最終更新日:2025.09.09 水トラブログ

洗面台の蛇口を交換するには?DIYでの手順と注意点を解説

洗面台の蛇口を交換するには?DIYでの手順と注意点を解説

洗面台の蛇口から水漏れしている、レバーが動きにくくなったなど、洗面台の蛇口のトラブル症状が出たら蛇口の交換を検討される方も多いでしょう。できれば自分で蛇口の交換をして費用を抑えたいと思っているけど、方法がわからないなどと困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、洗面台の蛇口を交換するタイミングや蛇口の種類、交換方法について解説します。また、修理するときの費用相場も紹介するので、洗面台蛇口のトラブルでお困りの方は、参考にしてみてください。

  1. 洗面台の蛇口を交換するタイミング

洗面台の蛇口を交換するタイミング

洗面台の蛇口にトラブルがあっても部品交換で改善することもあります。
しかし、部品交換では対処できない場合は蛇口本体の交換が必要になります。どのような場合に交換が必要なのか、説明します。

  1. 蛇口本体の寿命がきたとき

蛇口の寿命は使い方や頻度にもよりますが、一般的には約10年といわれています。もしトラブルが起こっている蛇口がすでに10年程度年数が経っているものなら、交換を検討してみてください。

メーカーには部品保有期間があって、ある程度年数が経つと部品生産が終了します。10年程度経過していると部品の生産が終わっている場合が多いです。

また、年々蛇口の性能や機能が開発されており、どんどん便利になっています。無理矢理古い蛇口を使うよりも、このタイミングで新しい蛇口に交換することも検討してみてください。

  1. 蛇口やシャワーホースから水漏れがある

蛇口を締めてもポタポタと水滴が落ちる場合、基本的には蛇口の中のパッキンやカートリッジが原因の場合が多いです。

パッキンやカートリッジの交換で解消すれば、蛇口の交換は必要はありません。しかし、パッキンやカートリッジを交換しても水漏れが解消しない場合は、蛇口本体の不具合かもしれません。そのようなときは交換が必要です。

また、引き出し式のシャワーがついている蛇口の場合、シャワーホースから水漏れする場合があります。シャワーホースは蛇口の内部で水漏れを起こすため、気付きにくく、ひどくなってから気付くことも。ホースの交換で水漏れが解消しない場合は、蛇口本体の交換が必要になることもあります。

  1. レバーやハンドルがスムーズに動かない

蛇口のレバーやハンドルの動きが悪い、ひねりにくい場合は内部部品の劣化、ネジやナットの緩み、潤滑油不足、サビの発生といった原因が想定されます。部品の劣化が原因の場合は、部品取り寄せが可能なら部品交換で、ネジやナットの緩みが原因なら締め直しをします。

また、潤滑油不足の場合は、油を追加することで解消するでしょう。
しかし、サビが原因の場合は内部のサビを取る方法はないので、蛇口本体の交換が必要になります。ハンドルやレバーの動きに問題がなくても、出てくる水にサビが混ざっているようなら早急に交換されることをおすすめします。

  1. 蛇口にぐらつきがある

レバーやハンドルを操作すると、蛇口本体がグラグラする、元の位置からズレてしまう場合は、蛇口本体が何かしらの原因によってダメージを受けている恐れがあります。

とくに水漏れが原因の場合は、洗面台の下で発生していることがあり、そのようなときは洗面台の裏側の補強をする工事が必要です。そのうえで蛇口本体の交換をすることになります。少しでもぐらつきを感じた場合は、放置せず原因調査をしましょう。

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洗面台で使われる蛇口は2種類ある

洗面台で使われる蛇口は2種類ある

洗面台に使われている蛇口には、「単水栓」と「混合水栓」の2種類があります。一般的に洗面台で使われているのは混合水栓です。それぞれの特徴を解説します。

  1. 単水栓

単水栓は1つのハンドルで操作する蛇口で水かお湯か、どちらかだけ出す蛇口です。お水とお湯を混ぜては使えないため、洗面台で使用する場合は混合水栓より機能性が劣る部分があります。

