最終更新日:2025.12.10 排水管水トラブログ

排水管の清掃は自分でできる?道具や手順、業者の選び方まで解説

排水管の清掃は自分でできる?道具や手順、業者の選び方まで解説

排水管には家庭で出る排水以外にも、ゴミや石鹸カスなどいろいろな物が流れています。目に見えない部分なので気にせず放置していると、汚れが蓄積して排水管詰まり、悪臭というトラブルが起こることもあります。日頃からのケアや定期的な掃除などで排水管をきれいな状態にしておくことが大切です。

この記事では、排水管が汚れる原因、トラブル、清掃方法などについて紹介します。適切な対処法を知ることで、排水管トラブルの予防につながります。

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排水管の清掃は自分でできる?

排水管の清掃は自分でできる?

排水管の清掃は自分でも対処できます。しかし、高圧洗浄機や業務用の薬剤などは、プロが専門的な知識の元、使用するものです。そのため、自分で対応が難しい場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。

  1. 排水管が汚れる主な箇所と原因

排水管が汚れる主な箇所と原因

日常、水を使う場所には排水管があり常に水が流れています。場所によって違いますが、水だけではなくさまざまな物が一緒に流れて排水管内に蓄積していきます。ここでは、箇所別に排水管が汚れる主な原因を紹介します。

  1. キッチン

キッチンは食材や食器などを洗う場所なので、ちぎれた野菜端などの食材カスや鍋に付いていた油などが排水管に流れ込みます。とくに、油は排水管の中で冷えると固まって排水管壁に付着し、そこにさまざまなカスが引っかかって詰まりや悪臭を発生させます。

鍋に付いた油は、以下のように対処しましょう。
・キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗う
・フライや天ぷらに使った油は排水口には流さず、市販の凝固剤で固めてゴミとして捨てる
・キッチンペーパーなどで吸い取ってから洗う

食材カスには排水口ネットが効果的です。

  1. 洗面所・浴室

洗面所・浴室は各種洗剤を使って身体、毛髪などを洗う場所なので、人間の毛髪や皮脂、垢、溶け残った石鹸などが排水口に流れ込みます。浴室の排水口にはヌルヌルとした細菌膜があり、そこに毛髪、皮脂、垢などが蓄積して詰まりや悪臭を発生させます。

洗面所には上記に加えて、汚れではありませんがヘアピンなどのアクセサリー類、化粧品のフタなどが落下して詰まることもあります。いずれにしても、排水口にヘアキャッチャーを付けて異物の流れ込みを予防しましょう。

  1. 洗濯機

洗濯機は衣類を洗剤で洗う家電なので、排水管には衣類から出る糸くずや繊維、洗剤の溶け残りが流れ込みます。さらに多くの場合、排水口が洗濯機の下にあるため目が届きにくく、掃除もしづらいことから放置されやすい場所です。

詰まりを防ぐためには、糸くずフィルターや排水フィルターで繊維などの流入を予防しましょう。これらのフィルターは常に清潔に保つことが大切で、洗濯のたびに掃除するのがおすすめです。また、洗剤は適切量を使いましょう。量が多すぎると溶け残りが発生し、排水詰まりの原因になります。

  1. トイレ

トイレの排水管には、トイレットペーパーや排泄物が流れ込みます。定期的な清掃を怠った場合、流れ切れなかった尿から尿石が発生し、そこにトイレットペーパーや、排泄物が引っかかって詰まりの原因になります。通常のトイレ掃除に加えて、月に1回は排水管の洗浄をおこなうようにしましょう。

  1. 排水管を清掃しないと起こるトラブル

排水管を清掃しないと起こるトラブル

排水管が正常に流れていることは、日常生活において重要です。そのためにも、定期的な排水管の洗浄が欠かせません。では、排水管を清掃しないと何が起こるのでしょうか。ここでは、排水管を清掃しないと起こるトラブルを解説します。

  1. 排水管が詰まる

排水管に流れ込んだ異物は、すぐに大きな塊になるわけではありません。少しずつ蓄積し、最終的には排水の流れをせき止めて詰まりを引き起こします。定期的に清掃しておけば、大きな塊になる前に取り除くことができ、トラブルを防ぐことが可能です。

