最終更新日:2025.04.30 トイレ水トラブログ

マンションでトイレつまりが起きる原因や対処法、費用負担の考え方を解説

マンションでトイレつまりが起きる原因や対処法、費用負担の考え方を解説

マンションでトイレが詰まると、戸建てとは異なり上下階や他の部屋への影響も気になるところ。逆流や水漏れの心配、費用負担、管理会社の対応など、不安も多いですよね。

まずは応急処置をおこなって、原因に応じた適切な対応をすることが大切です。

この記事では、マンションのトイレつまりの原因や特徴、応急処置の方法、費用負担の考え方までわかりやすく解説します。この記事を読めば、応急処置や自分でできる対処法までしっかり理解でき、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。

  1. マンションのトイレつまりが起きたときの応急処置

マンションのトイレつまりが起きたときの応急処置

マンションでトイレ詰まりが起こった際、まずは下記3つを落ち着いておこなってください。

  1. 止水栓を閉めて水を止める

まずは、止水栓を閉めて水の供給を止めましょう。詰まっているトイレに誤って、さらに流すと水が溢れて被害が大きくなります。

止水栓は、トイレタンクにつながっている給水管をたどっていくと見つかります。ハンドルを回すタイプとマイナスドライバーを使うタイプがありますので、普段からご自宅の止水栓のタイプを確認しておくと安心です。

また、ウォシュレットを使っている場合は、漏電や感電の恐れがあるので、電源プラグを抜いておきましょう。

  1. 管理会社や大家に連絡をして対応を確認する

止水栓を閉めることができたら、修理業者に連絡する前に、大家さん・管理会社に連絡しましょう。提携の業者がある場合は、大家さん・管理会社が手配してくれることもあります。提携業者があるのに、入居者判断で違う業者を手配すると修理費用の負担が発生する可能性があります。まずは、大家さん・管理会社に連絡して指示を仰いでください。

  1. 強い水圧をかけて流そうとしない

トイレが詰まったらさらに水を流すことはやめましょう。水の流れる先が詰まっているので、行き場のない水が逆流し便器から溢れます。最悪の場合は下の階に漏水して甚大な被害を起こすことがあります。無理に流すことは絶対にやめましょう。

  1. マンションの排水の仕組みとトイレつまりの特徴

マンションの排水の仕組みとトイレつまりの特徴

マンションなどの集合住宅と戸建て住宅とでは、排水管の仕組みが違うので詰まりの特徴も異なります。

  1. マンションの排水管はどのようにつながっているのか

マンションなどの集合住宅の排水管は、上下階でつながって流れています。最終的には1階の床下を通って汚水桝に達し、そこから下水管へと排出される流れです。排水管は基本的に地面に対して垂直に設置されているため、汚水は重力の影響で勢いよく下へと流れていく構造になっています。

  1. マンション特有のトイレつまりのリスク

上記でご説明したように、マンションなどの集合住宅の排水管はつながっているためどこかで詰まりが起きたら、必ず他の家にも影響が出ます。
たとえば、上の階のトイレが詰まったら、下の階ではトイレの流れが悪くなったり汚水の逆流が起こったりすることもあります。

また、上の階のトイレの汚水が床に溢れてしまったら下の階の壁や天井に漏水を起こすこともあるので、注意が必要です。

  1. トイレつまりのよくある原因

トイレつまりのよくある原因

マンションなどの集合住宅であっても戸建て住宅であっても、詰まりのよくある原因は同じです。下記3点は、弊社に依頼があった詰まり案件でもよくある原因です。

それぞれ解説します。

  1. トイレットペーパーのつまり

トイレットペーパーは文字通りトイレで使う用に作られたペーパーです。
トイレに流した際に、さっと水に溶けるようになっていますが、大量に使ってしまうと溶け切れず詰まりの原因になります。やむを得ず、たくさん使う場合は分けて流すようにしましょう。

また、最近は海外製のトイレットペーパーが安価で販売されていますが、国によっては日本のようにトイレに流さず備え付けのゴミ箱に捨てるのが普通の国もあります。そのような国のペーパーは水に溶けるように作る必要がないので、日本のトイレに流すと溶けずに残って詰まります。詰まりを起こさないためにも、一度に大量に流さないように注意しましょう。

  1. 異物を流してしまった(おもちゃ・生理用品など)

子供がおもちゃをトイレに持ち込んで流してしまった、ポケットに入っていたスマートフォンを落としてしまったなどで、異物がトイレに流れてしまったケースも珍しくありません。極力、トイレには不要な物は持ち込まないようにしましょう。

生理用品や紙おむつをトイレに流してしまうケースがありますが、これらは非常に吸水性の高い素材でできているため、トイレ内で水分を吸収して2~3倍にも膨らみます。その結果、ほぼ確実に詰まりの原因となってしまいます。

