最終更新日:2025.08.13 トイレ水トラブログ

トイレ詰まりはお湯で直せる?正しい対処法や注意点を解説

トイレ詰まりはお湯で直せる?正しい対処法や注意点を解説

トイレが詰まったときの対処法の一つとして「お湯を流す」という方法があります。
しかし、「トイレにお湯を流してはいけない」という情報もあります。トイレ詰まりにお湯は効果があるのでしょうか。

この記事では、本当にトイレ詰まりにお湯を流すことに効果があるのか、どのような方法で使えばよいのか、お湯を使う場合の注意点などを説明します。トイレが詰まってお湯を使うかお悩みの方は、参考にしてみてください。

  1. トイレ詰まりはお湯で直せる?効果的なのか?

トイレ詰まりはお湯で直せる?効果的なのか?

トイレ詰まりがお湯で直せるか否かは、詰まった原因によります。何を詰まらせたのか、把握しておくことが大切です。

  1. 詰まりの原因次第では効果がある

トイレ詰まりが起こった際は、何が原因なのか特定できればお湯が効果的なのか、まったく効果がないのか判断することができます。効果が期待できる原因は、トイレットペーパーや便などの水に溶けるものが原因で詰まった場合です。

  1. お湯で詰まりを柔らかくする

お湯を使うことによって、詰まっているトイレットペーパーや便が柔らかくなって流れたり、溶けてしまうことで詰まりが解消したりする場合があります。

効果があるものは水に溶ける物、お湯で自然に柔らかくなる物だけです。スマートフォンや芳香剤など水分が浸透しない物には効果がありません。そのような物が詰まっている場合、お湯を流すことによって詰まりが悪化することもあるので、注意が必要です。

  1. お湯の水圧を活用する

お湯の水圧を活用することも有効です。
トイレを流す際は、ただ流しているだけではなく、タンクなどから一気に水を流すことで水に勢いをつけてその水圧を利用して、便器に付いている汚れを落としたり、排泄物を流しています。お湯を使うときも、この水圧の効果が期待できます。

方法としては、お湯を流すときに少し高い位置から、チョロチョロではなくてできる限り一気に流すことです。ただし、便器から溢れないよう、湯の跳ね返りや飛び散りには十分注意してください。

  1. トイレ詰まりにお湯が効果的なケース

トイレ詰まりにお湯が効果的なケースは、詰まっている原因(異物)が水に溶けることです。水に溶ける原因としては、下記3点が主な異物になります。

  1. トイレットペーパー

トイレ詰まりの原因として、過半数を占めるのがトイレットペーパー詰まりです。トイレットペーパーは、水に溶けるように設計されているため、規定量を守って使っている場合は詰まることはありません。

しかし、水に溶けるからといって大量に流してしまうと流れ切れず詰まります。詰まりの原因が明らかにトイレットペーパーであるなら、お湯を流すことによってトイレットペーパーの繊維がほぐれて詰まりが解消する可能性があります。

しかし、完全に詰まっている場合は、お湯での解消は難しいので、業者への依頼も検討してください。

  1. 排泄物

トイレ詰まりの原因が便だと判明している場合は、お湯を使うことで解消する可能性があります。排泄物(便)は硬くなっていても、水に浸かっていると溶けて崩れていく性質があります。お湯ならさらに短い時間で効果が出ます。

詰まりは便の水分量や硬さによっても状態が異なります。硬いまま流してしまうと、S字排管の部分に引っかかる恐れもあります。加えて、トイレットペーパーを過剰に使ってしまうと、さらに詰まる確率が高くなります。このような場合、先に便を流してからトイレットペーパーを流すなどの工夫が必要です。

  1. 水に流せると記載のあるもの

最近は、トイレに流せると謳っている物が増えてきました。よく見かけるのは「トイレに流せるお掃除シート」や「トイレに流せるおしりふき」などです。

これらもトイレットペーパーと同様、規定量以上に使って流すと詰まりの原因になります。そもそも、トイレに流せるということは水に溶ける設計になっているので、詰まった場合、お湯を流すことで解消する効果も期待できます。