排水管が詰まってしまった場合の解消方法は、詰まりの位置によって異なります。排水口近くの軽度の詰まりであれば、ラバーカップや洗浄剤で対応できることも。

しかし、排水管の奥で詰まっている場合は高圧洗浄や、重度になると排水管の修理が必要になることもあります。その場合、費用も高額になりやすいため、日頃の予防と清掃が重要です。

  1. 悪臭が発生する

排水管の清掃を怠ると、内部に油や皮脂、石鹸カスなどが蓄積します。これらをエサに雑菌が繁殖し、悪臭を発生させる原因となります。洗面所やお風呂で下水のような臭いがする場合は、排水管の詰まりのサインかもしれません。

下水管からの臭気が上がらないよう、排水口にはトラップが設置されています。悪臭が発生する場合、トラップの前側に汚れが溜まっているか、封水が蒸発して隙間ができている可能性があります。

雑菌の繁殖を防ぐためには、排水周辺を清潔に保ち、トラップやジャバラホースの定期的なメンテナンスを心がけましょう。

  1. 害虫が侵入する

排水管に蓄積した皮脂や垢、石けんカスなどは、ゴキブリなどの害虫のエサになります。そのため、エサを求めて外から害虫が侵入してくる原因になることも。

本来、下水管から害虫が上がってくるのを防ぐ役割を持つのが封水(排水トラップの水)ですが、排水管が詰まると水が補充されず、封水がなくなってしまうことがあります。封水が切れると、害虫の侵入を防げなくなり、家の中に入り込んでしまう可能性が高くなります。

一度害虫が発生すると駆除は大変で、衛生面でも大きな問題です。害虫の侵入を防ぐためにも、排水管は定期的に清掃して清潔な状態を保ちましょう。

  1. 排水管の清掃方法 

排水管の清掃方法

排水管の清掃方法は、物理的に汚れを剥がす方法と化学的に汚れを分解する方法があります。ここでは、自分でできる排水管の清掃方法を紹介します。

  1. 汚れを物理的に剥がす方法

排水管の中で固まってしまった汚れを清掃するには、物理的に汚れを剥がしてしまうことが効果的です。

  1. 水圧

水圧を利用して排水管内の汚れを落とす方法です。
1.古いタオルや布を排水口に入れて栓をします。その際、バラバラの布だと引きにくいので、なるべくひとまとめにして栓をします
2.40~50℃程度のぬるま湯をシンク内にギリギリまで入れていきます
3.お湯を入れ終わったら一気に布を引き抜きます

溜まったお湯が一気に排水口に流れることで汚れを落とします。

  1. ペットボトル

ペットボトルを使って空気圧を発生させて汚れを取る方法です。
1.排水口のゴミ受け、トラップを外します
2.排水管がむき出しになるので、口にペットボトルを差しペットボトルをつぶして空気を送り込みます
3.数回繰り返して汚れを浮き上がらせます

注意点として、ペットボトルの口周辺に隙間があると圧力が弱まるので隙間にないようにします。また、なるべく圧が強いほうが効果的なので500mlより2Lのほうが望ましいです。

  1. バーカップ(スッポン)

通称「スッポン」と呼ばれるラバーカップは詰まり解消グッズの代表格です。押し込むのではなく引き抜く圧で詰まりを解消します。
1.カップを排水口に入れてカップが隠れる位の水量にします
2.ゆっくりカップを押してこれ以上押せないところまできたら一気に引き抜きます
3.汚れが引き出されるまで繰り返しおこないます

注意点として、排水口の形状に合ったラバーカップを準備してください。形状が合わない物は、真空状態にならないので効果がありません。

また、押し込むときはできるだけゆっくり空気を抜くようにしましょう。一気に押し込むと汚れを奥に押し込んでしまうので逆効果です。

  1. イヤーブラシ

上記の水圧や空気圧でも落ちない汚れは、ワイヤーブラシで直接こそげ取ります。ワイヤーブラシは長いワイヤーの先にブラシが付いており、排水管内の手の届かない場所でもワイヤーで操作できる道具です。
1.排水口のゴミ受け、トラップを外します
2.排水管内の異物に当たるところまでワイヤーブラシを差し込みます
3.手元のハンドルを操作してブラシを回転させ汚れを取ります