トイレには、排泄物とトイレットペーパー以外は流さないよう注意が必要です。

  1. 排水管のトラブルによるつまり

とくに心当たりもないのに、トイレの流れが悪くなったり詰まってしまった場合は他の階のトイレ詰まりや共有排管の詰まりの可能性があります。

戸建て住宅では、お隣のトイレ詰まりがこちらにも影響することはありませんが、マンションなどの集合住宅は排水管を共有しているため、他の階で起こった詰まりの影響を受けることがあります。

  1. 自分で試せるトイレつまりへの対処法

異物詰まりではなく、排泄物やトイレットペーパーなど本来なら水で流れていく物が詰まった場合、自分で対処できる可能性があります。

いずれの方法も、止水栓を閉めてウォシュレットの電源を抜いてからおこなってください。また、水はねが起こるので養生もしっかりとしましょう。

  1. ラバーカップを使った方法

通称「スッポン」と呼ばれるラバーカップでトイレ詰まりを解消します。
注意点としては、ラバーカップは詰まりを引き出す道具で、押し込むものではないということです。

-手順-
① 便器内の水位を調整する。ラバーカップ全体が水に浸かる程度
② ラバーカップを排水口部分にあてて、中の空気をなくすようにゆっくり押します
③ しっかり最後まで押し込めたら少し勢いをつけて引き戻します。詰まりが取れるまで数回繰り返します
④ 詰まりが取れたらバケツに水を入れてゆっくり注ぎ込み流れていくか確認します
※ラバーカップはトイレの種類によってカップ部分の形状が違います。購入される場合はご自宅のトイレの種類にあった物にしてください

  1. 重曹とお酢を使った軽度な詰まりの解消法

重曹とお酢(クエン酸)を混ぜると炭酸ガスが発生します。この炭酸ガスにはトイレットペーパーや排泄物を水に溶けやすくする効果があります。

-手順-
① 重曹1カップ・お酢1/2カップ・40~50℃程度のぬるま湯を用意します
② 便器内の水をできるだけ排出します
③ 重曹→お酢の順番でトイレ内に入れて、ぬるま湯を便器の半分程度まで入れます
④ 1時間程度放置したあと、詰まりが取れているか確認します

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  1. マンションのトイレつまりは誰が費用を負担する?

マンションのトイレつまりは誰が費用を負担する?

マンションなどの集合住宅でトイレ詰まりが起こった場合、修理費用の負担先は詰まりが発生した箇所によって異なります。また、賃貸契約時にどのような取り決めをしているか契約書で確認しておきましょう。

  1. 専有部分の問題は借主の負担

専有部分のトラブルは、基本的に入居者の負担になることが多いです。ただし賃貸では、設備の所有者が大家さんや管理会社のため、老朽化が原因など入居者に過失がない場合は、修理費を負担してくれることもあります。詰まりの原因になるようなことをしていない場合は、しっかり主張しましょう。

  1. 共有部分は貸主や管理人の負担

共有している排水管の問題で起こった詰まりで合った場合は、大家さん・管理会社の負担になります。

  1. 保険で対応するケース

保険で対応するケースは、上の階でトイレが詰まり、水があふれて天井や壁から漏れてきた場合などです。他の部屋のトラブルによって被害を受けたときは、加害者となる入居者が加入している損害保険で補償されることがあります。

  1. トイレつまりの修理にかかる費用相場は?

トイレつまりの修理にかかる費用相場は?

トイレ詰まり解消にかかる修理費用は、原因と詰まり度合いによってさまざまです。
とくに重度の詰まりで高圧洗浄になった場合、詰まっている箇所までの距離なども関係してくるので、数社から見積もりを取って検討してください。

また、詰まっている箇所によっては便器の取り外しが必要になる場合もあります。

・軽度の詰まり:8.000円~
・ローポンプ使用:10.000円~
・便器脱着作業:10.000円~
・高圧洗浄:20.000円~

ひどい詰まりでない場合は、10,000~30,000円程度で解消できることが多いです。

  1. トイレつまりのお困りごとは水のトラブルサポートセンターにご相談を

マンションなどの集合住宅でのトイレ詰まりは、原因によって自分で対処も可能です。

しかし、排泄物・トイレットペーパー以外の異物が詰まっている場合や設備の老朽化が原因の場合は、専門業者への依頼が必要です。
まずは、大家さん・管理会社に連絡し、お客様ご自身での業者手配が必要となった場合は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。
集合住宅でのトイレ詰まりは、階下漏水などの大きな被害に発展する可能性もあるので、早急な対応が必要です。

水のトラブルサポートセンターは24時間365日、受付をしています。お困りの際はぜひご相談ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25