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最終更新日：2025.10.17 水トラブログ洗面所

洗面所がつまったら自分で直せる？原因や解消法、予防方法を解説

洗面所の排水が流れにくい、逆流する、水が溜まる。そのような症状は、排水管の詰まりが進行しているサインです。詰まりを放置すると悪臭や水漏れ、配管破損など、修理費用が高額になる深刻なトラブルに発展することもあります。自分で直せない場合は、無理せず専門業者に相談するのが安心です。

この記事では、洗面所詰まりの主な原因や自分で直す方法、業者に依頼すべきケースまで詳しく解説します。さらに、日常でできる予防法も紹介。本記事を読めば、安心して快適な洗面所を長く保つための知識を手に入れられます。

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洗面所のつまりが起こる原因とは？

洗面所で詰まりが起こる原因はいくつかあります。主な原因について解説します。

髪の毛

洗面所の詰まりの代表は髪の毛です。お風呂上りのドライヤーや朝の身支度など、洗面所で髪の毛を触る機会は思ったよりも多いです。ドライヤーやシャンプーなどは、手で直接髪の毛を触るので抜けやすくなります。とくにドライヤーはシャンプーよりも毛が落ちやすいので注意しましょう。

鏡を見ながら身支度すると、洗面ボウルの上に抜けた毛が溜まります。そのまま水を流すと排水口詰まりの原因になるので、ティッシュなどで取り除くようにしましょう。

また、ご家族の人数が多いご家庭はその分、髪の毛の量も増えるので、各自で都度取り除くなどの工夫が必要です。

水垢

排水口の詰まり原因のひとつに、水垢の蓄積があります。水道水は一見きれいに見えますが、実はカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンを含んでおり、これが固まると水垢となって残ります。

排水口に水垢が付着すると、汚れが溜まりやすくなり、次第に水の流れを妨げて詰まりを引き起こすことがあります。水垢除去に効果的な洗剤も市販されているため、定期的に清掃して清潔な状態を保ちましょう。

皮脂や石鹸のカス

お風呂ほどではありませんが、顔や手を洗う際に発生する皮脂汚れや、石鹸の残りカスが蓄積して詰まりの原因になることがあります。皮脂や石鹸カスはぬめりを起こし、そこに前述の髪の毛などが絡まっていきます。ぬめりは徐々に蓄積していくので、なんとなく流れが悪いと感じたら、その時点で市販の排水口洗剤やパイプクリーナーなどで対処しましょう。

異物や固形物

異物や固形物も洗面所詰まりの原因の一つです。

洗面台に置いている歯磨き粉のチューブキャップやヘアピン、指輪・ピアスなどは、ちょっとした不注意で排水口に落ちることがあります。ゴミ受けがあれば多くの場合は止まりますが、設置していないとそのまま排水管まで流れる可能性があります。

また、ゴミ受けがあっても隙間や落下の角度によってはすり抜けることがあります。目で確認できる位置に落ちた場合は割りばしなどで取り出せますが、奥まで入って見えない場合は、無理に手を入れず専門業者に依頼するのが安全です。

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洗面所のつまりを自分で解消する方法

洗面台の詰まりを自分で解消できる方法はいくつかあります。それぞれ紹介していきます。

ラバーカップ（スッポン）

洗面所の詰まりを解消する代表的な道具が、ラバーカップ（通称：スッポン）です。

使用する際は、排水口にラバーカップをしっかり密着させ、洗面ボウルに水を溜めます。その際、オーバーフロー穴は必ず塞いでおきましょう。ラバーカップが隠れる程度まで水を入れたら、ゆっくり押し込み内部を真空状態にします。限界まで押したら、勢いよく引き上げるのがコツです。

この動作を数回繰り返すことで、排水管内に詰まった異物を引き出せることがあります。ただし、10回ほど試しても改善しない場合は、詰まりの原因が別にある可能性が高いため、他の方法を検討しましょう。

パイプクリーナー

排水口の詰まりを解消するパイプクリーナーには、液体タイプと粉末タイプがあります。

液体タイプは軽度の詰まり向きで、そのまま排水口に流すだけで使えるのが特徴です。使用時は皮膚への刺激を避けるため、必ずゴム手袋を着用してください。洗剤を注いだら一定時間放置し、水で洗い流します。