いくらワイヤーが長いと言っても限界があります。あまりに奥のほうに汚れがある場合は、無理をせず業者に依頼しましょう。

  1. 圧洗浄機

水圧、空気圧、ブラシでも取れない汚れは高圧洗浄機で洗い流します。
1.屋内排水口や屋外の排水桝から高圧洗浄機のホースを差し込みます
2.ノズルから圧のかかった水を吹きかけて汚れを落とします

最近では、一般の方でも扱いやすい家庭用の高圧洗浄機が普及しており、自分で定期的に排水管を清掃することで、詰まりの予防が可能です。

一方で、プロが使用する業務用の高圧洗浄機は水圧が非常に高く、短時間で排水管の汚れを一気に除去できます。そのため、業者による定期的な高圧洗浄は効果的です。

ただし、排水管の高圧洗浄は状況によっては付随工事が必要になることもあります。安全・確実に作業を進めるためにも、専門業者に依頼するのがおすすめです。

  1. 汚れを化学的に分解する方法 

上記のように物理的に汚れを剥がす方法とは別に、化学的に汚れを分解して落とす方法があります。日頃からこまめなお手入れをしておくと安心です。
ここでは、化学的に分解する方法を紹介します。

  1. パイプクリーナー

パイプクリーナーを使う手段もあります。ホームセンターなどで手軽に購入可能です。使用方法も簡単なので、日頃のメンテナンスにも取り入れてみてください。

1.排水口にパイプクリーナーを入れる
2.規定時間放置する
3.ぬるま湯で十分洗い流す

パイプクリーナーは、落としたい汚れによって成分が異なります。
キッチンなどの油汚れには「水酸化ナトリウム」、お風呂などの皮脂や毛髪には「次亜塩素酸ナトリウム」というように、自分が落としたい汚れに合ったパイプクリーナーを選ぶことが重要です。

  1. 曹・クエン酸

いろいろな詰まりや、汚れ解消に便利なのが重曹とクエン酸です。薬品ではないのでお子様がいるご家庭でも安心なため、ぜひ常備してください。重曹はアルカリ性なので酸性の汚れに、クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れに効果があります。

1.重曹を排水口の周りに満遍なく振りかけます
2.水で薄めたクエン酸を周りからかけて重曹が排水口に流れるようにします
3.化学反応で炭酸ガスの泡が発生したら1時間程度放置
4.40~50℃のぬるま湯で十分に流します

  1. 務用の薬剤

排水管洗浄剤には、プロの業者が使用する業務用の薬剤を使用する方法があります。ただし、一般的な市販品より効果が高いものが多く、個人で扱うのは難しい場合があります。

とくに、医薬用外毒劇物指定の薬剤は使用に制限があるため注意が必要です。安全に効果の高い洗浄をおこないたい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

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【場所別】排水管を自分で清掃する頻度

【場所別】排水管を自分で清掃する頻度

排水管は内部が見えないため、どの程度汚れているか確認できません。
では、どのくらいの頻度で掃除すればよいのでしょうか。使用状況によって差はありますが、ここでは一般的な目安を紹介します。

  1. キッチン:週2~3回

キッチンは食材カスや洗剤の溶け残り、油などが流れ込むため、排水管の汚れが溜まりやすい環境です。そのため、市販のパイプクリーナーなどで週に2~3回は掃除しましょう。排水口ネットを付けることによって汚れ度合いがかなり違いますので、週2~3回の掃除に加えて排水口ネットも付けるようにしましょう。

  1. 洗面所・浴室:週1~2回

洗面所やお風呂は、皮脂・毛髪・石鹸カスなどが原因で雑菌が繁殖しやすいです。そのため、週1~2回は掃除をおこないましょう。
手が届く範囲で排水管近くまで掃除し、ヌメリがないか確認してください。ヘアキャッチャーやゴミ受けに溜まったゴミは、使用のたびに取り除くと手間が省けます。

  1. 洗濯機:月1回

洗濯機の排水管には衣類の繊維や糸くず、ホコリや砂、皮脂などが流れ込むため詰まりが起こりやすい環境です。また、家族の人数や生活環境(部活などで毎日洗濯が必要など)によってかなり違いが出ます。しかし、最低でも月に1回は掃除をするようにしましょう。洗濯機の真下に排水口があるなど、掃除が困難な場合は、業者に依頼することも検討してみてください。

