最終更新日:2025.10.03 水トラブログ

洗濯機の排水口のつまりはどうしたらよい?原因や掃除方法、予防策を解説

洗濯機の排水口のつまりはどうしたらよい?原因や掃除方法、予防策を解説

洗濯機の排水口が詰まると、排水口から水が溢れたり、洗濯機が動かなくなったりします。排水しているときに排水口からゴボゴボ音がしたり、排水にかかる時間が長くなったりしてきたら、排水口が詰まっているかもしれません。

そこでこの記事では、洗濯機の排水口が詰まる原因や掃除方法、予防策を解説します。
また、詰まり除去を業者に依頼した場合の費用相場も紹介。本記事を読めば、洗濯機の排水口のつまりを自分で正しく対処でき、急な水トラブルにも慌てず安心して洗濯機を使い続けられるようになります。

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洗濯機の排水口つまりの原因は?

洗濯機の排水口つまりの原因は?

洗濯機は衣類を洗うための機器なので、詰まりの原因の多くは「糸くず・切れた繊維・毛玉」など衣類に由来するものです。

次に多いのは、洗剤や柔軟剤の溶け残り。つい規定量より多く入れてしまうと、溶けきらなかった成分が排水管やホースに付着し、そこへ糸くずなどが絡まって詰まりを悪化させます。

さらに、人間由来のものも要注意。衣類に付着した髪の毛や皮脂が洗濯の際に流れ込み、すでに詰まりがある部分にどんどん蓄積してしまうのです。加えて、洗濯機を屋外やベランダに設置している場合は、冬場の冷え込みで洗剤が固まりやすくなり、詰まりを引き起こすリスクが高まります。

  1. 洗濯機の排水口がつまると起こる症状

洗濯機の排水口がつまると起こる症状

洗濯機の排水詰まりは、できるだけ速やかに対処することをおすすめします。下記3つの症状が確認できたら排水が詰まっているかもしれません。

  1. 洗濯機にエラーが出る

最もわかりやすい症状としては、ゆすぎ・脱水時にエラー表示が出て停止するときです。排水口が詰まっているのに排水を続けると、洗濯パンから溢れて大きな被害が出るので、排水できないと洗濯機が感知したら運転が止まるようになっています。

その際、エラーコードと呼ばれるアルファベットと数字を組み合わせたものが表示されます。メーカーごとに内容は多少異なりますが、排水エラーや排水異常と表示されるなら、排水口の詰まりが原因で動作が止まっている可能性が高いでしょう。

完全に詰まっていない場合は、少しずつでも排水されるため時間が経ったらエラーが解除されることもあります。しかし、繰り返しエラーが出る場合は排水詰まりの除去対策をしてください。

  1. 水漏れが起こる

排水口が詰まった状態で洗濯をすると、排水された水が流れず逆流し、洗濯パンにあふれてしまいます。詰まりは一気に起こるのではなく、少しずつ排水管をふさいでいくため、水が流れない状況も段階的に悪化していくのが特徴です。

初期段階では、わずかに水漏れしているように見える程度です。排水口や洗濯パンに水漏れの跡があれば、排水口の詰まりが進行している可能性が高いため、早めの対処が欠かせません。

さらに逆流を放置すると、洗濯パンから水があふれて床材にダメージを与えたり、集合住宅では階下漏水を招いたりと、大きなトラブルにつながる恐れがあります。

  1. 異音や異臭が発生する

排水詰まりの初期の症状として、洗濯機が排水しているときの異音と異臭があります。排水管が詰まりかけて流れが悪くなると、洗濯機の排水時に「ゴボゴボ」と音がすることがあります。聞き慣れない音が頻繁にするようなら排水口の詰まりを疑ってみましょう。

また、洗濯機周辺に下水のような異臭が漂っているときも、排水詰まりの兆候の場合があります。排水口は下水とつながっているので、何も対策がなければダイレクトに下水の臭いが排水管を通じて上がってきます。その臭い対策として設置されているのが排水トラップです。排水トラップには少量の水が常時溜まっている状態になっており、この水が下水臭が上がってこないようにする役目を担っています。

