最終更新日:2025.11.25 水トラブログ

給湯器からの水漏れはどうしたらよい?原因や対処法、放置する危険性を解説

給湯器からの水漏れはどうしたらよい?原因や対処法、放置する危険性を解説

給湯器の水漏れにはさまざまな原因があります。
「まだお湯が出るから大丈夫」と放置してしまうと、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れや、漏れた水が電気系統に影響を与えて感電・故障につながる危険もあります。安全のためにも、早めの点検と修理が必要です。

この記事では、給湯器から水漏れが起こる原因、対処法、放置する危険性などを解説します。急な水漏れでも困らないように、本記事を読み、適切な処置ができるようにしましょう。

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目次

給湯器から水漏れが発生する主な原因

給湯器から水漏れが発生する主な原因

給湯器から水漏れが発生する原因はさまざまです。代表的なものをいくつか紹介します。

  1. 経年劣化

お湯は毎日使うにもかかわらず、給湯器は屋外に設置されていることが多いため、目に触れる機会が少なく、気付かないうちに年数が経っているケースも少なくありません。

長期間使用していると、パッキンやナットの劣化が進みます。パッキンが硬化して変形し隙間が生じたり、ナットが破損して緩むことで水漏れが発生します。これらの部品は交換可能ですが、メーカーの部品供給期間は一般的に約10年です。そのため、10年以上使用している給湯器は部品が手に入らないこともあります。

また、他の箇所でもトラブルが起こりやすくなるため、10年を超えている場合は交換も視野に入れて検討することをおすすめします。

  1. 配管内の水の凍結

冬場は、配管内に残った水が凍結することがあります。水は氷になると膨張するため、配管が破裂し、気温が上がったタイミングでその亀裂から水漏れが発生します。夜間に冷え込んだ翌日、昼頃に急に水漏れが起きた場合は、凍結による配管破裂がないか確認してみましょう。

また、事前に十分な凍結対策が施されている寒冷地よりも、普段は暖かいものの、数日だけ急激に冷え込む地域の方が、凍結トラブルが発生しやすい傾向があります。気温が大きく下がる予報が出ている際は、特に注意が必要です。

  1. 施工時のミス

経年劣化とは反対に、取り付けたばかりにもかかわらず水漏れが発生している場合は、施工ミスの可能性があります。また、設置直後ではなく、使用しているうちに徐々に水漏れが起こるケースもあります。

いずれの場合も、まずは施工を担当した業者(工務店・設備業者など)に連絡し、状況を確認してもらいましょう。なお、施工が原因の不具合についてはメーカーでは対応できません。必ず、取り付けを行った業者に相談するようにしてください。

  1. エラーコードの表示

給湯器には、機器がトラブルを感知した際に、リモコンへアルファベットと数字の組み合わせで知らせる機能が搭載されています。リモコンに見慣れない表示が出た場合は、取り扱い説明書やメーカーのホームページで内容を確認してみましょう。トラブルの内容によっては、自分で対処できるケースもあります。

なお、「888」や「88」と表示される場合は故障ではなく、定期点検のお知らせです。一定期間使用すると点検が必要となりますので、業者へ連絡し、確認や点検を依頼しましょう。

  1. 長期間使用していない

出張や旅行などで長期間給湯器を使用しなかった場合、内部の圧力が一時的に上昇し、水抜き栓から水漏れが発生することがあります。この場合は、一度しばらくお湯を出し続け、様子を見てとくに異常がなければそのまま使用を続けても問題ありません。

ただし、冬季の場合は注意が必要です。留守中に配管が凍結し、解凍とともに破裂して水漏れが起こるケースもあります。給湯器内部の圧力による一時的なものか、凍結破裂によるものか判断できない場合は、業者に調査を依頼しましょう。

また、あらかじめ長期間留守にすることがわかっている場合は、給湯器内の水を抜いておくことでトラブルを防げます。水抜きの方法はメーカーによって異なるため、取り扱い説明書で事前に確認しておきましょう。

