぬるま湯を使用しましょう。
ラップで空気圧をかけすぎて破裂する
トイレ詰まりをラップで解消する際、空気圧をかけすぎるとラップが破裂し汚水が飛び散る危険性があります。少量ずつ水を流してラップの膨らみ具合を確認しながら、中央部分をゆっくり押すことが大切です。
勢いよく水を流したり一気に強い力を加えたりすると、ラップが破れてしまうため注意が必要です。慎重に圧力を調整しながら作業しましょう。
トイレの構造上の問題であったため自力で解消できなかった
トイレの構造上の問題が詰まりの原因になっていると、自力では解消できない場合があります。たとえば、排水管の奥やカーブが多い部分で詰まりが発生すると、家庭用の道具では解消が難しくなります。
また、排水管の劣化により詰まりが発生している場合、スッポンや洗剤などを使用しても解決できません。トイレの構造上の問題が詰まりの原因となっている場合は、便器の取り外しや専門的な機材が必要になるため専門業者への依頼が必要です。
トイレが壊れた際のデメリット

自力で詰まりを解消しようとすると、トイレが壊れる恐れがあります。ここでは、トイレが壊れた際のデメリットを紹介します。
修理費用が高額になる

トイレが壊れた場合、修理費用が高額になる場合がほとんどです。軽度の詰まりであれば、5,000円程度で済みますが、トイレが壊れ便器の交換が必要になると、場合によってはかなり高額な費用がかかります。
自力で詰まりを解消すれば数百円程度の出費で済みますが、無理な作業によりトイレが壊れると修理費用が高額になります。心配な場合は自己判断せず、専門業者に依頼するのがおすすめです。
保証や保険の対象外になる可能性がある

トイレが壊れた際の修理費用は、メーカー保証や保険の対象外となる場合があります。消耗品や排水の詰まり、過失などによるトイレの故障は、メーカー保証の対象外になる場合がほとんどです。
また、トイレの詰まりが原因で水があふれ、壁や床が傷ついたり汚れたりした場合は火災保険が適用される場合もありますが、トイレが壊れた場合の修理は補償されません。
トイレが壊れても保証や保険は使えず全額自己負担になるため、無理に詰まりを直そうとするのは避けたほうがよいでしょう。
水漏れなど二次被害につながる

トイレ詰まりを解消しようとして、便器や配管を壊してしまうと水漏れや二次災害につながる恐れがあります。
たとえば、便器にひびが入ったり配管が破損したりすると、床や壁に水が漏れ出し、建物内部が腐食したりカビや漏電などの被害が発生したりする危険性もあります。
水漏れや二次被害を避けるためには無理に詰まりを解消せず、異常を感じたら早めに専門業者へ相談することが大切です。
トイレの水漏れの原因や対応方法については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
トイレの水漏れの主な原因とその対象方法は?修理を依頼すべき点についても解説!
汚水で衛生環境が悪化する

無理にトイレの詰まりを解消しようとすると便器や配管が壊れ、汚水があふれ出し衛生環境が悪化する恐れもあります。
汚水には多くの細菌やウイルスが含まれているため、悪臭やカビの発生、感染症など健康被害のリスクも高まります。自力での詰まり解消作業に自信がない方は、専門業者に依頼しましょう。
修理を断られる場合もある

自己流で詰まりを直そうとしてトイレが壊れた場合、通常より修理が難しくなる場合があります。難しい作業が必要な場合、業者によっては作業自体を断られたり追加料金を請求されたりする場合もあるでしょう。
たとえば、自己流で無理に詰まりを解消しようとして配管の奥深くに異物が固着した場合、通常の範囲内での修理が難しくなり、責任を持てないと断られる可能性もあります。無理な作業をしてトイレを壊してしまわないためにも、トイレが詰まった際は、一度専門業者に相談してみましょう。
トイレ詰まりの解消が難しいなら水のトラブルサポートセンタ-へ相談を
スッポンがない場合でも、バケツやラップ、ペットボトルなどを使えば自分でトイレの詰まりを解消できます。ただし、これらの道具で解消できるのは、詰まりの原因がトイレットペーパーや水に溶ける物体である場合がほとんどです。
水に溶けない異物やおむつなどがトイレに詰まった場合、自力での解消は難しいため専門業者に依頼しましょう。無理な作業は詰まりの悪化や、トイレの故障につながります。
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水トラブログ編集部
最終記事更新日:2019.07.25

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