しかし、排水詰まりが起こるとこの水が溜まらなくなり下水臭が漂ってしまいます。洗濯機周辺に下水のような異臭を感じたら、排水の詰まりを確認してみましょう。

  1. 洗濯機の排水口を掃除する前の準備

洗濯機の排水口を掃除する前の準備

実際に洗濯機の排水口の掃除をするときは、どのような準備をすればよいのか解説していきます。

  1. 必要な道具を用意する 

まずは、以下のような洗濯機の排水口に掃除に必要な道具類を揃えましょう。

・ブラシやスポンジ、使用後の歯ブラシ
 排水口を直接こすって汚れを落とします。

・バケツやたらい(できれば複数個)
排水ホースに残っている水を受ける、取り外しできる物を付け置きする、雑巾をゆすぐなど使用用途はさまざまです。

・ゴム手袋
洗剤や薬剤を使うので、直接皮膚に付かないようにします。

・雑巾や古タオル(複数枚・たくさんあったほうが便利です)
各所に飛び散った水を拭く・床の保護・汚れているところを拭くなど使用用途はさまざまです。

・パイプクリーナーや重曹とクエン酸
排水口の汚れを落とす洗剤です。

・浴室掃除用洗剤
排水口の各パーツの汚れを落とすのに使います。

  1. 洗濯機の電源を落とし蛇口を閉める

次に、感電や漏電防止のため、洗濯機の電源を落とします。排水を扱うので電源を入れたままの作業は危険がともないます。必ずコンセントは抜いておきましょう。

また、掃除中に出た水でコンセントが濡れないように、先端をビニール袋に入れておくと安全です。さらに、洗濯機が設置されている場所にドライヤーなどの電化製品がある場合は、掃除が終わるまで他の部屋に移しておきましょう。

洗濯機につながっている給水蛇口も閉めておきます。掃除中に蛇口から水が出てしまうと、余計な手間が増えることになります。給水蛇口は通常、開いたままになっているケースもあるので、忘れないようにしましょう。

  1. 排水口周辺のスペースを確保する

排水口の掃除をするときは、排水口がよく見える状態にしないといけません。また、自分が掃除することができるスペースも必要です。汚れによっては時間がかかる場合もあります。無理な体制でおこなうと身体を傷めてしまう恐れもあるので、注意が必要です。

しかし、洗濯機が設置されている場所は、基本的にはあまりスペースのない場所が多いです。また、排水口が洗濯機の下方に隠れているケースも多々あります。そのような場合は、洗濯機の移動が必要ですが、洗濯機は重いので一人での移動は困難です。

また、持ち上げられず引きずってしまうと、洗濯パンが破損してしまう恐れもあります。必ず複数人で上に持ち上げて移動させるようにしましょう。排水口周辺のスペース確保が難しい場合は、業者に依頼することをおすすめします。

  1. 排水口のパーツを外す

洗濯機の排水口は複数のパーツで構成されており、掃除をする際にはそれらを取り外す必要があります。各パーツも汚れているため、一つずつ丁寧に洗浄してください。掃除が終わったら必ず元の状態に戻す必要があるので、取り外すときには取り付け方や向きを意識して覚えておくことが大切です。

複数のパーツは順番に外していき、取り付けは逆の順番でおこないます。順序がずれると正しく戻せないため、不安がある場合はスマートフォンで手順や向き、取り外した順を撮影しておくと安心です。

作業時はゴム手袋を着用することをおすすめします。排水口のパーツは汚れが多いことがあるため、直接手に触れないようにして衛生的に作業を進めましょう。

  1. 洗濯機の排水口を掃除する方法

洗濯機の排水口を掃除する方法

洗濯機の掃除前の準備が完了したら、排水口の掃除をしていきましょう。
それぞれ解説します。

  1. 排水口内部を掃除する

排水トラップや各パーツを取り外せたら、手で取り出せるゴミなどを取りましょう。洗濯機の排水口詰まりの原因は糸くずや切れた繊維、髪の毛、ホコリなどがほとんどですが、ヘアピンや小さなアクセサリーなどが衣類に混ざっている場合もあります。手で取り出せる物はすべて取り出せたら、パイプクリーナーもしくは重曹+クエン酸でさらにきれいにしていきましょう。