  1. 混合水栓

混合水栓は文字通り、ハンドルやレバーを操作してお水とお湯を混合して出せる蛇口です。

  1. ワンホール・シングルレバー混合水栓 

ワンホール・シングルレバー混合水栓は、洗面台の天板に1つの取り付け穴を開けて設置する混合水栓です。給水管、給湯管が一つのスパウトの中に入っており、レバーで湯温を調整することが可能です。片手で操作ができるので利便性が高く洗面台のみならずキッチンでも多く使われている蛇口です。

  1. ツーホール・シングルレバー混合水栓

洗面台の天板に、給水側と給湯側の二つの取り付け穴を開けて設置する混合栓です。湯温の調整はレバーでできるので利便性は高いですが、シングルレバーに比べて設置面積が必要なので、狭い箇所には不向きです。

  1. ツーホール・ツーハンドル混合水栓

洗面台の天板に、給水側と給湯側の二つの取り付け穴をあけて設置する混合栓です。上記はレバー操作ですが、ツーハンドルは水とお湯、各々にハンドルが分かれて付いていて、自分で水とお湯の量を調節して湯温を調整します。お風呂で主に使われていることが多い蛇口です。

  1. コンビネーション混合水栓(洗髪シャワータイプ混合水栓)

コンビネーション混合水栓とは、シングルレバーの蛇口とシャワーが各々別になっていて、操作はシングルレバーでできるタイプの混合水栓です。

昨今の洗面台の多くがこの水栓です。特徴は、レバーが付いているほうは普通の混合水栓で、シャワーか蛇口の切り替えをすることで、レバーを捻って出した湯をシャワー側から出すこともできるようになっています。

洗面台で洗髪する人が増えた時代に人気が出た混合水栓です。便利ですが、トラブルが起こった際は普通の混合水栓より構造が複雑なため、業者への依頼が必要になります。

  1. 洗面台の蛇口交換の前におこなうこと 

洗面台の蛇口交換の前におこなうこと

実際に洗面台の蛇口交換をおこなうためには、準備が必要です。作業に入ってから不足があると、作業が途中で止まってしまいます。作業前に漏れのないよう準備をしましょう。

  1. 交換する新しい蛇口を用意する

前述したとおり、蛇口には種類があります。今設置している蛇口と同じ種類の物を用意する必要があります。まずは、お使いの蛇口の種類を特定してみましょう。そのうえで、メーカーによっていろいろな機能があるので、お好みの物を選んで購入してください。ワンホールなら穴の直径を、ツーホールなら穴と穴の間を測っておくと交換時に役に立ちます。

  1. 蛇口の交換作業に必要な道具を準備する

次に、蛇口交換に必要な工具を準備します。必要な物は以下のとおりです。

・モンキーレンチ:ナット、ボルトを緩める工具です。一般家庭のナットの直径は呼び径13(24mm)になりますので、35mm程度まで開くものを選びましょう。
・立水栓取付レンチ:蛇口と天板を固定しているナットを緩める専門の工具です。ナットの直径によってサイズの選定が必要になるので、交換する蛇口の取り扱い説明書を見て、直径を確認してから購入しましょう。
・ドライバー:プラスドライバーは蛇口のネジを緩めて外す、締める際に使います。マイナスドライバーは止水栓のタイプによっては不要です。
・養生シート、ビニールシート:作業場所周辺の保護のために使います。
・タオル、雑巾など:作業中に出てきた水を拭くのに使います
・シールテープ:交換する蛇口が壁付だった場合に必要です
・ゴム手袋:レンチなどの道具を濡れた素手で持ってしまうと滑って落下したり、けがをする危険性があるのでゴム手袋は必須です。サイズが大きすぎると返って不便なので、サイズの合った物を準備しましょう。

