最終更新日:2025.07.02 水トラブログ

水道の蛇口の水漏れを自分で修理する!ポタポタの直し方や水道代・パッキン交換について解説

水道の蛇口の水漏れを自分で修理する!ポタポタの直し方や水道代・パッキン交換について解説

「水道の蛇口からポタポタ水が漏れているときの直し方は?」
「蛇口の水漏れは自分で修理できる?」
「水道代はどうなる?」

蛇口からの水漏れは些細なことに思えるかもしれませんが、放置すると大きな無駄遣いになる恐れがあります。

蛇口から水漏れする原因はいくつか考えられますが、パッキンやカートリッジの劣化が原因の場合は、交換パーツを用意すれば自分で修理することが可能です。

この記事では、蛇口の水漏れを自分で修理する方法や注意点、修理がうまくいかなかった際の対処法を解説します。修理に必要な道具も紹介するため、蛇口の水漏れにお困りの方は、ぜひご覧ください。

目次

【緊急】蛇口の水漏れの応急処置の方法

【緊急】蛇口の水漏れの応急処置の方法

水道の蛇口から水漏れしている場合、自分で直すにしても専門業者に依頼するにしても、まずは水を止めるための応急処置が必要です。

ここでは、蛇口の水漏れに対する応急処置の方法を紹介します。

止水栓や元栓を閉める

蛇口からの水漏れに気付いたら、被害の拡大を防ぐために蛇口への水の供給を断つことが先決です。

まずは水漏れしている蛇口に近い止水栓を閉めましょう。それが難しい場合や水漏れ箇所が特定できない場合は、元栓を閉めることで対処できます。

戸建ての場合の止め方

戸建て住宅にお住まいの場合は、止水栓を時計回り(右回り)に回せば、特定の場所への水の供給を止められます。止水栓はキッチンや洗面所など、各水回りの近くに設置されています。

水漏れ箇所が不明で、家全体への水の供給を止める場合は、元栓を時計回りに回しましょう。元栓は一般的に、敷地内の道路寄りにあるメーターボックスのなかに設置されています。

マンション・集合住宅の場合の止め方

マンションや集合住宅にお住まいの場合も戸建て住宅と同様、特定の場所への水の供給を止めるには止水栓を時計回りに回します。水漏れ箇所が不明な場合は、元栓を時計回りに回し部屋全体への水の供給を止めましょう。

マンションや集合住宅の元栓は、玄関横や共用廊下に設置されているパイプシャフトと呼ばれる扉のなかにあるのが一般的です。パイプシャフトに鍵がかかっている場合は、管理会社や管理人に連絡し開けてもらいましょう。

止水栓の種類

ここでは止水栓の種類と、それぞれの水の出し方・止め方を紹介します。

ハンドル式

ハンドル式

ハンドル式は蛇口のようなハンドルが付いており、手で操作できるタイプの止水栓です。ハンドルを操作すれば、蛇口から出る水の量を調整したり完全に止めたりできます。

水を止めるにはハンドルを時計回りに、水を出すにはハンドルを反時計回りに回します。ハンドルが固く手で回せないときは、滑り止め付の軍手を使用するとよいでしょう。

外ネジ式

外ネジ式

外ネジ式は、ネジ部分が配管から外側に出ているタイプの止水栓です。ネジの中央部にある溝にマイナスドライバーを差し込み、時計回りに回せば水の供給が止まります。逆に、反時計回りに回せば水が出ます。

経年劣化や損傷により溝が変形してドライバーがうまく噛み合わない場合には、溝の上にドライバーをセットし、ゴムハンマーでドライバーの持ち手部分を軽く叩くとスムーズに回せるでしょう。

内ネジ式

内ネジ式

 

内ネジ式は開閉するためのネジ部分が、内側に入り込んでいるタイプの止水栓です。ネジの中心部にある溝にマイナスドライバーを差し込んで、時計回りに回せば水が止まり、反時計回りに回せば水が出ます。

内ネジ式は溝が内側にあるため、外ネジタイプよりも開閉しにくい特徴があります。マイナスドライバーでうまく回らない場合は、水栓専用ドライバーを使用するとよいでしょう。

