トイレのタンクはいつも水で満たされており湿度が高いため、カビや雑菌の絶好の繁殖場になりやすい場所です。トイレ掃除はしても、タンクの中までは見ていない方も多いのではないでしょうか。

しかし、掃除をしていないタンクの中は、カビや雑菌でいっぱいです。
そのタンクから流れる水も、カビや雑菌をたくさん含んでいる水になります。トイレ掃除のタイミングで、ぜひトイレタンクの掃除もおこなうようにしましょう。

この記事では、トイレタンクの掃除方法や頻度、きれいに保つコツまで詳しく解説します。本記事を読めば、トイレタンクの適切な掃除方法がわかり、今後のトイレ掃除に困らなくなります。

1. 目次

   Toggle

   においや不具合の原因に！トイレタンクを掃除すべき理由とは

トイレタンクの汚れを放置すると、深刻なトラブルに発展しかねません。
具体的にどのような問題が起こるのか説明します。　

1. 水垢や黒カビが付着しやすい環境になる

トイレタンクは湿度が高く温度変化が少ないので、水垢や黒カビの繁殖には好環境といえます。掃除を怠り、溜まってしまった汚れは水垢やカビの餌になり、さらなる繁殖を招きます。カビが発生しやすく繁殖を促す温度は、20～35℃といわれているので、夏場はとくに注意が必要です。長期間掃除をしないと、タンクの壁やフタにも大量のカビが繁殖するので注意が必要です。

1. トイレの見た目やニオイの原因につながる

タンク内の汚れが便器にも流れてくるため、徐々に便器の黒ずみ汚れが目立つようになってきます。便器の掃除をしても黒い汚れが取れない、毎回汚れがひどい場合はトイレタンクの汚れの影響かもしれません。

また、トイレタンクの汚れは悪臭の原因になります。汚れが残っていることでカビが繁殖し、カビから悪臭の原因になる物質が発生するからです。カビだけでなく、さまざまな雑菌からも悪臭は発生します。
消臭剤や芳香剤は、あくまで対処法であって原因であるカビや雑菌の除去はできないので、解決にはいたりません。

1. 健康被害の問題がある

カビは繁殖のため、種となる胞子を空気中に放出します。この胞子を吸い込んでしまうと、アレルギーや鼻炎の原因になります。皮膚に付着すると皮膚炎や蕁（じん）麻疹、眼に入ってしまうと結膜炎を引き起こすなどさまざまな健康被害を起こします。また、元々気管支炎やぜんそくなどの疾患を持っていた場合、悪化させる恐れもあります。

1. トイレタンクの適切な掃除頻度と掃除すべきサイン

トイレタンクを清潔に保つには、適切な掃除頻度と掃除すべきサインを知る必要があります。それぞれ解説します。

1. 月1回を目安に掃除をする

掃除頻度としては、月に1回はおこなうようにしましょう。常に水が溜まっているタンクは、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。また、トイレタンクに溜まった汚れは便器の黒ずみや悪臭の原因になるため、定期的な掃除が必要です。毎月1日、月末などあらかじめ決めておくと掃除忘れが防げます。

また、梅雨時期はとくに湿度が高くなるので、2週間に1回はタンクの中を見て、汚れがあるようなら早めに掃除するのがおすすめです。

1. 掃除すべきサイン

掃除をしたほうがよいサインを知って、普段から気にしておくとひどい汚れになる前に掃除ができます。

主なサインとしては、以下のケースです。
・流した水が濁っている、少し黒く感じる
・悪臭がする
・掃除を終えたばかりなのに、またすぐに便器に黒い汚れが付いている
・トイレタンクから普段聞かない音がする

このような現象が確認できたらトイレタンクの中を見て、汚れが溜まっているようなら掃除をしましょう。

1. トイレタンクを掃除するときに気を付けたいこと

トイレタンクの掃除は難しい作業ではありませんが、いくつか注意事項があります。ここでは、トイレタンクを掃除する際の注意点を紹介します。

1. 熱湯を使わない

トイレタンクの掃除に熱湯を使うのは厳禁です。トイレは陶器製なので熱湯への耐久性はありません。

また、冷たい水が溜まっているので冷えており、そこに熱湯を注ぐと温度の急変によりヒビが入ったり割れてしまうこともあります。また、タンク内の部品は樹脂やプラスチック、ゴムなどでできているため、熱湯に触れると変形や破損を起こします。