しかし、トイレットペーパーや便よりも軟化や溶ける時間は長くなります。お湯を流したあと、放置する時間が長くする、回数を増やすなどの必要があります。しかし、水よりはお湯のほうが時間短縮の効果も期待できます。

  1. トイレ詰まりにお湯の効果がないケース

トイレ詰まりにお湯の効果がないケースは、詰まった原因(異物)が水に溶けない物である場合、強固な汚れが原因の場合、そもそも原因が不明の場合の3つです。それぞれ説明します。

  1. 水に溶けないもの

お湯を流す解消方法は水溶性の異物の「水に溶ける」という性質を利用したものなので、水に溶けない物には無効です。効果がないだけならよいですが、悪化させることもあるので注意が必要です。

弊社に依頼をいただくトイレ詰まりの原因でも、スマートフォンを流してしまった、芳香剤が流れていってしまったなど水に溶けない物も多いです。このような場合は、便器脱着などの方法で取り除くことになります。

また、食べ残しや残飯は、トイレ排管の各所に残って詰まりの原因になるのでトイレに流さないようにしましょう。

おむつや生理ナプキンも一見、紙製なので詰まった場合はお湯で流れそうですが、おむつや生理ナプキンは水分を吸収する構造になっているため、排水管の中でお湯を吸ってどんどん膨れていきます。これらの物が詰まった場合は、水に溶けない物として対処が必要です。

  1. 長年蓄積された汚れ

排水管内で長年蓄積された汚れは、たとえ水に溶けるものであってもお湯を流したくらいでは解消しません。掃除をしないまま使っていると、最初は小さな尿石や流しきれなかった少量の便が付着していき、そこに新たな異物がどんどん溜まっていき排水管詰まりを起こします。長年かけて溜まった汚れを落とすのは大変です。

汚れが小さく、落としやすいうちの掃除は手間も時間もかかりません。一度蓄積してしまったら、除去するのにかかる手間は膨大になります。そうならないよう、日ごろから定期的な掃除をするようにしましょう。

  1. 何が詰まりの原因かわからない場合

トイレ詰まりの原因がわからない場合は、どのような対処法を取ればよいのかも不明です。当然、お湯を流すことも避けましょう。

原因によっては、お湯を流すことでさらに詰まりがひどくなることもあります。心当たりがまったくない場合は、一度ご家族の方に確認し、それでもわからない場合は、業者に調査も含めて対応依頼することをおすすめします。

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お湯を流す前に必要な準備

お湯を流す前に必要な準備

トイレ詰まりをお湯で流す場合は、流す前に必要な道具をそろえておくこと、作業前に済ませておく手順があります。

  1. 必要な道具を用意する

お湯を流す前に準備する道具は下記のとおりです。
・新聞紙や古布、ビニールシート
・養生テープ(なければガムテープ)
・ゴム手袋もしくはビニール手袋
・便器から水を汲みだせるもの(灯油ポンプや使い捨てコップなど)

  1. 止水栓を閉める

お湯を流したあとはしばらく放置するので、その間に誤って水を流してしまわないよう止水栓を閉めましょう。止水栓は便器から出ている給水管をたどっていくと、近くの壁か床にあります。止水栓はマイナスドライバーを使って閉めるタイプと、蛇口のようなハンドルが付いているタイプがあります。どちらも時計回り(右回り)に回すと閉めることができます。

  1. 電源プラグを抜く

ウォシュレットが設置されている場合は、作業中に誤ってウォシュレットが作動しないように電源プラグを抜いておきましょう。また、作業中に電源プラグに水がかかると、感電や漏電の恐れがあり危険です。思わぬ事故を防ぐためにも、必ず抜くようにしましょう。抜いたプラグは先をビニールなどで包んでおくと、水濡れ防止になります。

  1. 便器周辺を養生する

便器から水を汲みだす際に、汚水が飛び跳ねて便器の外に散ってしまうことがありますので、床や壁を養生しておきましょう。新聞紙を複数枚重ねて、便器の横から床に敷き詰めていきます。新聞紙の端は少し重ねて養生テープで止めてずれないようにします。新聞紙を敷き詰めたら、その上からビニールシートを敷くと養生効果が高まります。