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【注意】自分で蛇口の水漏れを修理する際のリスク

【注意】自分で蛇口の水漏れを修理する際のリスク

自分で蛇口の水漏れを修理すれば節約できますが、さまざまなリスクもあります。ここでは、自分で蛇口の水漏れを修理する際のリスクを解説します。

水漏れが悪化するリスク

自分で蛇口の水漏れを修理すると、状況が悪化するリスクがあります。水漏れにはさまざまな原因があるため、的確に特定し対処するには高度な知識と経験が必要です。

たとえば、蛇口のハンドル部分から水漏れしているケースでは、三角パッキンやカートリッジなどの劣化や損傷が一般的な原因です。

知識や経験が不足している場合、複数の原因を特定して適切に修理をするのは難しく、誤った判断で悪化させてしまう恐れがあります。

部品の紛失や誤った取り付け

自分で蛇口の水漏れを修理すると、部品の紛失や誤った取り付けをするリスクもあります。蛇口の水漏れ修理では、パッキンやスピンドルなどの部品を使用します。

これらの部品は手のひらに収まるほど小さいため、修理の過程で紛失したり、位置や向きを誤って取り付けてしまったりすることがあるかもしれません。

もし部品が欠けていたり、間違った状態で取り付けられていたりすると、水漏れが解消しないだけでなく、新たな箇所から水漏れが発生する可能性も考えられるでしょう。

修理に失敗し、結果的に業者費用が高くなる

自分で蛇口の水漏れを修理しようとすると、結果的に業者費用が高くなるリスクもあります。自分で修理を試み、改善しなければ専門業者に依頼することになるケースもあるでしょう。

しかし、専門業者に依頼する頃には、もとの水漏れに加えて自分で修理を試みた部分が破損していることもあります。その結果、水漏れと破損の修理が必要になり、最初から専門業者に依頼する場合に比べて修理費用が高額になる可能性があります。

水道管や蛇口本体の破損

自分で蛇口の修理をする場合、水道管や蛇口本体を破損させてしまうリスクもあります。水道管と蛇口の接続部分はデリケートな構造であるため、誤った工具の使用や過度な力をかけることで部品にひび割れが生じることがあります。

そのため、作業に自信がない方や複雑な修理が必要なケースでは、専門業者に依頼するのがおすすめです。業者は経験豊富で、適切な工具と技術を持っているため、リスクを最小限に抑えつつ、迅速に問題を解決してくれるでしょう。

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蛇口の水漏れを自分で修理する方法

蛇口の水漏れを自分で修理する方法

蛇口の水漏れは、適切な道具を使用し手順を守れば自分で修理できる場合もあります。

ここでは、蛇口の水漏れを自分で修理するための方法を、準備編・実践編・お手入れ編に分けて解説します。

準備編

蛇口の水漏れ修理を始める前に、必要な道具と事前準備について詳しく解説します。

道具を用意する

まずは、蛇口の水漏れ修理に必要な道具と使い方を解説します。

モンキーレンチ

モンキーレンチ

モンキーレンチは蛇口の修理や交換の際に使われる道具です。主に、蛇口本体や配管のナット、ボルトを締めたり緩めたりする際に使用します。

モンキーレンチは下あご部分を動かして調整できるため、さまざまなサイズのナットやボルトに対応できます。1本で幅広いサイズの部品に使えるので、蛇口のパッキン交換やナットの締め付けなど多くの作業に便利な道具です。

トルクレンチ

トルクレンチ

トルクレンチは、適切な力でナットやボルトの締め付けができる道具です。トルクレンチを使えば、締めすぎによる破損や締め付け不足による蛇口の水漏れを防げます。

トルクレンチの使い方は以下のとおりです。

1.ロックつまみを左に回してロックを解除する
2.グリップを回してトルク値を設定する
3.グリップの中央部分に中指がくるように握り、力をかける

設定したトルク値に達すると「カチッ」という音や軽い振動、光などのサインがあるので、そこで締め付けを終了します。なお、トルク値とは、ボルトやナットなどの締め付け時にかかるねじりの強さを数値で表したものです。

