最終更新日:2025.08.13 水トラブログ
水道のパッキン交換は自分でできる!種類や水漏れ・水栓別の交換方法を解説

蛇口を閉めても、ポタポタと水滴が落ちる水漏れが発生している場合、パッキンの劣化が原因で起こることが多いです。このような場合、パッキンを交換すれば水漏れは解消します。
この記事では、パッキンの種類や水漏れ・水栓別の交換方法、注意点などをご説明します。パッキン交換についてお困りの方は参考にしてください。
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水道のパッキン交換が必要なタイミングは?
パッキンは、蛇口の中の部品と部品の間の隙間を埋めることによって水漏れを防いでいる部品です。ゴム製で常に水の中にあるため、劣化も進みやすい部品になります。
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パッキンの寿命は約10年
基本的にパッキンの寿命は10年程度といわれています。もちろん使用頻度や環境によって左右しますが、何かしらのトラブルが起こっていなくても。10年を目安に交換することをおすすめします。パッキンは日々劣化が進んでいます。
いずれ水漏れなどのトラブルが起こる可能性は大きいです。集合住宅の場合は前回の交換日がわからないので、管理会社に確認して10年以降経過している場合は交換依頼をしましょう。
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交換を知らせる症状が発生する
交換した時期がわからない場合は、パッキンの状態を確認することで交換時期なのかを確認することができます。パッキンはゴム製品です。常時、水にさらされているので年数とともに劣化する部品です。パッキンが下記の状態なら交換の検討が必要です。
・部分的にヒビが見られる
・触ってもゴムの弾力がなく硬い
・触った指に黒い汚れが付く
・パッキンを挟んでいる箇所に隙間ができている
上記のような状態が確認できたら劣化が進んでいるため、早めの交換をおすすめします。
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水道に使用されている蛇口とパッキンの種類

パッキンを交換するには、適合するパッキンの選定が必要です。そのために蛇口の種類や、パッキンの種類とサイズを知っておく必要があります。
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蛇口の種類
一般家庭で使われている蛇口は、主に下記の3種類です。水漏れしている蛇口がどのタイプなのか確認しましょう。
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単水栓
単水栓とは、水やお湯がでる吐水口が1個の蛇口です。水やお湯のどちらかしか出せません。水とお湯を混ぜる必要のない洗濯機や、屋外の蛇口に使われることが多いです。構造がシンプルなので、パッキン交換も比較的簡単な作業になります。
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ツーハンドル混合水栓
ツーハンドル混合水栓は、昔から一般住宅で使用されている蛇口です。前述の単水栓が2個合わさったような蛇口で、水側とお湯側でそれぞれハンドルが付いていて、各々で水量を調整し真ん中の吐水口から混合水が出てきます。主に、キッチンや浴室で使われることが多いです。
各々の構造は単水栓とよく似ているので、パッキン交換も比較的簡単におこなえます。
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シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓は、1本のレバーで水とお湯の切り替えや温度調節ができる蛇口です。1本のレバーでいろいろな操作ができ便利ということで近年、よく使われるようになりました。一般家庭のキッチンや洗面所で使われることが多いです。
単水栓、ツーハンドル混合水栓とは構造が違うので、パッキン交換作業も手順が異なります。
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パッキンの種類とサイズ
パッキンにも使われている箇所によってさまざまな種類があります。加えて、同じパッキンでもサイズが異なる場合があるので交換する場合は、種類に加えてサイズを同じにしないと交換できません。購入する際はメーカーと型番から調べるか、パッキン自体をホームセンターなどに持参して同じ物を購入するようにしましょう。
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平パッキン
平パッキンは文字通り側面が平らな形状をしているパッキンです。
蛇口と台のつなぎ目、シンクや洗面台の台、壁とのつなぎ目部分に使われています。蛇口以外にも排水口と台の隙間にも使われています。
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Oリング
Oリングは、アルファベットの「O」のように円の形をしたパッキンです。フチに角がなく丸い形状をしています。蛇口にはあまり使われておらず、シャーヘッドの根元やシャワーホースと蛇口のつなぎ目などに使われていることが多いです。また、水筒やタンブラーなどのフタの溝部分にも使われています。
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三角パッキン
三角パッキンは、単水栓、ツーハンドル混合水栓のハンドルの中に使われているパッキンです。三角錐のような形で中央部に厚みがあるのが特徴です。見た目は円形なので購入時は他のパッキンと間違えやすいです。購入時は商品名などをよく確認するようにしましょう。
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Uパッキン
Uパッキンは、他のパッキンと同様、見た目は円形ですが片面に溝があり断面が「U」になるので、Uパッキンと呼ばれています。
溝があるパッキンは他にもあるので、購入時は商品名を確認してください。Uパッキンは、蛇口本体とスパウトのつなぎ目などの、回転する部品の隙間を埋めるように設置されています。
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コマパッキン(ケレップ)
パッキン交換で一番頻度が高いのがコマパッキンです。別名ケレップとも呼ばれています。蛇口のハンドル内部にあり、他のパッキンと一緒につけられています。水栓コマという最後の部分に接しており、ハンドルに合わせて上下して、水の流れを止めたり出したりする役割があります。
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クランクパッキン
クランクパッキンは、壁付ツーハンドル混合水栓のクランク(水栓を固定するためのアーム)と本体の間に設置されているパッキンです。クランクと本体のつなぎ目の水漏れを防いでいます。
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スパウトパッキン
スパウトパッキンは、シングルレバー混合水栓に使われているパッキンでスパウトの根元部分に2個ついています。別名OVパッキンとも呼ばれています。蛇口とスパウトの隙間を埋めて水漏れを防いでいます。
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水道のパッキン交換前の準備