  1. 便器の中の水を空にする

上記作業が完了したら、便器に残っている水を汲みだして便器内を空にします。便器の中に水が残っていると、せっかくお湯を使ってもお湯の温度が下がって効果が薄れてしまいます。

また、排水口が水で満たされているため、お湯が行きわたりません。加えて、お湯を足すと便器から溢れてしまう恐れもあります。ポンプなどがないと少し大変な作業になりますが、しっかり水を汲みだしておくことが肝心です。

  1. お湯でトイレ詰まりを直す方法

お湯でトイレ詰まりを直す方法

作業前の準備が終わったら、実際にお湯を流します。準備するのはお湯とバケツ、バケツがなければやかんや洗面器でも構いませんが、ある程度、水量も必要になりますので注意しましょう。

  1. 40〜60度のお湯を用意する

実際に流すお湯を用意します。給湯器がある場合は、40~60℃の間の温度に設定してバケツに入れていきます。給湯器がない、給湯器はあるが温度設定ができない場合は、やかんでお湯を沸かして水を混ぜて作ります。

温度計があれば湯温を測りながら混ぜていきます。温度計がない場合は、少し熱めのお風呂くらいの温度感だと40~50℃くらいになります。
お湯が足りなくなったときにすぐに適温の湯を足すことが難しい場合は、多めに用意しておくことをおすすめします。

  1. 便器にお湯を流す

便器にお湯を流すときは、ポイントをしっかり押さえておくと効果が上がります。

1 お湯は高い位置から流す
高い位置から流すことでお湯に勢いがつきます。高いと言っても腰くらいの高さで十分です。流し方はチョロチョロではなく、できるだけ一気に流し込みます。

2 排水口をめがけて流す
できるだけお湯の勢いを異物の詰まっている排水口に集中させたいので、しっかり狙って注ぐことで効果が高くなります。

  1. 1時間程度放置する

お湯を流したら、1時間程度放置します。お湯を使ってのトイレ詰まりの解消は、異物にお湯が染み込む時間がかかるためです。詰まっている物が、流せるお掃除シートやお尻拭きなどのトイレットペーパー以外の紙製品だった場合はさらに時間がかかります。トイレットペーパーに比べてお湯が浸透するのに時間を要するためです。焦らず、じっくり時間をかけましょう。

  1. 水を流し詰まりが解消したか確認する

しっかり時間をかけたあと、詰まりが解消しているか確認します。
タンクレバーを捻って水を流してしまうと、詰まりがまだ、解消されていなかったら、便器から水が溢れてしまいますので、バケツでゆっくり水を流して水位の様子を見ましょう。水を流すと水位が上がってくる場合は、残念ながら詰まりは解消されていません。再度、お湯を流して様子を見ましょう。

水を流しても水位に動きがなければ、詰まりが解消されている可能性が高いです。少し勢いを付けてバケツから水を注いでみましょう。それでも水位が止まっていたら止水栓を開いて、タンクレバーを「小」にひねって確認しましょう。問題なく流れていれば詰まりは解消です。

  1. トイレ詰まりにお湯を使用する際の注意点

トイレ詰まりにお湯を使用する際の注意点

トイレ詰まりに有効的なお湯ですが、使用するにあたって注意することがあります。ここでは、お湯を使う際の注意点を解説します。

  1. 熱湯は使用しない

40~60℃以上の高温の熱湯の使用は厳禁です。
便器は大きな陶器製品です。お茶碗やお皿のような食器と違い、厚さがあります。熱湯をかけると冷たい部分との温度差によって膨張に差が起こり、ヒビが入ったりするだけでなく、場合によっては割れることもあります。万が一便器が破損した場合、便器の交換が必須です。

また、トイレの床への影響や集合住宅の場合、階下への水漏れが起こり大事になります。湯温は必ず守るようにしましょう。

  1. 一度に大量のお湯を流さない

高い位置から流してお湯に勢いをつけると効果的と説明しましたが、勢いをつけたいからといって大量のお湯を一気に流さないようにしましょう。便器の容量を超えたお湯を注いでしまうと、当然ながら便器から溢れます。適量のお湯を使うようにしましょう。