精密ドライバー

精密ドライバー

精密ドライバーは蛇口の細かい部分の修理に使用する道具です。

主に、蛇口のハンドルキャップ(ハンドル部分の最上部に取り付けられている装飾用カバー)の取り外しや、内部の小さなネジを回すために使用します。

精密ドライバーを使って蛇口のハンドルキャップを取り外す場合は、ハンドルキャップの隙間にドライバーを差し込み軽く持ち上げます。また、蛇口内部には小さなネジがあるため水漏れ修理の際は、通常のドライバーではなく精密ドライバーを使うのがおすすめです。

ピンセット

ピンセット

ピンセットは、蛇口の中にある小さな部品を出し入れするために使用する道具です。

たとえば、蛇口内部のケレップの取り出しや、三角パッキンなどの交換に使用します。

ケレップは水をせき止める部品であり、手では取り出せないことが多いため、ピンセットが役立ちます。

パッキンは指でつまめますが、正しい向きや位置ではめ込む必要があるため手での作業は困難です。ピンセットを使えば、手が入らない部分や細かい部分の修理がスムーズに進みます。

水栓レンチ

水栓レンチ

水栓レンチは、蛇口本体の取り付けや取り外しに使用する道具です。主に、壁付蛇口の取り付けや取り外しに使用されます。

水栓レンチの使い方は、以下のとおりです。

1.水栓本体の根元に水栓レンチを引っかける
2.反時計回りに回す

水栓レンチはテコの原理を利用して、少ない力で水栓を回して取り外します。長年使用している蛇口は固くなっており取り外せない場合が多いため、水栓レンチを使うと便利です。

蛇口の種類を確認する

自分で修理するために、蛇口の種類と確認方法を把握しておきましょう。

単水栓

単水栓

単水栓は、水またはお湯のどちらか一方だけが出るシンプルな構造の蛇口です。主にトイレや洗面所、屋外などで使用されています。単水栓自体には温度調整の機能がなく、配管がつながっていれば水、給湯器などの温水配管につながっていればお湯が出る仕組みです。

単水栓かどうかは、蛇口の配管が1本だけ接続されているか、ハンドルが1つだけかを見ればわかります。

混合水栓

混合水栓

混合水栓は水とお湯の2つの配管が接続されており、1つの蛇口から温度調整した水を出せる蛇口です。主にキッチンや浴室、洗面台で使用されています。2つのハンドルまたは1本のレバーで温度調整が可能です。

混合水栓かどうかは、蛇口の根元に水とお湯の2本の配管があるか、またはレバーやハンドルが温度調整できるかで判断します。

台付水栓(デッキ式)

台付水栓(デッキ式)

台付水栓は、シンクや洗面台の上に設置されている蛇口です。蛇口の下に横長の台(デッキ)が付いているため、別名デッキ式とも呼ばれます。

蛇口の下部から給水管が台の下側に伸びており、そこから配管や止水栓につながる構造です。台付水栓は設置穴の数や間隔によって、ワンホールタイプとツーホールタイプに分けられます。

台付水栓の種類

特徴

ワンホールタイプ

・穴は1つ
・穴のサイズは33~39mm

ツーホールタイプ

・穴は2つ
・穴と穴の間隔は203mm

蛇口が流し台やカウンターなどの台の上に固定されている場合は台付水栓です。また、蛇口の取り付け穴が1つならワンホール、2つならツーホールです。

壁付水栓(壁出し式)

壁付水栓(壁出し式)

壁付水栓(壁出し式)は壁面に直接取り付けられ、壁の中の配管に接続されている蛇口です。

キッチンや浴室、洗濯機用で多く使われており壁から蛇口が出ているのが特徴です。蛇口の根元が壁から直接出ているか、配管が見えない構造になっているかで壁付水栓かどうかを見分けます。