  1. 給湯器からの水漏れが故障でない場合

給湯器からの水漏れが故障でない場合

給湯器から水が落ちていても、水漏れではないケースがあります。給湯器には水抜き栓があって、機器がトラブル回避のために水を抜く機能があります。

  1. 凍結予防の水抜きの場合

冬季、外気温が下がり凍結の恐れがあると、給湯器は自動的に内部の水を排出して凍結を防ぎます。水抜き栓から水が出るため、一見水漏れのように見えますが、正常な動作でトラブルではありません。

なお、この機能で排出されるのは給湯器本体内の水のみです。配管部分の水は残るため、冷え込みが厳しい時期は保温材などで別途対策する必要があります。

  1. 減圧の水抜きの場合

旅行や出張などで長時間給湯器を使わなかった場合、内部の圧力が上がることがあります。圧力を下げるため、給湯器は残っている水を排出する機能があり、凍結予防と同様に水漏れのように見えますが正常な動作です。

ただし、水抜き栓から大量の水が出ている場合は異常の可能性があります。その場合は給湯器の使用を止め、電源を切って、至急業者に点検を依頼してください。

  1. 給湯器からの水漏れの対処法

給湯器からの水漏れの対処法

給湯器からの水漏れを発見したら、どのように対処したらよいのか、ご説明します。以下に沿って応急処置をしましょう。

  1. 水道メーターをチェックする

まずは、水道メーターをチェックします。すべての水道を使っていない状態にしてメーターを確認します。水道を使っていないのにメーターが回っている場合は、水漏れが起こっています。

水道メーターは戸建ての家なら敷地内にある「量水器」「メーター」と書かれたボックスの中にあり、集合住宅の場合は玄関横の小部屋に設置されています。ご自宅の水道メーターの場所をあらかじめ確認しておくと安心です。

  1. 給湯器のリモコンのエラーコードをチェックする

次に、リモコンにエラーコードが出ていないか確認しましょう。
給湯器が不完全燃焼を起こしている場合、「111」「112」「113」といった点火不良の表示が出ます。

通常は安全装置が作動し運転が停止しますが、停止していない場合に使用を続けると、一酸化炭素中毒の危険があります。

  1. 給湯器の電源を切る

続いて、給湯器の電源を切りましょう。水漏れが起こったまま使用すると、一酸化炭素の発生や、電気系統・電子部品の漏電の危険があります。

  1. 水漏れの場所や状態をチェックする

給湯器で水漏れが起こりやすい箇所は「水抜き栓」「配管のつなぎ目」「給湯器本体」です。水抜き栓から水滴が落ちている場合は減圧のためで、故障ではないことがあります。

しかし、ずっと出続ける場合は水抜き栓のトラブルの可能性があります。配管のつなぎ目からの水漏れは、ゴムパッキンの劣化による隙間が原因です。止水栓を閉めて水漏れを止めましょう。
給湯器本体からの水漏れは全体に水が滴る状態で、内部の熱交換器などが原因と考えられます。こちらも止水栓を閉めて水漏れを止めてください。ある程度確認できたら、危険を伴うため自分での対処は避けましょう。

  1. ガス栓・止水栓か元栓を閉める

給湯器で水漏れを発見したら、まず電源を切りましょう。同時にガス栓も閉めるとガス漏れを防止できます。

水漏れ箇所が特定できない場合は、止水栓や元栓も閉めてください。漏れ箇所がわからなくても、止水栓や元栓を閉めれば一時的に水漏れを止められます。つまり、電源オフ・ガス栓閉鎖・止水栓・元栓閉鎖をおこなえば原因不明でも水漏れを抑えられます。

  1. 業者へ修理依頼をする

確認作業と応急処置が終わったら、すぐに業者に連絡して調査を依頼しましょう。

給湯器は生活に欠かせないため、できるだけ早く駆けつけてくれる業者を選ぶことが大切です。業者が決まったら、到着までに給湯器の使用年数などを調べておくとスムーズです。使用年数が10年程度経過している場合は、買い替えも視野に入れて相談し、見積もりをもらいましょう。