  1. トイレ:月1~2回

トイレの排水管の主な汚れや詰まりの原因は、トイレットペーパー・排泄物・尿石です。 家族構成や生活環境によって汚れやすさは異なりますが、月1~2回を目安に掃除することをおすすめします。トイレ用洗剤とブラシで届かない汚れは、便器を傷つけないようラバーカップを使いましょう。

  1. 排水管を自分で清掃するときの注意点

排水管を自分で清掃するときの注意点

排水管を自分で清掃する際は、いくつか注意することがあります。とくに、薬剤を使用する際は危険がともなうので気を付けましょう。

  1. 熱湯を流さない

お湯を使う場合、高温のほうがより効果が高いように思いがちですが、熱湯の使用は厳禁です。排水管は塩化ビニル製が多く、熱を加えると変形する場合があり、状態によっては排水管の交換が必要になることもあります。排水管に流してもよい湯温は60℃までなので、注意しましょう。

  1. ワイヤーブラシを奥まで入れない

ワイヤーブラシは汚れを直接剥がせるので便利な道具ですが、あまり奥のほうまで入れないようにしてください。排水管は直線的な構造ではなく、複雑な形をしているので無理矢理ブラシを入れてしまうと、奥で引っかかって取れなくなる恐れがあります。無理なく入るところまでにしましょう。

また、ブラシを強く当ててこすると排水管の損傷につながります。力加減にも注意しましょう。

  1. 薬剤の扱い方に注意する

パイプクリーナーやカビ取り剤などの薬剤を使用する際は、取り扱いに十分注意してください。

ゴム手袋は必ず着用し、可能であればゴーグルなどで目を保護することもおすすめです。作業中は必ず換気を行い、必要に応じて廊下の窓も開けて十分な通気を確保しましょう。

薬剤の使用方法や用量は説明書に従い、個人判断で使用することは避けてください。万が一薬剤が飛び跳ねて目に入った場合は、すぐに十分な水で洗い流し、医師の診断を受けてください。

  1. 排水管はマンションより一戸建てが詰まりやすい?

排水管はマンションより一戸建てがつまりやすい?

排水管は縦方向と横方向のパイプを組み合わせて構成されています。
マンションの場合、高さがあるため縦方向のパイプが多く使われ、高層階から地面下の排水管へ水が流れる仕組みです。高低差によって水の勢いがつくため、汚れや詰まりが起こりにくい環境になっています。

一方、一戸建て住宅では高さが限られるため横方向のパイプが中心です。勾配はついているものの、マンションほど水の勢いはなく、汚れが蓄積しやすく詰まりも起こりやすい傾向があります。そのため、マンションよりも定期的なメンテナンスが重要です。

  1. 排水管の清掃は専門業者に依頼しよう

排水管の清掃は専門業者に依頼しよう

排水管の清掃は、自分でもできますが、すでに詰まっている、悪臭に困っているなどの場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

  1. 排水管の清掃業者の選び方

排水管に関する作業は水道局指定工事店しか許可されていません。業者を選ぶ際は、ホームページなどで必ず確認しましょう。また、口コミなども参考に何社かピックアップして見積もりを依頼しましょう。

  1. 排水管の清掃を業者に依頼する場合の費用相場

排水管の清掃を業者に依頼する場合の費用相場について、弊社水のトラブルサポートセンターを例に紹介します。

水のトラブルサポートセンターでは、以下の金額で承っております。
・排水管の薬品洗浄:9,240円~
・排水管の高圧洗浄:16,500円〜

費用については、汚れの原因や度合いによって異なるため、見積もり依頼をしてください。また、WEBからご依頼いただいた場合、作業料金から最大3,000円の割引もあります。こちらもご利用ください。

  1. 排水管の清掃なら水のトラブルサポートセンターへ相談

排水管の清掃は、自分でできる範囲が限られており、奥の部分の汚れは見えず、放置すると詰まりや悪臭の原因になります。そのため、定期的な清掃がとても重要です。

水のトラブルサポートセンターは排水管清掃の実績も多数あります。排水管の詰まりや悪臭でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25