浴室のシャワー水栓を自分で交換する方法は?種類や注意点、修理費用を解説

「水温がなかなか安定しない」「シャワーヘッドやカランから水漏れしている」など、浴室のシャワーの不調を感じていませんか?もしかしたらそれは、シャワー水栓の劣化や故障が原因かもしれません。
シャワー水栓の不調は、新しいものに交換することで解決できるケースがほとんどです。
この記事では、浴室のシャワー水栓を自分で交換する方法や業者に依頼する際の修理費用などを解説します。シャワー水栓の不調でお悩みの方は参考にしてください。
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浴室のシャワー水栓は自分で交換できるのか?

シャワー水栓の部分的な修理を自分でおこなうのは困難ですが、水栓金具本体を交換することは可能です。今使っている水栓と同じものが廃盤などで入手できない場合は、既存の配管に合うか確認したうえで、市販の水栓金具を購入しましょう。
ただし、交換時には水栓金具と配管の接続部に使われるシーリングやパッキンなどを正しく取り付ける必要があり、作業の難易度が高い場合もあります。
そのため、DIYの知識や経験がない場合は、水道業者に依頼するのがおすすめです。
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シャワー水栓の交換前に確認しておきたいポイント

シャワー水栓を交換する際は、既存のものと取り付けタイプ・用途・種類が一致する製品を選ぶ必要があります。
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取り付けのタイプを確認する
まずは、既存のシャワー水栓の取り付けタイプを確認しましょう。
浴室のシャワー水栓の取り付けタイプは主に、壁付きタイプと台付き(デッキ)タイプの2種類があります。壁付きタイプは水栓金具が壁に取り付けてあるタイプで、台付き(デッキ)タイプは、水栓金具が浴槽の縁などの台に取り付けられているタイプです。
既存のものと異なるタイプは取り付けられないため、事前に確認しておくことが重要です。
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シャワー水栓の用途を確認する
シャワー水栓は、用途に合った形態を選ぶことも重要です。
浴室のシャワー水栓は主に「洗い場専用」「浴槽専用」「浴槽・洗い場兼用」の3つの用途があります。「洗い場専用」は洗い場中央付近に設置され、洗髪や身体を洗うために使われます。それに対して、洗い場と浴槽どちらでも使える位置に設置されているのが「浴槽・洗い場兼用」の水栓です。
設置形態や水の届く範囲が異なるため、シャワー水栓を交換する際は用途に合ったタイプを選ぶ必要があります。
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シャワー水栓の種類を確認する
浴室に設置されるシャワー水栓には「サーモスタット混合栓」「2ハンドル混合栓」「シングルレバー混合栓」の3種類があります。
浴室に採用されることが最も多いのは「サーモスタット混合栓」です。温度調節のレバーと水量調整のレバーが左右についており、温度が一定に保たれやすいという特徴があります。
一方、「2ハンドル混合栓」は水とお湯のハンドルに分かれているのが特徴です。それぞれのハンドルを回すことで、水量や温度を調整できます。
最後に「シングルレバー混合栓」とは、1つのレバーで水量と温度を調節できるタイプです。上下(前後)の動きで水量を、左右の動きで温度を調整します。
配管の位置や形状によっては制約がありますが、どのタイプに交換したいか事前に検討しておくとよいでしょう。
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浴室のシャワー水栓の交換前に用意するもの

シャワー水栓の交換作業をおこなう際は、以下のものを準備しておきましょう。
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・新しいシャワー水栓 |
また、台付き(デッキ)タイプの場合は上記に加え、立水栓取り付けレンチとパッキンも用意しておく必要があります。
一部のホームセンターでは、工具のレンタルをおこなっているところもあるため、問い合わせてみるとよいでしょう。
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【取り付けタイプ別】浴室のシャワー水栓を自分で交換する方法