その他

その他にも、分岐水栓や自動水栓、ガーデニング用水栓などの蛇口があります。それぞれの特徴と確認方法は以下のとおりです。

蛇口の種類

特徴

確認方法

分岐水栓

既存の蛇口から水を分岐させ、食洗機や浄水器などの機器に給水するための蛇口

蛇口や配管に分岐口や追加の接続部が付いているかどうか確認する

自動水栓

手をかざすとセンサーが反応して自動的に水が出る蛇口

ハンドルがなくセンサー部分が付いているか、電池や電源コードがあるか確認する

ガーデニング用水栓(屋外水栓)

庭や屋外に設置されている蛇口

蛇口の設置場所が屋外かどうかを確認する

 

蛇口の種類によって水漏れの修理方法が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

水漏れ箇所を確認する

蛇口の水漏れしやすい箇所と確認方法は、以下のとおりです。

水漏れしやすい箇所

確認方法

吐水口

蛇口を完全に閉めた状態で吐水口から水が出ているか確認する

ハンドルの根元

蛇口周りをタオルで拭き、数分後にハンドルの根元に水滴が現れるか確認する

蛇口パイプ(スパウト)の付け根

蛇口パイプの付け根をタオルで拭き、数分後に濡れているか確認する

給水管の接続部

給水管の接続部周辺にタオルを巻き付け、数分後に濡れているか確認する

 

水漏れしやすい箇所と確認方法を知っておけば、適切な修理方法を選択できます。

実践編

次に、実際に自分で蛇口の水漏れを修理する一般的な方法を、蛇口の種類別に解説します。

シングルレバーの水漏れの場合(台所・洗面所)

台所や洗面所での、シングルレバー混合水栓の水漏れを自分で修理する方法は以下のとおりです。

水漏れの状況

修理方法

水を出しているときに水漏れする

1.止水栓を閉める
2.ネジを外してレバーを取る
3.部品を取り出す
4.パッキンを交換する
5.取り外したときと逆の手順で組み立てる
6.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

蛇口を閉めたあとも水漏れする

1.止水栓を閉める
2.レバーを取り外す
3.カートリッジを交換する
4.取り外したときと逆の手順で組み立てる
5.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

水を出しているときに水漏れする場合は、パッキンの交換で改善するケースが大半です。蛇口を閉めたあとも水漏れするのであれば、カートリッジの交換で改善が期待できるでしょう。

ツーハンドルの水漏れの場合(風呂)

お風呂でのツーハンドル混合水栓の水漏れを自分で修理する方法は、以下のとおりです。

水漏れの状況

修理方法

ハンドルを回すと水漏れする

1.止水栓を閉める
2.ハンドルを取り出す
3.パッキンを交換する
4.部品を戻す
5.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

ハンドルを閉めても水漏れする

1.止水栓を閉める
2.ハンドルを取り出す
3.ケレップまたはスピンドルを交換する
4.部品を戻す
5.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

ツーハンドル混合水栓の水漏れは、パッキンやケレップ、スピンドルの交換で改善される場合がほとんどです。

サーモスタットの水漏れの場合(風呂)

サーモスタットの水漏れの場合(風呂)

サーモスタット混合水栓は、どの部位から水漏れしているかによって修理方法が異なります。それぞれの修理方法を以下にまとめました。

水漏れの部位

修理方法

シャワーホース

1.止水栓を閉める
2.シャワーヘッドの下部を外す
3.パッキンを交換する
4.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

シャワーヘッドや蛇口

1.止水栓を閉めてハンドルを外す
2.表示リングと固定ナットを取り外す
3.スペーサーを取り外す
4.開閉バルブを引っ張る
5.新しい開閉バルブをセットする
6.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

シャワーホースからの水漏れは、パッキンの劣化が原因である場合がほとんどです。シャワーヘッドや蛇口から水漏れしている場合の多くは、開閉バルブの劣化や故障が原因です。

洗濯機の給水部の水漏れの場合

洗濯機の給水部の水漏れの場合

洗濯機の給水部分からの水漏れを自分で修理する方法は、以下のとおりです。

水漏れの部位

修理方法

蛇口回り

1.蛇口と止水栓を閉める
2.ハンドルを取り外す
3.モンキーレンチで締め直すか、パッキンを交換する
4.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