実際にパッキン交換をするときは、どのような準備が必要なのかそれぞれ説明していきます。
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交換用の新しいパッキンを用意する
まずは、交換用の新しいパッキンを用意します。水漏れが発生している箇所によってもパッキンの種類が異なります。どこで水漏れが起きているかよく確認しましょう。
次に、サイズの特定をします。直接パッキンの内径と外形を測ってもよいですし、メーカーと型番がわかればメーカーのホームページでサイズを調べることができます。一般的に家庭用は「呼び径13(直径22mm)」サイズが多いです。
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交換に使用する道具を用意する
交換するパッキンが用意できたら、工具を揃えましょう。
・モンキーレンチ:ナットを締める、緩めるときに使う
・ウォーターポンププライヤー:パイプなどを挟む、回転させるときに使う
・ドライバー:プラスとマイナスの両方を用意する
・ピンセット:細かい部品を扱うときに使う
・雑巾、古布など:こぼれた水を拭き取る
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止水栓か元栓を事前に閉める
交換するパッキン、工具が用意できたら止水栓を閉めます。止水栓が開いたままで作業をすると水が出てきて作業の邪魔になり、水道料金が無駄にかかります。作業中は水を流す必要がないので止めておきましょう。交換する蛇口の止水栓が見つからない場合は、元栓を閉めます。
しかし、元栓を閉めると家全体の水が止まり洗面所やトイレなどが使えなくなりますので注意しましょう。
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【水栓別】自分で水道パッキンを交換する方法