  1. 給湯器の水漏れを放置する危険性

給湯器の水漏れを放置する危険性

給湯器の水漏れは、一つ間違えば大事故になる危険性が高いトラブルです。絶対放置はしないようにしましょう。

  1. 一酸化炭素中毒になる

給湯器の水漏れで最も注意すべきなのは、一酸化炭素の発生です。
水漏れによってバーナー部分が湿ると、不完全燃焼が起こり一酸化炭素が発生します。一酸化炭素は無色・無臭のため、吸い込んでも気づかず、中毒になる危険があります。給湯器は屋外に設置されていても、浴室やキッチンの窓から室内に入り込み、中毒を引き起こすこともあるため、最大限の注意が必要です。

  1. ショートや漏電が起こる

給湯器は電気を使用しています。そのため、給湯器内で水漏れが起こると、ショートや漏電が発生し、さらに放置状態が続くと火災につながります。ご自宅だけではなく近隣住民にも被害がおよぶので、放置は絶対にしないようにしましょう。

  1. 階下に浸水する

集合住宅では、水漏れを放置すると階下や共有部分に被害が及ぶ可能性があります。

水漏れは自然には止まらず、症状は悪化します。最初はパッキンの隙間からポタポタ落ちる程度でも、放置するとパッキンが破損し水が勢いよく出て、付近が水浸しになることもあります。
給湯器付近に設備がある場合は、それらも被害を受けます。少量の水漏れのうちに、早めに対処することが重要です。

  1. 水道料金が上がる

水漏れは水が出続けているので当然、水道料金は上がります。心当たりもなく水道料金が高くなっている場合は、目に見えない箇所で水漏れが発生している可能性があります。給湯器の水漏れが原因であることも考えられます。検針票が届いたら必ずチェックするようにしましょう。

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給湯器から水漏れした場合の連絡先は?

給湯器から水漏れした場合の連絡先は?

給湯機からの水漏れを発見したら速やかに業者に点検、修理を依頼します。自分で点検、修理はしてはいけません。お住まいの形式によって連絡先が異なります。

  1. 賃貸にお住まいの場合

賃貸住宅の場合は、まず管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
給湯器は備え付け設備であり、所有者は管理会社や大家さんです。そのため、修理の手配や費用負担も管理側が対応するのが基本です。提携業者を持つ管理会社も多く、迅速に手配してくれる場合があります。入居者が勝手に業者を呼ぶと、修理費用を自己負担することもあるため注意が必要です。

  1. 持ち家にお住まいの場合

持ち家にお住まいの場合は、自分で業者を手配しないといけません。ガス会社や水道業者、工務店など、給湯器取り付けに関わった業者への連絡となります。取り付け間もない水漏れであったり、取り付けミスが原因と判明している場合は取り付けをした業者に連絡しましょう。給湯器自体が保証中なら無償での修理になる可能性が高いです。

  1. 給湯器から水漏れした場合は修理?交換?

給湯器から水漏れした場合は修理?交換?

給湯器から水漏れしている原因や給湯器の状態によって修理するほうがよいのか、交換がよいのかが決まります。

  1. 修理になる場合

修理になる場合は、以下の2つのケースが考えられます。

  1. 取り付けミスが原因の場合

取り付け時に、各配管の接続不良があったり、しっかり締めていない場合、水漏れが発生します。取り付けミスが原因と判明している場合は、ミスしている箇所の修理となります。使っているうちに配管に負荷がかかり水漏れを起こすケースもありますが、取り付け直後に起こった水漏れは、基本的には取り付けミスが原因の場合が多いです。

  1. 使用年数が10年未満の場合

使用年数が10年未満の場合、本体に不具合がなく内部部品の劣化が原因となっていることが多いので基本的には部品交換で修理ができます。10年未満だとメーカーからの部品供給も可能なので、まずは修理で依頼してみましょう。

  1. 交換になる場合

交換になる場合は、以下の2つのケースが考えられます。

  1. 使用年数が10年以上の場合

給湯器の使用年数が10年以上なら、交換の検討が必要です。
給湯器は安全に使える期間を約10年と定めているケースが一般的です。また、メーカーの部品保有期間も10年程度のため、修理できないこともあります。