給水ホース

1.蛇口と止水栓を閉める
2.給水ホースを外す
3.ホースまたはパッキンを交換する
4.止水栓を開けて水漏れがないか確認する

洗濯機は水をたくさん使用するため、被害を最小限に抑えるためにも早急に水漏れを修理しましょう。

お手入れ編

蛇口の水漏れを予防するには定期的なお手入れが欠かせません。ここでは、蛇口の水漏れを予防するお手入れを解説します。

レバー・ハンドルの締めすぎ予防

レバー・ハンドルの締めすぎ予防

レバーやハンドルを強く締めすぎると、パッキンやカートリッジの劣化、スピンドルの摩耗などにつながり水漏れの原因になります。

レバーやハンドルは、水が垂れてこないところまで締めれば問題ありません。強く締めるクセがある方は、意識して弱めに締めましょう。

また、水漏れが発生すると反射的にレバーやハンドルを強く締めてしまいがちです。水漏れが発生しているときは、パッキンやカートリッジなどの部品交換を検討しましょう。

水道代の確認

水道代の確認

定期的に水道メーターを確認し、水漏れを早期に発見しましょう。急に水道使用量が増えた場合、家中の蛇口をすべて閉めた状況でメーター中央のパイロットが回っていれば、どこかで水漏れが発生しています。

水漏れを放置すると、水道代が高くなるだけではなく床や壁を痛める原因にもなります。定期的に水道メーターを確認し、水漏れが軽度なうちに修理すれば少ない出費で済むでしょう。

自分で蛇口の水漏れを修理する際の注意点

自分で蛇口の水漏れを修理する際の注意点

蛇口の水漏れは軽度であれば自分で修理できますが、いくつかの注意点があります。ここでは、蛇口の水漏れを自分で修理する際の注意点を解説します。

無理な作業は避ける

蛇口の水漏れを修理する際は自分の技術や知識の範囲内でおこない、無理な作業は避けましょう。

パッキンの交換やネジの締め直しなどの簡単な作業は誰でもできますが、内部の複雑な部品交換や配管の修理は専門知識が必要です。

無理に作業を進めると、蛇口の破損や水漏れの悪化を招く恐れがあります。ネジの固着や部品の劣化がひどい場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。

必ず止水栓や元栓を閉める

水漏れの修理をする前に、必ず止水栓や元栓を閉めましょう。

止水栓や元栓を閉めずに水漏れの修理をおこなうと、水が噴き出して部屋が水浸しになる危険性があります。止水栓はトイレやキッチン、洗面所など各水回りに設置されています。

止水栓が見つからない場合は、元栓を閉めて家全体への水の供給を止めましょう。戸建てでは庭や駐車場の近く、マンションでは玄関横の扉のなかや共用部分に元栓があります。

必要な工具と正しい部品を事前に揃える

蛇口の水漏れを修理する前に、必要な工具と正しい部品を揃えておくことが大切です。

工具がなければ水漏れの修理はできません。また、間違った部品を使用すると水漏れが解消されないうえに新たな問題を引き起こす恐れもあります。

水漏れの修理に必要な工具は、マイナスドライバーやモンキーレンチ、水栓レンチなどです。

部品のサイズや形状は蛇口のメーカーや型番によって異なるため、古い部品を持参してホームセンターで適合品を探すか、メーカーの取扱説明書などを確認しましょう。

修理後は必ず水漏れが解消されたか確認する

蛇口の修理が完了したら、水漏れが解消されたか確認しましょう。確認を怠ると水漏れが続き、水道代の増加や床の腐敗につながる恐れがあります。

水漏れが解消されたかどうかは、修理後に止水栓や元栓をゆっくり開き、修理箇所から水が漏れてこないかどうかで確認できます。また、蛇口を開閉して水の出方や止まり方に問題がないかも確認しましょう。