  1. 洗面台周辺を養生する

洗面台周辺の床や壁の養生をしましょう。作業中に水が漏れてきたり、工具などを落とすと床に水シミやへこみができたりします。せっかく蛇口が新しくなったのに、周辺の床が汚れたり傷が入ったりしてしまうと本末転倒です。

養生シートやビニールシートでしっかり養生をしておきましょう。養生シートがない場合は、新聞紙や古タオル、古毛布でも代用ができます。敷き詰めて養生テープでしっかり固定します。

  1. シンク下を空にする

最後に、蛇口を交換する際にシンク下で作業が発生するため、洗面ボール下の収納の部分を空にします。蛇口を取り付ける際にこの下に潜っての作業が必要になるため、十分な作業場所を確保します。

また、狭い箇所なので、何か物があったらケガの原因にもなりかねません。中身はすべて外に出しておきましょう。

  1. 【種類別】洗面台の蛇口を自分で交換する方法 

【種類別】洗面台の蛇口を自分で交換する方法 

上記準備がすべて整ったら、蛇口の交換作業に入ります。蛇口の種類によって手順も異なるため、注意が必要です。ここでは、洗面台の蛇口の交換方法を種類別に紹介します。

  1. 単水栓

まずは、単水栓の交換方法です。手順は以下のとおりです。
1.止水栓を閉めます
2.止水栓付近、洗面台下の2箇所のナットを水栓取り付けレンチで緩めて外し、給水管も取り外します
3.洗面台下、単水栓のナットを水栓取り付けレンチで外し、ナットの上に付いているワッサーとパッキンを外します
4.蛇口を洗面台上から引き出します
5.蛇口が通っていた穴が開いているので、そこに新しい蛇口を入れます
6.洗面台下、パッキン→ワッシャー→ナットと取り付けて固定します。最後のナットの固定時に蛇口の向きの調整をします
7.蛇口と給水管をつなぎます
8.止水栓を開けて、蛇口から水を出したときに水漏れなどが起こっていなければ交換完了です

  1. 混合水栓 

混合水栓の場合の交換方法です。それぞれ手順を紹介します。

  1. ワンホール・シングルレバー混合水栓

1.止水栓を閉めます
2.止水栓とつながっているホースのナットをモンキーレンチで緩めてホースを外します
3.洗面台下、蛇口を固定しているナットを水栓取り付けレンチで緩めて、洗面台の上から蛇口を抜き出します
4.新しい蛇口を取り付け穴に差し込んで洗面台下からナットで固定します
5.2で外したところとホースをナットで固定します。
6.止水栓を開けて蛇口から水を出したときに水漏れなどが起こっていなければ交換完了です

  1. ーホール混合水栓

1.止水栓を閉めます
2.止水栓とつながっている2本の給水管のナットをモンキーレンチを使って外します
3.洗面台下 蛇口を固定している2個のナットを水栓取り付けレンチで緩め洗面台上から古い蛇口を抜4き出します
4.新しい蛇口を取り付け穴に差し込みます。
5.洗面台下 パッキン→ワッシャー→ナットと固定します。
6.2で外した給水管を同じ位置に固定します。
7.止水栓を開けて蛇口から水を出したときに水漏れなどが起こっていなければ交換完了です。

  1. ンビネーション混合水栓(洗髪シャワータイプ混合水栓)

1.止水栓を閉めます
2.止水栓とつながっている2本の給水管のナットをモンキーレンチを使って外します
3.洗面台下 2つあるナットを水栓取り付けレンチで緩めてホールを外します
4.洗面台上から古い蛇口を抜き出します
5.新しい蛇口を取り付け穴に差し込みます
6.3で外したナットで固定します
7.蛇口のホースをハンドル側とつなげます
8.2で外したナットを締めます
9.止水栓を開けて蛇口から水を出したときに水漏れなどが起こっていなければ交換完了です。