  1. 詰まりが解消しない場合は業者へ依頼する

何回かやってみたけど、詰まりが解消しないときは業者に対応依頼をしましょう。トイレが詰まっている原因はさまざまで、一つの物とは限りません。いろいろな物が詰まっていることもあり、お湯では解消できないことも多々あります。

また、作業をしている間、トイレは使えません。長時間になると大変です。その点、業者はプロですので短時間で解消してくれます。直るかどうかわからない作業は、返って状態を悪化させてしまうこともあります。改善がない場合は、速やかに業者に相談することをおすすめします。

  1. お湯と一緒に使用するとトイレ詰まりに効果的なもの

お湯で詰まり解消をする際に、一緒に使うとさらに効果が上がるものがあります。

  1. ラバーカップ(スッポン)

ラバーカップは詰まり解消のメインの道具です。お湯で柔らかくなった異物をラバーカップを使って引き出すことができます。ただし、お湯が使えないスマートフォンや芳香剤などの固形物が詰まっている場合、ラバーカップを使うとさらに奥に押し込むことになりかねませんので注意してください。

  1. お酢(クエン酸)と重曹

クエン酸と重曹も詰まり解消グッズによく使われるものです。
クエン酸と重曹が混ざることによって発生する炭酸ガスが、トイレットペーパーなどを溶けやすくします。お湯を使って柔らかくなった異物を、クエン酸と重曹でさらに溶けやすくすると有効的です。

ただし、炭酸ガスは二酸化炭素なので、充満すると頭痛やめまいを起こします。使用するときは、必ず換気を忘れないように注意しましょう。

  1. 洗剤

お湯と一緒に洗剤を流して詰まりを解消する方法もあります。洗剤は、トイレ用洗剤だけではなく食器用の洗剤(中性洗剤)でも使用可能です。洗剤を入れても詰まっている物が溶けるまでは時間がかかりますが、お湯単体よりは効果が期待できます。しかし、使う洗剤によっては、注意が必要な場合があります。

酸性洗剤を使う際は、他の洗剤と混ぜない、十分な換気をおこなう、必ず手袋をするなどの注意が必要です。アルカリ洗剤を使う際も酸性洗剤と同様の注意が必要です。説明書をよく読んで使うようにしてください。

  1. 真空ポンプ・真空式パイプクリーナー

真空ポンプ・真空式パイプクリーナーは、空気の圧力を利用して詰まりを解消する道具です。業者も使用しています。

ラバーカップと同じように、異物を吸い上げて引き出すことで詰まりを解消できる構造になっています。ラバーカップより強い力があること、扱いやすく水の飛び散りも少ないことが特長です。

注意点として、トイレの排水口のサイズと形状が合う物でないと効果が出ないことです。購入する場合は注意してください。

また、業者が使うポンプはサイズも大きく一般家庭では使いづらいので、購入しないように注意しましょう。

  1. 水のトラブルサポートセンターでのトイレ詰まりの修理事例

水のトラブルサポートセンターでのトイレ詰まりの修理事例

実際に弊社にご依頼頂いた事例を紹介します。

事例:1
トラブル内容:トイレが詰まりました。なるべく早く来てください
修理内容  :ローポンプにて詰まり除去作業
作業時間  :2時間

事例:2
トラブル内容:トイレに紙パンツを流してしまい、トイレが流れなくなりました
修理内容  :便器脱着 異物除去作業
作業時間  :3時間

事例:3
トラブル内容:詰まってはいないようですが、トイレの水がなかなか流れません
修理内容  :高圧洗浄 汚水桝清掃
作業時間  :3時間

  1. トイレ詰まりなら水のトラブルサポートセンターまで

トイレ詰まりの原因は多岐にわたります。原因によっては、自分で対応可能な場合も多々あります。しかし、お湯を繰り返し流しても直らない、何が詰まっているのかわからないなどの場合は、さらに症状が悪化することもあります。

なかなか解消しない、原因がわからない、作業に不安がある場合は、水のトラブルサポートセンターにご相談ください。水のトラブルサポートセンターは、トイレ詰まりの実績も多数あります。24時間365日受付しております。出張料、見積もりは無料なので、ぜひご連絡ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25