ここからは、取り付けタイプ別に浴室のシャワー水栓を自分で交換する方法を説明します。
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壁付タイプの交換方法
壁付タイプのシャワー水栓の交換手順は、以下のとおりです。
1.水道メーターの元栓を締める
2.古い水栓を取り外す
3.配管と周辺を掃除する
4.新しい取り付け脚を加工する
5.加工した取り付け脚を取り付ける
6.水栓本体を取り付ける
7.シャワーホースなどを取り付ける
8.元栓を開け水漏れがないか確認する
それぞれ解説します。
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水道メーターの元栓を締める
まずは、作業中の水漏れや浸水を防ぐために水を止める必要があります。浴室専用の止水栓がある場合は止水栓を、ない場合は元栓を締めましょう。元栓は戸建て住宅の場合は屋外に、集合住宅の場合は玄関脇にあるパイプシャフトの中に設置されているケースが多いです。
元栓を締めるとキッチンや洗面所などの水も出なくなるため、家族がいる場合はその旨を周知しましょう。
また、止水後は水栓のレバーを開けて、配管に残っている水を抜いておきます。そうすることで、給水・給湯管を外した際に噴き出す水の量を減らせます。
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古い水栓を取り外す
モンキーレンチを使用してナットを反時計回りに回し、既存の水栓本体を取り外しましょう。
続いて、取り付け脚も手で反時計回りに力を加えて取り外します。固くなかなか回らない場合は、モンキーレンチを使用してください。
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配管と周辺を掃除する
取り付け脚が外れたら、歯ブラシを使って配管内の古いシールテープや汚れを落としましょう。しっかり掃除することで、新しい水栓を安定して取り付けられます。
また、隙間や継ぎ目を埋めるコーキングが打ってある場合は、その凹凸が新しい取り付け脚の設置の妨げになる恐れがあります。カッターナイフやタオルを使用して取り除いておきましょう。
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新しい取り付け脚を加工する
水漏れ防止のために、新しい取り付け脚のネジ山部分にシールテープを巻き付けます。シールテープを引っ張った状態で、時計回りに5〜10周ほど巻き付けましょう。巻き付けたあとは指でネジ山をなぞり、ネジの溝がわかる程度にシールテープを馴染ませます。
その上から金属配管用のシール材を塗ることで、さらに水漏れ防止の効果を高められます。
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加工した取り付け脚を取り付ける
新しい取り付け脚を時計回りに2〜3回回して仮固定します。水栓本体を取り付けたときに水平に調整できるよう、お湯側の取り付け脚を少し高めにした「への字」状態にしておきましょう。
最初から固く締めすぎたり、反時計回りに回したりすると、シールテープがズレて密着が崩れるため注意が必要です。その場合は、シールテープを巻き直す必要があります。
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水栓本体を取り付ける
次に、水栓本体を取り付け脚に仮固定します。本体の状態に問題なければ、取り付け脚をモンキーレンチで時計回りに回し、固定します。左→右の順に取り付け、左右の取り付け脚がハの字になるよう調整しましょう。
取り付け脚の位置が決まったら、水栓本体が水平になっていることを確認しながら、本体後ろのナットを締めて固定します。
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シャワーホースなどを取り付ける
本体がしっかり固定されたことを確認したら、次は新しい水栓に付属しているシャワーホースやスパウト(吐水口)などの部品を取り付けていきます。
シャワーホースは手回しで差し込んだあと、モンキーレンチでシャワーホース先端にあるナットを締めることで接続できます。
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元栓を開け水漏れがないか確認する
水栓の交換が完了したら、水栓の蛇口を閉めた状態で元栓を開けましょう。
メーターが止まっていることを確認したら、水栓のレバーを開閉し、水が出るか、水漏れはないかなどを確認します。問題がなければ作業は完了です。
水道メーターが回り続けている場合、水漏れが起きている可能性があります。取り付け脚や配管の接続部、水栓本体と取り付け脚の接続部などから水が漏れていないか点検しましょう。
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台付き(デッキ)タイプの交換方法
台付き(デッキ)タイプのシャワー水栓の交換手順は、以下のとおりです。
1.水道メーターの元栓を締める
2.点検口の場所を確認し開ける
3.古い水栓を取り外す
4.取り付け部分周辺を掃除する
5.新しい水栓を取り付ける
6.シャワーホースなどを取り付ける
7.元栓を開け水漏れがないか確認する
8.点検口を閉める
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水道メーターの元栓を締める
まずは作業中の水漏れや浸水を防ぐために、壁付タイプと同様浴室の止水栓または元栓を締めましょう。
ただし、元栓を締めるとキッチンや洗面所などの水も出なくなってしまいます。同居家族がいる場合は、他の場所で水を使おうとして困る人が出ないよう前もって伝えておきましょう。
浴室専用の止水栓がついていれば、家全体ではなく浴室だけの水を止められます。
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点検口の場所を確認し開ける
水栓が浴槽の縁に設置してある場合は、下部に点検口が設けられています。点検口は、シャンプーや掃除用具などを置く台(カウンター)の中に設置されているのが一般的です。プラスドライバーを使用して取り外しましょう。
点検口が見当たらない、または固定されていて開かない場合、自分での作業は困難です。お使いのメーカーに連絡し、交換したい旨を伝えましょう。
その他、浴槽エプロンや置き台(カウンター)を取り外すことで配管にアクセスできるタイプもあります。
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古い水栓を取り外す
点検口内にあるナットをモンキーレンチで緩め、蛇口から水栓本体につながるホースと給水・給湯管を取り外します。ホースを取り外すと、中に残った水が出てくる場合があるためタオルなどを敷いておくと安心です。
次に、立水栓取り付けレンチを使用して、水栓裏側にあるナットを緩め、本体を取り外します。
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取り付け部分周辺を掃除する
古い水栓が取り付けられていた部分は、長期間の使用で汚れが溜まっています。歯ブラシや雑巾で掃除しましょう。
汚れの大部分は水アカのため、アルカリ性の汚れに効果的な酸性洗剤を使うときれいになります。ただし、素材が人造大理石や陶器の場合は劣化の原因となるため、中性洗剤または薄めた酸性洗剤で、ダメージがないか確認しながら掃除しましょう。
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新しい水栓を取り付ける
掃除が終わったら新しい水栓本体を取り付けましょう。台(デッキ)と水栓本体をつなぐナットを立水栓取付レンチで締めます。
また、給水・給湯管とのつなぎ目のパッキンが劣化している場合は、新しいパッキンに交換しましょう。
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シャワーホースなどを取り付ける
水栓本体が問題なく設置できたら、蛇口から水栓本体につながるホースと給水・給湯管を接続しましょう。このとき水栓に新しいホースが付属している場合は、そちらに交換します。
モンキーレンチで締めるタイプと、工具を使わずに手回しで締められるタイプがあるため、確認してから取り付けをおこないましょう。
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元栓を開け水漏れがないか確認する
水栓の交換が終わったら、蛇口を閉めた状態で止水栓または元栓を開けましょう。メーターが止まっていたら、水栓のレバーを開閉し問題なく水が出るか、水漏れはないかを確認します。
また、水道メーターが回り続けている場合は水漏れの可能性があります。取り付け脚や配管の接続部、水栓本体と取り付け脚の接続部などを点検してください。
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点検口を閉める
水栓の状態に問題がないことを確認したら、外していた点検口や置き台(カウンター)をもとに戻し、作業は完了です。
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浴室のシャワー水栓を自分で交換する際の注意点

