排水管からの水漏れは自分で修理できる?応急処置や修理の方法を解説
排水管からの水漏れに気付いたとき、どのように対処すればいいか迷ってしまいますよね。しかし、水漏れを放置するとさまざまなリスクがあります。できるだけ迅速に対処することを心がけましょう。
この記事では、排水管の水漏れに気付いたときの応急処置の方法から、自分で排水管を修理する方法、排水管の水漏れを予防する方法などを解説しています。排水管からの水漏れに備えたい方や、まさに今水漏れに困っている方はご覧ください。
-
水のトラブルに対処する手順
排水管の水漏れに気付いたときの応急処置の方法
排水管の水漏れに気付いたら、まずは応急処置をすることが大切です。キッチンやトイレ、洗面所など水回りの使用を一時的に中止し、水濡れしている部分は雑巾で拭き取ってください。水を拭き取ることで床が腐食するリスクを減らせます。
トイレの配管から水漏れを発見した場合の応急処置方法については、以下の記事でも解説しています。併せてご覧ください。
トイレのパイプ・配管から水漏れが発生したときの原因は?応急処置や修理方法を解説
また、排水管の継ぎ目には防水テープを貼ったり、コーキング剤によるコーキングを施したりしておきましょう。これにより、さらなる水漏れを防ぐことができます。防水テープやコーキング剤は、止水栓を止めて水気を拭き取ってから使用します。
防水テープやコーキング剤がない場合は、排水管の下にバケツを置いて水を受け止める方法も有効です。
-
排水管から水漏れする原因
排水管から水漏れする原因には以下のようなものがあります。
-
排水管内のつまり
油汚れや食材カス、石鹸カス、髪の毛などで排水管がつまると、水を流したときの水圧にパイプが耐えきれなくなります。これにより接合部から水漏れすることがあります。
-
ナットの緩み
排水管の接合部にあるナットに緩みが生じていると、接合部から水漏れが起こります。さらに、パイプ自体が外れてしまうケースもあります。
-
経年劣化
一般的に、排水管の耐用年数は10〜15年です。それ以上の年月が経過していると部品が傷んだり、排水管自体が腐食したりして水漏れの原因になります。
-
凍結
気温が低い時期や地域では、水の凍結による排水管の破損が起こり、水漏れにつながります。一般的に、気温がマイナス4℃以下になると、凍結による排水管の破損や水漏れが起こりやすいため注意が必要です。
-
災害などによる衝撃
地震などの災害によって衝撃が加わると、排水管が破損したり、接合部のナットが緩んだりします。その結果、水漏れが起こることがあります。
なお、硬い物をぶつけたときの衝撃も水漏れの原因になります。
-
排水管からの水漏れを放置した場合のリスク
万が一排水管からの水漏れを放置すると、以下のようなリスクがあります。
-
火災のリスクが高まる
水漏れは家の中のさまざまな部分に悪影響を与えます。たとえば、家電製品が水に濡れると配線がショートしたり、漏電したりして最悪の場合は火災に発展します。
-
健康被害につながる
健康被害は水漏れにより家具が腐食したり、室内の湿度が高まったりすることで起こります。
家具が腐食するとカビが発生し、呼吸器系の疾患のリスクを高めます。湿度が高くなるとダニなどの害虫が繁殖して、感染症やアレルギーを引き起こす原因になります。
とくに水漏れが床下まで及んでいると、カビの繁殖や結露による湿度の上昇が起こりやすくなります。シロアリによる住宅そのものへの被害も考えられるため、迅速に対処しなければなりません。
-
近隣トラブル・クレームを招く
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合、水漏れが起こることで下の階の部屋まで水が染み込み、住民に迷惑をかけてしまう恐れがあります。近隣トラブルやクレームに発展し、損害賠償請求をされるケースも考えられます。
-
排水管から水漏れしたときの修理方法
排水管からの水漏れに気付いたら、応急処置をした後に修理を行いましょう。修理は自宅で、自分ですることができます。