粉末タイプは液体よりも強力で、排水口周辺に撒いて水をかけると化学反応が起こり、発泡した泡が汚れを溶かして除去します。強力なため、説明書をよく読んで安全に使用することが重要です。

また、道具としての真空式パイプクリーナーもあります。ラバーカップと同じ原理で詰まりを解消しますが、ポンプ付きでより強い圧力をかけられるのが特徴です。排水管内に水がなくても使用できるため、簡単に扱えます。

重曹とクエン酸（お酢）

さまざまな詰まり解消に重曹とクエン酸（お酢）は効果的で、洗面台の詰まりにも使うことができます。重曹は水に溶けるとアルカリ性になり、酸性の汚れに効果を発揮します。クエン酸（お酢）は弱酸性なので、アルカリ性の汚れに有効です。2つを一緒に使うことで、両方の汚れを同時に落とすことができます。

重曹100gを排水口にまんべんなく撒いて、クエン酸（お酢）200gを重曹を排水口に流すように注ぎ入れ、1時間程度放置しましょう。重曹とクエン酸（お酢）が混ざると炭酸の泡が発生し、汚れを浮き上がらせてくれます。最後に、40～50℃程度のぬるま湯で洗い流します。

タオルとお湯

洗面所の軽い詰まりで「何となく流れにくい」と感じる場合は、タオルとぬるま湯を使って解消できることがあります。

まず、汚れてもよいタオルを用意し、排水口に押し込みます。引き抜く際のことも考えて、詰め込みすぎないように注意しましょう。

排水口にタオルで栓ができたら、40～50℃のぬるま湯を洗面ボウルの約7割まで注ぎます。注ぎ終わったらタオルを一気に引き抜き、溜めたお湯を排水口に流します。

熱湯は手や排水管を傷つける恐れがあるため使用せず、必ず40～50℃のぬるま湯を使ってください。

ピーピースルー

ピーピースルーは、頑固な詰まりや蓄積汚れを溶かす業務用の強力洗剤で、プロの業者も使用しています。

一般ユーザーでも購入可能ですが、非常に強力なため取り扱いには注意が必要です。使用時は必ず換気をおこない、肘まで覆える長めのゴム手袋、ゴーグル、マスクを着用してください。

また、説明書をよく読み、他に必要な対策がないか確認してから使用しましょう。

ワイヤーブラシ

上記の方法を試しても詰まりが解消しない場合は、ワイヤーブラシの使用が効果的です。

ワイヤーブラシは、ホームセンターなどで購入できる排水管の詰まり除去アイテムです。長いワイヤーの先端にブラシが付いており、これを排水管の中に挿入していくと、水の流れを妨げている汚れや異物に当たります。その状態でハンドルを回すと、ブラシが回転し、内部の汚れを直接削り落とすことが可能です。

排水管内の汚れが原因であれば高い効果が期待できますが、金属片やプラスチックなどブラシに引っかからない異物には対応できません。そのようなケースでは、無理に作業を続けず、専門業者に依頼することを検討しましょう。

排水トラップの解体

排水トラップの解体も洗面所の詰まりを直す方法として有効です。

排水トラップは、洗面台下のP字やS字の形をした排水管で、排水口に物を落とした場合はほとんどがここにとどまります。ナットを外せば簡単に取り外せますが、内部には封水と呼ばれる水が溜まっているため、外す際はバケツや洗面器で水受けをし、周囲に雑巾や古タオルを敷いて養生しましょう。

取り外したトラップに汚れがあれば、掃除しておくと詰まり予防になります。ただし、メーカーや型式によっては取り外せないタイプもあるので注意が必要です。

業者へ依頼をしたほうがよい症状

業者へ依頼をしたほうがよい症状

自分で対応できることも多くありますが、排水トラップの奥の排水管で詰まりが発生している場合は、自分での対応は難しくなってきます。そのような場合は業者に依頼するのがおすすめです。

ここでは、業者へ依頼をしたほうがよい症状を紹介します。

排水の際に異音が聞こえるとき

排水詰まりの初期は、水を流したときに排水口の奥から「コポンコポン」という音が聞こえることがあります。排水管の中で固形物が詰まっていたり、水垢や髪の毛などが蓄積して水流の邪魔をしていたりする場合に鳴る音です。流れてはいるが、聞き慣れない音がする場合は業者に相談しましょう。