浴室のシャワー水栓を自分で交換する際は、以下の点に注意が必要です。
・水栓の種類やタイプを事前に確認する
・漏水や水漏れが発生する恐れがある
・交換に困ったら無理に作業しないようにする
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水栓の種類やタイプを事前に確認する
自分でシャワーを交換する際は、水栓の種類やタイプを事前に確認することが大切です。
2.シャワー水栓の交換前に確認しておきたいポイントでも説明したとおり、水栓にはいくつか種類があります。事前に既存の水栓の取り付けタイプや種類を確認せずに新しいものを購入してしまうと、設置できない、使いにくいなどのトラブルが発生する恐れがあるため注意が必要です。
基本的には、既存のものと同じ形状・タイプのものを選ぶと安心です。
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漏水や水漏れが発生する恐れがある
シャワー水栓が正しく取り付けできていないと、水漏れが発生する恐れがあるため注意が必要です。とくにマンションの場合は、水漏れの被害が大きくなると階下への漏水が起こるリスクもあります。
このようなリスクを未然に防ぐため、DIYの知識や経験がない方や作業に自信がない方は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
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交換に困ったら無理に作業しないようにする
いざ交換作業を始めたものの、なかなか古い水栓を外せない、または新しい水栓を取り付けられないなどの事態に陥ることもあるでしょう。無理に作業を進めると破損の恐れがあるため、そのような場合は業者に連絡するのがおすすめです。
水道修理や交換のプロである専門業者なら、安心して作業を任せられます。
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浴室のシャワー水栓を交換するタイミング