以下では水漏れの原因別に修理の方法を解説します。
-
つまりが原因の場合
つまりが原因の場合、つまりを解消すれば水漏れも改善します。
つまりを解消するには、ラバーカップを使ってつまっている異物を除去するか、パイプクリーナーなどの洗浄液で配管内を掃除しましょう。
-
ナットの緩みが原因の場合
ナットの緩みが原因の場合、まずはナットを締め直してみてください。水漏れが改善する場合があります。
ナットを締め直しても水漏れする場合、内部のパッキンが劣化している可能性が考えられます。この場合は、パッキンを交換することで水漏れが改善されます。パッキンはホームセンターなどで購入し、自分で交換することが可能です。
-
劣化・破損が原因の場合
排水管本体の劣化・破損が原因の場合、排水管自体を交換することで水漏れを解消することができます。
排水管を交換する場合は、事前に以下をチェックしておきましょう。
・材質:「金属製」と「樹脂製」のもの
・形状:床の排水穴につながる「Sトラップ」と、壁の排水穴につながる「Pトラップ」のもの
・サイズ:外径が25mm、32mm、38mmのもの
新しい排水管は、基本的に現在自宅で使用しているものと同じ材質、形状、サイズで用意しましょう。
交換の手順は以下のとおりです。
1.止水栓を止める
2.トラップの下に洗面器やバケツを置く
3.ナットを緩める
4.排水トラップを外す
5.排水プレートを外して排水管を引き抜く
6.新しい排水管を取り付ける
7.排水プレート、排水トラップ、ナットを元に戻す
-
排水管からの水漏れを防ぐには?
排水管からの水漏れは日頃のちょっとした心がけで防ぐことができます。
-
油を流さない
主に、キッチンの排水管の水漏れを防ぐために大事なポイントです。洗い物をするときなどに油を流してしまうと、排水管のつまりを引き起こします。水漏れの原因になるため、油で汚れた調理器具やお皿はキッチンペーパーで拭き取ってから洗うようにしましょう。また、大量の油を捨てたいときは固めてゴミに出すのがおすすめです。
油に限らず、水に溶けにくいものはつまりの原因になりますので流さないようにご注意ください。
-
物を落とさない
排水口の近くに物を置いておくと、意図せずに落としてしまうことがあります。排水口に物を落とすとつまりの原因になり、水漏れを引き起こすため、近くに物を置かないようにしましょう。
-
定期的に排水管内・排水トラップを掃除する
水漏れの一因は排水管のつまりです。長期にわたって排水管の掃除を怠ると、油汚れや食材カス、石鹸カス、髪の毛などで排水管がつまりやすくなります。定期的に排水管内や排水トラップを掃除しましょう。
定期的な掃除はナットの緩みや部品の破損、排水管の腐食などを早期に発見することにもつながります。
-
原因がわからない場合は水のトラブルサポートセンターへ相談を
本記事で紹介した方法で排水管の水漏れが解消しない場合や、水漏れの原因がわからず自分での対処が難しい場合は、水のトラブルサポートセンターまでご相談ください。
当社は水道局指定工事店として指定されている水道専門店です。法律上、水道の工事が可能であると認められているため、水回りのトラブルについて安心してご相談いただけます。
お急ぎの場合はお電話をいただければ、最短20分でご自宅へお伺いすることが可能です。緊急性の高いトラブルの際には、お電話でのお問い合わせがおすすめです。
費用面に関してはお見積り、出張費、深夜割増はすべて0円です。現場調査とお見積りのみご依頼いただき、その後キャンセルすることもできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
【水トラブルのことなら】どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!
【受付時間】24時間365日対応|お見積り0円・出張費0円・深夜割増0円
関連記事
水トラブログのコラム一覧
水トラブログ編集部
最終記事更新日:2025.03.04