トイレタンクにヒビが入ったり割れてしまうと、タンク内の水が一気に流れ出て階下漏水など深刻な被害に発展することもあります。くれぐれも熱湯は使わないようにしてください。

1. 塩素系漂白剤や酸性洗剤を使わない

塩素系漂白剤や酸性洗剤は、カビや雑菌に対しての除菌効果が高いので使いたいところですが、トイレタンクの掃除では使ってはいけません。

トイレタンク内に入っているさまざまな部品の多くはプラスチック、樹脂、ゴムでできています。塩素系漂白剤や酸性洗剤は、これらの部品の変形や変色、破損を招く恐れがあります。部品の変形や破損はタンクのさまざまなトラブルの原因になりやすく、掃除をしただけなのにトラブルを作ってしまったという結果になりかねません。トイレタンクの掃除には、中性洗剤を使うようにしましょう。

1. トイレタンク清掃に使用する道具と洗剤

トイレタンクをしっかりと掃除したいときは、下記道具を準備してください。
・スポンジ
・使用後の歯ブラシ
・ゴム手袋
・クエン酸スプレー
・マイナスドライバー（止水栓がハンドルタイプでない場合）
・雑巾、古布

洗剤は、塩素系漂白剤や酸性洗剤はNGです。中性洗剤を準備しましょう。
なかなか取れない頑固な汚れには、重曹や紙やすりがあるとすぐに対応できます。

1. 【軽度の場合】トイレタンクを開けない掃除方法

トイレタンクの汚れが軽度であれば、タンクのフタを開けずに掃除することができます。

1. 重曹を使いつけ置き洗いをする

-手順-
1.大さじ一杯（約15ｇ）程度の重曹をトイレタンクの手洗い器の穴からタンクの中に入れる
2.3～6時間程度放置する
3.水を流す

重曹は、臭い対策にもとても有効です。また、たんぱく質を分解する性質があるのでカビや黒ずみ予防にも効果的です。しかし、3〜6時間という長時間の放置が必要なので、外出するときや就寝前に実行することをおすすめします。重曹はホームセンターやドラッグストアなどで手軽に購入できます。トイレだけでなく、いろいろな掃除に使えるので準備しておくと便利です。

1. オキシクリーンを使いつけ置き洗いをする

-手順-
1.大さじ一杯（約15ｇ）程度のオキシクリーンを、40～50℃のぬるま湯で溶かす
2.トイレタンクの手洗い器の穴からタンクの中に注ぐ
3.1～2時間程度放置する
4.水を流す

オキシクリーンとは、酸素の力で汚れや臭いを解消する酸素系漂白剤です。
環境にやさしく、1～2時間程度で汚れや黒ずみを落とす効果があります。
オキシクリーンはホームセンターやドラッグストア、スーパーマーケットでも購入が可能です。オキシクリーンもトイレだけでなく、キッチンや洗面台などでも使えるので準備しておくと便利です。

1. タンク専用の洗剤で掃除をする

重曹やオキシクリーンは、トイレ以外でもさまざまな場所で使用できるのに対してトイレタンク専用の洗剤もあります。

ホームセンターやドラッグストアで300～1,000円程度で販売されています。タンク専用の洗剤は、タンクの中に常時入れておくタイプと都度掃除のときに使うタイプの2種類があります。常時入れておくタイプは、トイレを使う度に洗剤が溶けていくのでタンク汚れの防止に向いています。

一方、都度使うタイプはタンクの中に入れて指定の時間放置して流します。汚れが気になったときに使うとよいでしょう。タンク専用洗剤は種類が多いので、価格や使用方法などご自身に合ったものを選んでください。

1. トイレタンクを開けた清掃方法・手順

トイレタンク内にすでにカビや黒ずみが発生してしまっていたら、フタを開けての掃除が必要です。
掃除に必要な道具は「ゴム手袋」「掃除ブラシ」「使用後歯ブラシ」「スポンジ」「中性洗剤」「タオル・雑巾」「マイナスドライバー」などです。掃除に必要な物を準備したうえで、掃除に取りかかりましょう。