なかには、「長い間同じシャワー水栓を使っているけど、いつ交換すればよいのだろう」と迷っている方もいるでしょう。浴室のシャワー水栓の交換を検討すべき主なタイミングは以下のとおりです。
・蛇口の耐用期間の超過
・水漏れの発生
・温度調節機能の不調
・水栓本体やカウンターのひび割れ
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蛇口の耐用期間の超過
一般的に、浴室の水栓の耐用年数は10年程度とされています。使用頻度によっても異なりますが、この時期以降は水漏れや温度調節機能の不調などが起こりやすくなるため注意が必要です。
「完全に使えないわけではないから……」と不具合を放置していると、急にお湯が出なくなったり、修理費用が高額になったりする恐れがあるため、早めの修理・交換を検討しましょう。
とくに、耐用年数を超過したシャワー水栓は、不具合が現れる前に交換するのが理想です。
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水漏れの発生
シャワーヘッドや蛇口部分からポタポタと水漏れが発生している場合も、シャワー水栓を交換すべきタイミングです。部品の経年劣化が進み、寿命が近づいているサインといえます。
また、シャワーを使用している際にカラン(ハンドル)から、あるいはカランを捻って蛇口を使用している際にシャワーから水漏れする場合もあります。
わずかな水漏れでも、それが長く続けば水道料金がかさみます。また、初めのうちは少量でも、放置していると大量の水漏れにつながる恐れがあるため早めの交換を検討しましょう。
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温度調節機能の不調
浴室では、温度調節のレバーと水量調整のレバーが左右についているサーモスタット混合栓が採用されている場合が多いです。サーモスタット混合栓には、温度を調節するためのユニットが内蔵されていますが、経年劣化が進むとこのユニットが正しく機能せず、うまく温度調整ができなくなります。
内部の修理やユニットの交換だけで済む場合もありますが、長年同じシャワー水栓を使用している場合、本体の劣化も進んでいることがほとんどです。この機会に、シャワー水栓本体ごと交換することをおすすめします。
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水栓本体やカウンターのひび割れ
シャワー水栓本体や、水栓が埋め込まれている置き台(カウンター)がひび割れている場合も交換のサインです。
とくにひび割れから水漏れしている場合は、経年劣化により水栓本体に不具合が起きている、または故障している可能性が高いため、ただちに新しいものと交換しましょう。
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浴室のシャワー水栓交換を業者へ依頼した場合の費用相場

水道業者にシャワー水栓の交換を依頼する場合、費用相場は以下のとおりです。
・サーモスタット混合水栓(本体・工事費用を含む):25,000〜100,000円
・壁付き2ハンドル・混合水栓(本体・工事費用を含む):17,000~50,000円
サーモスタット混合栓は精密な構造のため、部品交換だけでも高額になる場合が多いです。耐用年数が迫っている場合は、本体ごと交換するのも一つの選択肢だといえるでしょう。
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浴室のシャワー水栓交換なら水のトラブルサポートセンターまで
浴室のシャワー水栓は、水栓金具本体であれば自分で交換することも可能です。
ただし、作業にはDIYの知識・経験や工具を必要とします。事前に水栓金具の種類を確認し、自分で無理なく対応できるかよく考えたうえで作業を開始しましょう。自信がない場合は、水道修理や交換のプロである専門業者に依頼するのが安心です。
水のトラブルサポートセンターは、トイレや浴室、キッチンの水漏れ・つまりなどの水トラブルを解決する水道専門店です。お見積もり費や出張費などは無料で、最短20分で現場まで駆けつけます。
シャワー水栓の交換作業なども承りますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
【水トラブルのことなら】どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!
【受付時間】24時間365日対応|お見積り0円・出張費0円・深夜割増0円
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水トラブログ編集部
最終記事更新日:2019.07.25

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