落とした異物などが奥へ入ってしまったとき

排水口にイヤリングや指輪などのアクセサリー、ヘアピンなどを落としてしまった場合、目で確認できる位置にあれば自分で取り出すことも可能です。

しかし、奥まで入り込むと自力での対応は難しくなるため、専門業者に依頼するのが安心です。小さい物だから大丈夫と放置すると、排水口の詰まりの原因になることもあります。問題を大きくしないためにも、早めに対応しましょう。

洗面所つまりを事前に予防する方法

洗面所つまりを事前に予防する方法

洗面所の詰まりを起こさないための予防策を紹介します。普段からこまめに簡単な対策をすることで、排水口の詰まりを防ぐことができます。

洗面台のごみや髪の毛は流さないようにする

洗面台を使ったあとは、洗面ボウルをよく見て、落ちているゴミや髪の毛を排水口に流さないようにティッシュペーパーなどで取り除くようにしましょう。

毎回の量は少なくても、取り除かずに水で流してしまうと、排水口内に蓄積して水の流れを妨げる恐れがあります。さらに、ひどくなったら完全に流れなくなることもあります。つまりを防ぐポイントは、使う都度サッと掃除しておくことです。

ヘアキャッチャーをこまめに掃除する

洗面所の詰まりを防ぐには、ヘアキャッチャーをこまめに掃除することも大切です。毎日使用する洗面台なので、ヘアキャッチャーにも多くのゴミが溜まります。できれば使用した都度、最低でも1週間に一度はヘアキャッチャーの掃除をしましょう。常に清潔な状態にしておくことで、詰まり予防になります。

月1回パイプクリーナーを使用した掃除をする

排水管の詰まりを予防するために、月に1回程度はパイプクリーナーで掃除しましょう。洗面所を使うたびに洗面ボウル内のゴミや髪の毛、ヘアキャッチャーの掃除をしても、皮脂や石鹸カスは排水管内に流れ込み、ヌメリとして蓄積してしまいます。パイプクリーナーは液体タイプと粉末タイプがありますが、使いやすさの点では液体タイプがおすすめです。

主な手順としては以下のとおりです。
1.ヘアキャッチャーを置いている場合は外します
2.説明書の指示に従って規定量を排水口に流し込みます
3.放置する時間も説明書に記載があるので守りましょう
　※規定の時間より長く置くと返って汚れが取れなくなる場合があります
4.水を出して十分にすすぎ、排水が正常か確認します。

洗面所のつまりで寄せられるよくある質問

洗面台の詰まりについて、弊社によく寄せられる質問を紹介します。

つまりを業者に依頼する費用はどれくらいですか？

洗面所の詰まり除去にかかる費用は、原因や作業内容、作業の難易度によって大きく変わります。たとえば、ローポンプを使った作業であればおおよそ20,000円前後です。高圧洗浄機を使用する場合は30,000円程度が目安ですが、詰まり箇所が排水管の奥など離れた場所にあると、さらに費用が高くなることがあります。

異物が原因のケースでは、詰まっている位置によって費用は変動します。洗面台下の収納部分付近に留まっている場合は、8,000～10,000円程度で除去が可能です。

しかし、排水管の奥深くにある場合は脱着作業などが必要になり、費用が高額になる場合があります。作業を依頼する前には、複数社に見積もりを取り、どのような作業を行うのかしっかり確認することが大切です。

パイプクリーナーが効かないのはどうしてですか？

パイプクリーナーは、排水管にこびりついた髪の毛・皮脂・水垢・ぬめりを取り除く洗剤です。しかし、使用しても効果が出ないケースがあります。

ひとつは、詰まりが排水管の奥深くにあり、パイプクリーナーの成分が届いていない場合です。もうひとつは、詰まりの原因が髪の毛や皮脂ではなく、アクセサリーやヘアピンなどの固形物である場合です。いずれの場合も自分での対応は難しく、無理に作業すると状況を悪化させることがあります。そのため、こうした場合は早めに専門業者に相談することをおすすめします。

つまりを自分で対応するのはどの程度までですか？

「洗面所のつまりを自分で解消する方法」で説明した対処法を試してみたが効果がない、改善されない場合は、業者に原因調査依頼をするのがおすすめです。原因がわからない状態でいろいろ試しても、かえって症状が悪化することもあります。また、排水トラップの解体などで作業に不安がある場合も、無理せず業者に任せるほうが安心です。