蛇口の種類によって交換する手順も若干異なります。種類別に解説していきます。
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単水栓の場合
ここでは、単水栓の場合のパッキン交換方法を解説します。
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ハンドル部分の水漏れ
ハンドル部分からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用三角パッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②ハンドル上部のネジを回してハンドルを外します
③ハンドルの下にあるナットを回して外します
④三角パッキンを新しい物に交換します
⑤手順を遡ってもとに戻します
⑥止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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パイプ根元の水漏れ
パイプの根元からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用Uパッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②パイプ根元のナットを回してパイプを外します
③パイプ根元にあるUパッキンを新しい物に交換します
④手順を遡ってもとに戻します
⑤止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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吐水口からの水漏れ
吐水口からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用コマパッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②ハンドル下部のナットを回してハンドルごと外します
③蛇口内部に残っているコマパッキンを新しい物に交換します
④手順を遡ってもとに戻します。
⑤止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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ツーハンドル混合栓
ここでは、ツーハンドル混合栓の場合のパッキン交換方法を解説します。
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ハンドル部分の水漏れ
ハンドル部分からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用三角パッキン
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
-手順-
①止水栓を閉めます
②ハンドル上部のキャップをマイナスドライバーを使って外します
③ネジを外してハンドルも外します
④カバーナットを外して三角パッキンを新しい物と交換します
⑤手順を遡ってもとに戻します。
⑥止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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パイプ根元の水漏れ
パイプ根本からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用Uパッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②パイプ根元のナットを回してパイプを外します
③パイプ根元にあるUパッキンを新しい物に交換します
④手順を遡ってもとに戻します。
⑤止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です。
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吐水口からの水漏れ
吐水口からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用三角パッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②ハンドル上部のキャップをマイナスドライバーを使って外します
③ネジを外してハンドルも外します
④カバーナットを外します
⑤三角パッキン・パッキン受け・スピンドルを外します
⑥三角パッキンを新しい物と交換します
⑦手順を遡ってもとに戻します。
⑧止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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クランクからの水漏れ
クランクからの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用クランクパッキン
・モンキーレンチ
-手順-
①止水栓を閉めます
②蛇口とクランクをつないでいるナットを緩めて蛇口を外します
③クランクにあるパッキンを新しい物と交換します
④手順を遡ってもとに戻します。
⑤止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
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シングルレバー混合栓
シングルレバー混合栓からの水漏れのときは、以下の準備物と手順どおりに交換をします。
-準備するもの-
・交換用スパウトパッキン
・ウォータポンププライヤー
・マイナスドライバー、プラスドライバー
-手順-
①止水栓を閉めます
②レバーハンドルのキャップとレバーハンドルを外します
③カートリッジを固定しているナットを外してカートリッジも外します
④スパウトを引き上げて外します
⑤スパウトパッキンを新しい物と交換します
⑥手順を遡ってもとに戻します。
⑦止水栓を開いて水漏れが起こっていなければ交換完了です
※スパウト部分の水漏れは、カートリッジ故障が原因になる場合もあります。
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水道のパッキンを自分で交換するときの注意点
蛇口のパッキン交換は簡単な作業と思われがちですが、ちょっとしたミスで状態を悪化させてしまうこともありますので注意が必要です。ここでは、パッキンを自分で交換するときの注意点を解説します。
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破損や部品の紛失に注意する
水道のパッキンを交換する際は、破損や紛失に注意しましょう。
蛇口という小さな空間にさまざまな部品が入っており、物によってはとても小さい部品もあります。しかし、どんなに小さい部品でも蛇口の機能には必要な物です。
万が一、交換時に何か部品を紛失し、その部品が欠けたままにしてしまうと新たなトラブルの原因になります。
また、慣れない工具を使ったり、水漏れを早く止めたいという気持ちが先走って力加減を間違えてしまうと、部品が破損してしまうこともあります。パッキンのみ交換するはずが、他の部品も交換が必要になり不要な費用がかかる恐れもあるので、注意が必要です。
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自分で交換が難しいときは業者へ依頼する
工具を使ったことがないなど、自分でパッキンの交換をすることに不安がある場合は、 無理せず業者に依頼するのがおすすめです。
自分で交換しても水漏れが直らない場合は、原因がパッキン以外にある可能性もあります。慣れない作業で別のトラブルを招くことや、 修理が的外れになって状態が悪化することもあります。
ある程度試しても直らない、原因がわからない場合は、早めにプロに相談しましょう。
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水道パッキン交換を業者へ依頼したときの費用

業者にパッキン交換を依頼した場合の費用相場は、5,000~10,000円程度です。
蛇口の種類や、他の部品の状態などで相場以上になる場合もあります。
また、水漏れの原因がパッキンだけではない場合、追加の交換費用がかかります。必ず見積もりを取って、内容をよく確認するようにしましょう。
自分でパッキンを交換される場合、工具をお持ちならパッキン代金200~500円程度で済みます。工具を購入する場合は、2,000円程度プラスになります。
自分で交換作業をすれば、かなりコストダウンになりますが、取り付けミスや部品紛失などで状態が悪化してしまうリスクをともなうので注意しましょう。業者に依頼するとコストはかかりますが、プロの作業なので今後の安心につながります。
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水道のパッキン交換なら水のトラブルサポートセンターまで
蛇口の修理作業のなかでも比較的簡単なパッキン交換。自分での交換も可能ですが場合によっては、新たなトラブルの発生につながったり、水漏れの状態をさらに悪化する恐れもあります。少しでも作業に不安がある場合や、作業はしたけどトラブルが解消されない場合は、水のトラブルサポートセンターにご相談ください。
365日24時間受付しております。出張料・見積もり料は無料です。ご安心してお問い合わせください。
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水トラブログ編集部
最終記事更新日:2019.07.25

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