  1. 面台蛇口の交換を自分でおこなう場合の注意点

洗面台蛇口の交換を自分でおこなう場合の注意点

自分でも洗面台の蛇口交換は可能ですが、少しの間違いが新たなトラブルの原因になることもあるため注意しましょう。主な注意点について解説します。

  1. メーカーの説明書を事前に確認する

交換作業に入る前に、メーカーの蛇口の取扱説明書を確認しましょう。同じタイプの蛇口でもメーカーが異なれば、ちょっとした構造の違いもあり、交換手順も若干違う場合もあります。

また、とくに注意が必要な点なども説明してありますので、必ず確認してください。交換作業中も、困ったことや迷うことが起こったときに、すぐに確認できるよう手元に置いておきましょう。

  1. 交換作業は正しい手順でおこなう

蛇口の交換作業は、正しい手順を守ることが重要です。
市販の蛇口は一見完成品に見えますが、実際には取り付け時に複数のパーツを組み立てる必要があります。作業の順番を間違えると、水が出ない、水漏れが起きるなどのトラブルにつながります。

いったん取り付けてしまうと原因の特定が難しく、結局業者に修理を依頼することにもなりかねません。作業前には手順をしっかり確認し、不明点がない状態で始めるようにしましょう。

  1. 有資格者以外できない作業が発生する場合がある

交換する蛇口によっては、資格を持っている人でないと、おこなってはいけない作業があります。たとえば、タッチレス水栓のように電源確保が必要な蛇口です。交換作業に電気関係作業が必要になるため、第2種電気工事士以上の資格が必要です。工事に必要な配線などは市販で販売されていて、誰でも購入できますが、資格がないと工事はできません。

また、アース配線作業や100V電源配線作業なども電気工事士の資格が必要です。資格を持っていない人がおこなってしまうと、違法行為になるので注意が必要です。

  1. 蛇口の交換に自信がない場合は業者へ依頼する

蛇口の交換作業は、構造を理解して手順どおりにおこなえば難しくはありませんが、不安で作業に自信がない方は業者に依頼するのがおすすめです。

このような作業に不慣れで不安があったり、蛇口の構造や手順がわからない場合は、無理に作業をしてしまうと、せっかく新しい蛇口に交換したのに、水漏れが発生したり新たなトラブルが起こってしまうこともあります。そのような場合は、プロである専門業者に依頼をすることをおすすめします。とくに、コンビネーション水栓は洗面蛇口のなかでも交換作業の難易度が高いので、専門業者に依頼しましょう。

  1. 洗面台蛇口の交換を業者へ依頼した場合の費用

洗面台蛇口の交換を業者へ依頼した場合の費用

洗面台の蛇口交換費用は、蛇口本体の価格と作業料金によって異なります。
性能・機能によってかなりの開きがあり、蛇口交換を検討される際は、まずどのような性能・機能にするかを考えましょう。

単水栓は約7,000円、複雑なコンビネーション水栓は約40,000円が目安。
業者に依頼した場合、作業料金は10,000~30,000円ほどで、合計17,000~70,000円程度となります。

自分で交換する場合も蛇口代は変わりませんが、工具を持っていない場合は追加で約10,000円必要です。工具を一からそろえると、業者への依頼と大差ない費用になることもあります。

さらに、業者は蛇口を卸価格で仕入れているため、結果として業者に依頼するほうが安く済むケースも。作業の安心感も含めて、まずは見積もりを取り、依頼を検討してみましょう。

  1. 洗面台蛇口の交換なら水のトラブルサポートセンターまで

洗面台の蛇口交換は、自分での作業も可能です。しかし、作業に不安がある、手順がわからないといった場合は、無理に作業すると水漏れなどの新たなトラブルの引き金にもなりかねません。

洗面台の蛇口交換を検討されている方は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。水のトラブルサポートセンターは、出張料・見積もりは無料、見積もり段階でお断りいただいても費用はかかりません。下記よりご安心してお問い合わせください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25