蛇口の水漏れが直らないときの要因

蛇口の水漏れが直らない場合に考えられる要因について解説します。

パッキンやカートリッジの劣化

パッキンやカートリッジの劣化

蛇口を閉めても水漏れが直らない場合は、パッキンやカートリッジの劣化が要因であるケースがほとんどです。

パッキンやカートリッジが劣化すると、蛇口を閉めても吐水口からポタポタと水が漏れたり、蛇口パイプの付け根やレバー部分から水漏れが発生したりすることがあります。

交換部品が合っていない

蛇口の水漏れを修理しても、交換部品が合っていなければ問題は解消されません。

たとえば、パッキンのサイズが合っていなければ、隙間から水が漏れてしまいます。また、パッキンをゆがんだ状態で取り付けると密閉性が損なわれ、水漏れを引き起こす要因になりかねません。

不適合な部品を使用し続けると、蛇口以外の部分にも負担がかかり水漏れが悪化する恐れがあります。

配管側の劣化

配管側の劣化

配管側の劣化も、蛇口の水漏れが直らない一つの要因として考えられます。蛇口自体を修理しても水漏れが止まらない場合、蛇口ではなく配管側に問題があるかもしれません。

配管が劣化すると亀裂や腐食が生じ、接続部分が緩んで水漏れが発生します。

配管の劣化を放置すると、水漏れ以外にも詰まりや水質の悪化などの問題が発生する恐れがあるため、定期的な点検が必要です。

水圧が高すぎる

水圧が高すぎることも、蛇口の水漏れが直らない要因となります。

過度に高い水圧は蛇口の内部部品に負担をかけ、パッキンやカートリッジの劣化を早めます。また、蛇口の接続部分に常に強い圧力がかかると、接続部分から水漏れが発生する場合もあるでしょう。

水漏れの要因が水圧であるかどうかは、家全体の水圧を測定することで確認が可能です。あるいは、複数の蛇口で同じ問題が発生しているかどうかでも確認できます。

複数箇所の蛇口から水が漏れていたり、水の勢いが過剰に強かったりする場合は、水圧が高すぎる可能性があります。

蛇口の水漏れが直らないときの対処法

ここでは、蛇口の水漏れが直らないときの対処法を解説します。

メーカーと型番を確認し、適切な部品を取り寄せ

交換部品が合っていないと蛇口の水漏れは直らないため、必ず正しい部品を取り寄せるようにしましょう。

蛇口のメーカーと型番を確認し、ホームセンターや専門店、メーカーの公式サイトから適切な部品を取り寄せましょう。

メーカー名や型番は蛇口の裏側や側面、根元などに貼られているラベルシールに記載されている場合がほとんどです。

見づらい場所にメーカー名や型番が記載されている場合は、手鏡やスマートフォンのカメラ機能を使うと確認しやすくなります。

蛇口本体の交換を検討

パッキンやカートリッジを交換しても水漏れが直らなければ、蛇口本体の交換を検討する時期かもしれません。

蛇口の寿命は10年程度と言われているため、10年以上使用していると内部部品の腐食や摩耗により修理しても水漏れが解消されないことがあります。

蛇口のタイプによって、給水管との接続方法や位置が異なる場合があるため注意しましょう。異なるタイプの蛇口に変更する際は、配管工事が必要になることもあります。

水道修理業者に相談

自分で修理を試みても、蛇口の水漏れが直らないときは水道修理業者に相談しましょう。

水漏れの原因が配管側にある場合や、蛇口と配管の接続部分に問題があるケースでは、専門知識と特殊な工具が必要です。無理に自分で修理すると、状況が悪化して余計に修理費用がかかってしまう可能性もあります。

水のトラブルサポートセンターは24時間365日通話料無料で、急な水漏れトラブルの相談を受け付けています。最短20分でご自宅へ駆けつけるため、早急な対応が必要な場合でも安心です。お気軽にご相談ください。