  1. 給湯器内部の配管凍結の場合

給湯器内部の配管が破裂した場合は本体交換が必要です。
外部配管の破裂なら交換で対応できますが、内部で破裂すると水が機器全体に影響します。そのため、多くのケースで本体ごとの交換が前提となります。

  1. 給湯器の修理と交換の費用目安

給湯器の修理と交換の費用目安

給湯器を修理した場合と交換した場合は、費用にかなり開きが生じます。どちらにしようか迷ったときは、両方の見積もりをもらうようにしましょう。

  1. 修理した場合の費用相場

修理費用は、水漏れの箇所や原因によって大きく異なります。部品交換で対応できる場合は8,000円〜50,000円程度が相場で、必要に応じて別途部品代がかかることも。

なお、取り付けミスが原因と判明した場合は、施工した業者が無償で対応してくれるケースもあります。

  1. 交換した場合の費用相場

交換費用は、号数・設置場所・付けたい機能によって大きく変わります。

給湯のみのシンプルなタイプであれば、工事費込みで5〜10万円程度が目安です。 追い焚き機能を付けると10万円〜、さらに暖房機能も追加すると15万円〜と費用が上がります。

交換を検討する際は、どの機能が必要かをカタログやショールームで確認し、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。

  1. 給湯器からの水漏れでよくある質問

給湯器から水漏れしているとご相談いただいたお客様から、よく聞かれる質問をまとめています。

  1. 給湯器は水漏れしてもそのまま使用して大丈夫ですか?

たとえお湯が出て使えていても、漏れた水が機器にかかって電気ショートを起こし火災の危険性があります。また、バーナー部分に水がかかると不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生しとても危険です。ただちに使用をやめて業者に修理依頼をしてください。

  1. 給湯器は自分で交換できますか?

原則として、給湯器の自力取り付けはおすすめできません。
ガス工事は有資格者しか行えず、無資格で作業すると火災や爆発の危険があるほか、法律違反となる可能性があります。

また、電気・給水・排水といった配管作業も正確な接続が求められ、誤ると漏電や水漏れの原因になります。さらに、無資格者が取り付けた場合は、メーカー保証や火災保険の適用外となるのが一般的です。安全のためにも、必ず資格を持ったプロへ依頼しましょう。

  1. 給湯器の寿命は何年ほどですか?

給湯器の寿命は使用頻度や設置環境によって異なりますが、一般的には約10年とされています。とくに8年を過ぎた頃からトラブルが出始めるケースが多いため、故障の前兆がないか注意が必要です。

ご自宅の給湯器が使用開始から8年以上経過している場合は、点検や交換の検討をおすすめします。

  1. 給湯器から大量の水漏れがする原因はなんですか?

長年使用している給湯器は、内部の配管や熱交換器が腐食したり、場合によっては破裂している可能性があります。これらは修理ができないため、本体交換が必要になるかもしれません。

また、水抜き栓の不具合、配管のつなぎ目の緩み・腐食、さらには凍結による外部配管の破損なども水漏れの原因として考えられます。

  1. 給湯器の水漏れが繰り返し起こる原因はなんですか?

修理を繰り返しても水漏れが再発する場合は、給湯器が寿命を迎えている可能性があります。何度も修理をするとそのたびに費用がかかるため、交換も検討しましょう。新しい給湯器には便利な機能が備わっていたり、ガス使用量の節約にもつながります。まずは一度、見積もりを取ってみることをおすすめします。

  1. 給湯器からの水漏れでお悩みなら水のトラブルサポートセンターまでご相談を!

給湯器から水漏れが起こっている原因はさまざまです。外部の配管のナットの緩みなど一部軽微な作業を除いて、自分で修理作業はできないため速やかに業者に依頼する必要があります。給湯器からの水漏れは放置すると大事故にもつながる危険なトラブルです。早急に対応してください。

水のトラブルサポートセンターは給湯器修理、交換も多数実績があります。また365日24時間、受付しておりますのでご相談ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25