ここでは、トイレタンクの掃除手順を詳しく解説します。

1. 止水栓を閉じて給水を止める

まずは、止水栓を閉めて給水を止めましょう。止水栓は主に3種類のタイプがあります。ハンドル型と呼ばれる蛇口のような形状の物は手で閉めることができますが、それ以外のドライバー型や内ネジ型ではマイナスドライバーが必要です。いずれもタイプも時計回りに回して閉めていきます。

1. タンクのふたを慎重に取り外す

給水が止まったら、タンクの水を流してからトイレタンクのフタを外します。トイレタンクのフタは見た目より重く陶器製のため、万が一落としてしまうと割れてしまうこともあります。慎重に作業しましょう。手洗い器が付いている場合は、トイレタンクのフタを外す前に給水ホースを外す必要があります。接続部のナットを緩めて、先に給水ホースを外します。

しかし、一人ではトイレタンクのフタが持ち上がらない、給水ホースを外すことができない場合は、無理をせず業者に依頼することをおすすめします。

1. ふたの裏面についた汚れを落とす

トイレタンクのフタを取り外すことができたら、まずはフタの裏を掃除しましょう。

-手順-
1.中性洗剤を使ってスポンジで汚れている部分をしっかり洗います。
2.細かい部分は歯ブラシを使って落としていきましょう。歯ブラシはスポンジで落とせなかった汚れにも使います。
3.汚れが落ちたらシャワーのあるところも持っていけるならシャワーで洗い流します。持っていけない場合は、濡らした雑巾で拭き取ります。
4.洗剤残りがないよう洗うもしくはふき取りができたら、乾いたタオルや雑巾で水を完全に拭き取ります。汚れがひどい場合はクエン酸を使います。水200mlにつきクエン酸小さじ半分程度を溶かした液を作り、スプレー器に入れて使います。酸性であるクエン酸がアルカリ性の水垢を分解してくれます。

1. 手洗い器の表面をしっかり洗浄する

タンク裏側と同様に表側になる手洗い器の表面も掃除します。
裏側と同じように中性洗剤とスポンジ、歯ブラシを使って汚れをお取ります。汚れがひどい部分にはクエン酸スプレーが効果的です。
洗い終わったら水で流すか濡れた雑巾で拭き取ります。最後は、乾いたタオルや雑巾で水気を取りましょう。

1. タンクの内部をきれいにする

タンク内の水を流してきれいにしましょう。給水を止めているのでタンクの中は空になります。タンクの中にはさまざまな部品があり、取り外しができるものは取り出して洗ったほうが、タンクの中の掃除がしやすくなります。洗ったあとは元に戻さないといけないので、どこに付いていた部品かわかるようにしておきましょう。

部品の取り出しが終わったらタンク内の掃除に入ります。スポンジで大きな箇所を洗ったら、歯ブラシか掃除ブラシで細かい部分も洗っていきましょう。

タンク自体は陶器製なので力を入れてこすっても大丈夫ですが、それ以外の部分は破損する恐れもありますので、優しい力で洗うようにしましょう。洗い終わったら部品を元に戻してフタを閉めます。

1. 止水栓を開けて給水し、ふたをもとに戻す

最後に止水栓を開けて、給水しタンクに水を溜めて流します。最初は掃除した泡や汚れが流れてくると思いますが、何回か流していたら水のみになります。泡や汚れがないことを確認できれば掃除終了です。

トイレのトラブルに関するサービスについてはこちら

【水トラブルのことなら】どんな小さなことでもお気軽にご相談ください！

通話料無料0120-882-333

【受付時間】24時間365日対応｜お見積り0円・出張費0円・深夜割増0円

無料見積り依頼フォームへ24時間365日受付中

WEB限定割！最大3,000円割引

1. トイレタンクのカビ予防法3選

トイレタンクの掃除が終わったら、せっかくきれいになったのでなるべく長持ちさせたいものです。効果的なカビ予防対策3点を紹介します。

1. 重曹を使って清掃する

大さじ一杯（15ｇ）程度の重曹をトイレタンクに入れて3～6時間ほど放置して水に流します。
前述したように、重曹の防カビ効果は高いので、月に1回程度、おこなうことをおすすめします。重曹は消臭作用もあるので悪臭防止にもなります。