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蛇口の水漏れの作業事例

水のトラブルサポートセンターが実際に対応した蛇口の水漏れ修理の作業事例を紹介します。

事例1:【滋賀県野洲市虫生】キッチン蛇口交換作業

滋賀県野州市虫生で、キッチンの蛇口から水漏れするとご相談がありました。

水漏れの原因は、経年劣化であったためキッチンの蛇口交換作業をおこないました。作業時間は2時間程度です。

事例2:【兵庫県宝塚市山本南】浴室蛇口交換作業

兵庫県宝塚市山本南で、浴室の蛇口が使えなくなったので見てほしいとのご相談をいただきました。

経年劣化によるトラブルであったため、蛇口を交換しました。作業時間は1時間程度です。

蛇口の水漏れに関するよくある質問

その他、蛇口の水漏れに関するよくある質問

蛇口の水漏れに関して、よくある質問を紹介します。

ポタポタ水漏れが続くと水道代はいくらになる?

厚生労働省によるデータを参考にすると、蛇口からポタポタと連続して水漏れが続く場合の水道代は、1ヵ月で約180円です。これを年間で計算すると2,160円となります。

また、蛇口から細い糸のような水漏れが続く場合だと、1ヵ月で約1,800円の計算になります。修理せずにそのままにしておくと、年間21,600円もの余分な水道代を支払う計算になるわけです。

ただし、水道料金は地域によって異なるため、実際の金額は多少前後することがあります。

参考:厚生労働省「いま知りたい水道ー日本の水道を考えるー」

蛇口の水漏れは放置して自然に直る?

蛇口の水漏れは、放置しても自然に直ることはありません。水が漏れるということは、何らかの不具合が生じているサインです。

水漏れを放置すると、周囲の床や壁の腐食、カビの繁殖、シロアリの発生といった二次的なトラブルを招く可能性が高くなります。そのため、蛇口の水漏れに気付いたら放置せず、早めに対応しましょう。

蛇口の水漏れ修理費用はいくら?

蛇口の水漏れ修理費用は、内容や業者によって異なります。主な費用相場は以下のとおりです。

修理内容

費用相場

パッキン・スピンドルの交換

8,800~16,000円

水栓カートリッジの交換

16,000~22,000円

キッチンの蛇口交換

30,000~60,000万円

洗面所の蛇口交換

25,000~50,000円

浴室の蛇口交換

50,000~60,000円

 

夜間や緊急対応の場合は追加料金が発生することもあるため、事前に確認しましょう。

冬になると水がポタポタ出る原因は?

冬になると蛇口から水がポタポタ出るのは、気温低下によるゴムパッキンの収縮が原因と考えられるでしょう。

蛇口内部のゴムパッキンは、寒くなると収縮して小さくなります。パッキンが収縮すると、水を止めるために密着していた部分に隙間ができるため、水がポタポタと漏れてくるのです。

また、冬の水漏れには配管の凍結が関係している場合もあるでしょう。配管内の水が凍結して膨張し、亀裂が入ったり破裂したりすることで水漏れが発生します。

蛇口交換をホームセンターで頼むのは問題ないか?

蛇口交換をホームセンターで頼むのは問題ありませんが、専門業者に依頼したほうがよい場合もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで選択することが大切です。

ホームセンターのメリットは、蛇口を実際に見て選べる点です。しかし、実際の工事は下請け業者がおこなうため、作業員の技術水準にばらつきが生じる可能性があります。

一方、専門業者なら豊富な知識と経験を活かし、特殊な蛇口交換やトラブル発生時にもその場で適切に対応してもらえるでしょう。

品質や安心感を重視される場合は、専門業者への依頼をおすすめします。

蛇口の修理なら水のトラブルサポートセンターに相談を

水道の蛇口から水漏れしている原因が、パッキンやカートリッジの劣化などであれば自分で修理して改善できる可能性があります。状況を観察したうえで原因に合った修理をおこないましょう。

ただし、蛇口の水漏れにはさまざまな原因があり、正しく特定するには経験や知識が必要です。

水のトラブルサポートセンターは24時間365日水のトラブルに対応しており、最短20分でスタッフが駆けつけます。見積り・出張費・深夜料金もすべて無料で、WEBからのご依頼なら最大3,000円引きの特典もあります。 

蛇口からの水漏れでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25