1. 市販の洗浄剤でタンク内をきれいにする

タンクの手洗い器に設置して手洗い水が流れるたびに洗浄液がタンク内に流れていくタイプがおすすめです。たくさんの種類があるので、希望の効果が高い物（カビ防止や黒ズミ防止など）、お好みの香りや取り換え期間などで選ぶとよいでしょう。

1. 漂白剤を利用してカビを取り除く

便器の黒ズミ対策としては、洗浄剤より漂白剤のほうが効果が高いです。
こちらも重曹と同様、月に1回おこないましょう。

注意点としては、タンク内の各種部品はさまざまな素材でできていること。それらの部品を傷つける塩素系の漂白剤は使わないようにしましょう。漂白剤選びに自信がないときは、トイレタンク専用の漂白剤もあるため専用の物を使うようにしましょう。

1. トイレタンク掃除を業者に依頼すべきケース

自分で掃除をしてみたが、落ちない汚れがある、天井など自分ではできない箇所もきれいにしたい、という場合はプロに依頼するのがおすすめです。頑固な汚れは専門の洗剤でないと対処できないこともあります。天井などはしごをかけての作業は危険がともないます。

トイレタンクの中にはたくさんの部品が入っています。部品を外しての作業に自信がない場合も業者に依頼しましょう。

また、定期的な掃除が必要なことはわかっているけど、忙しい、時間がない場合も放置せず業者に依頼して、清潔なトイレを保つようにしましょう。

1. トイレタンク掃除を業者に依頼した場合の費用相場

トイレタンクの掃除を業者に依頼した場合の費用相場は、5,000円～15,000円程度です。汚れの度合いによってもかかる費用が異なります。

また、天井などの掃除も依頼する場合は、料金が追加になります。いずれの場合も、見積もりを取って費用を確認してから依頼するようにしましょう。無理矢理ご自身で対応してタンク内の部品を破損してしまうと、余計な修理費用がかかります。

また、お金がかかるからと、掃除をせずに放置すると前述したようなトラブルの原因になりかねません。ご自身で対応が難しい場合は、業者にお任せすることもご検討ください。

1. 水のトラブルサポートでトイレタンクの掃除を実施した事例

ここでは、弊社で実施したトイレタンクの掃除事例を紹介します。

1. 事例1

トラブル内容：トイレの水が止まらない
作業内容　　：トイレタンク清掃
　　　　　　　トイレタンク内の汚れがひどかったためフロートバルブなどに部品にも支障が
　　　　　　　出ていた。部品には不具合がなかったためタンク内清掃し解消

1. 事例2

トラブル内容：トイレのタンクの調子が悪い、中から異音がする
作業内容　　：トイレタンク清掃
　　　　　　　トイレタンク内のカビや汚れがレバーのチェーンにこびり付いて、レバーが回りきらず
　　　　　　　便器内に水漏れを起こしていたため水流音が鳴っていた。タンク内清掃し解消

1. トイレタンク掃除を依頼するなら水のトラブルサポートセンターへ

トイレタンクは湿度が高くカビや雑菌が繁殖しやすい場所です。一見、真っ白なトイレタンクなのでわかりづらいですが、タンクの中は定期的な掃除が必要です。理想的な頻度は1ヵ月に1回程度です。

1ヵ月に1回程度の掃除を続けていれば、頑固な汚れもなくきれいな状態を保つことができます。しかし、長らく掃除していない場合、ご自身では対処できない頑固な汚れになっていることもあります。掃除を試みたが、汚れが落ちない場合は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。

水のトラブルサポートセンターは24時間受付、見積もりは無料です。ぜひお気軽にご相談ください。

突然のトイレトラブルでお困りの際はお気軽にご相談ください。

トイレのトラブルに関するサービスについてはこちら

【水トラブルのことなら】どんな小さなことでもお気軽にご相談ください！

通話料無料0120-882-333

【受付時間】24時間365日対応｜お見積り0円・出張費0円・深夜割増0円

無料見積り依頼フォームへ24時間365日受付中

WEB限定割！最大3,000円割引