  1. パイプクリーナーを使用する場合

パイプクリーナーは、排水口の奥に残った汚れを強力に落とせる効果的な方法です。

使い方は簡単で、まず規定量を排水口に注ぎ、指定された時間だけ放置します。その後は水でしっかり洗い流してください。長く放置すると、溶けた汚れが再び固まってしまい、逆効果になるので注意が必要です。

作業を行う際は、強力な洗剤のため必ずゴム手袋やマスクを着用しましょう。最後に汚れが残っている部分があれば、ブラシや歯ブラシでこすって仕上げるとよりきれいになります。

  1. 重曹とクエン酸(お酢)を使用する場合

パイプクリーナーがない場合や、強力な洗剤を避けたいときは、重曹とクエン酸(またはお酢)を使った方法がおすすめです。両者を組み合わせると炭酸ガスが発生し、汚れを浮かせながら分解してくれます。

手順は簡単で、まず重曹200gを排水口に振りかけ、その上からクエン酸大さじ2杯を溶かしたぬるま湯を注ぎます。すると「シュワシュワ」と音を立てて発泡が始まります。30分ほど置いたあと、仕上げにぬるま湯でしっかり流せば完了です。クエン酸が手元にないときは、お酢で代用できます。

  1. 排水口のパーツを掃除する

パイプクリーナーや重曹+クエン酸の放置時間を使って、各パーツの掃除をしましょう。各パーツにもヌメリ汚れやゴミが付着しているので、一つ一つ丁寧に取り除きます。なかなか取れない汚れがある場合は、バケツなどで付け置きをして、汚れが浮き上がってきたらブラシやスポンジで洗い流します。頑固な汚れがある場合は、数回繰り返しが必要です。

しかし、パーツは基本的にプラスチック製なので、硬いスポンジでゴシゴシこすると傷がつき、汚れが蓄積しやすくなるので注意しましょう。目皿など細い部分を強い力で押すと、折れてしまうこともあるので注意してください。

  1. 排水口内に水を流し入れる

パイプクリーナーなどの放置時間が終了したら、排水口内に水を流して薬剤を洗い流します。バケツやたらいに水を溜めてゆっくりと流し込んでいきましょう。勢いよく水を流してしまうと排水口から溢れることもあるので、加減を見ながら、溢れそうになってきたら数回に分けて流すようにします。

また、薬剤はしっかり流しておかないと、汚れやゴミと一緒に固まってしまい詰まりの原因になります。しっかりと流しましょう。

  1. 排水口のパーツを取り付ける

掃除や薬剤の洗い流しが終わったら、取り外したパーツを取り付けていきます。取り付ける順番や、パーツの向きを間違えると途中で組み立てができなくなったり、トラブルが起きたりする原因にもなるため、元通りに取り付けしていきます。取り外しの際に、スマートフォンで撮影していたら、映像を確認しながら慎重におこないましょう。排水エルボを取り付ける前に、排水トラップに水を入れておくと封水ができた状態になり、下水臭を防ぐことができます。

  1. 糸くずフィルターと排水ホースを確認する

洗濯機の種類によっては糸くずフィルターが付いていることがあります。この部分には衣類から出る糸くずだけでなく、毛髪や細かなゴミも溜まりやすいため、こまめな掃除が必要です。フィルターが詰まるとエラーが発生して洗濯機が停止することもあるので、定期的に清掃しておくと安心です。

作業がすべて終わったら洗濯機を元の場所に戻し、その際に排水ホースも点検してください。ホースが下敷きになって折れたり曲がったりしていないか確認し、必要に応じて手直しします。さらに、破れや亀裂がある場合は水漏れの原因となるため、迷わず新しいホースへ交換するのが安全です。

  1. 洗濯機の排水口を掃除する頻度は?

洗濯機の排水口を掃除する頻度は?

洗濯機の排水口掃除は、ご家族構成や洗濯機を稼働させる頻度によって異なりますが、1ヵ月に1回はおこなうことをおすすめします。また、お風呂の残り湯を使っている場合は、水道水だけの場合に比べて、汚れが溜まりやすいので頻度を上げましょう。前述の糸くずフィルターは、すぐにいっぱいになってしまうので、できれば洗濯をした都度、取り除くのが望ましいです。下記で予防対策をまとめていますので、参考にしてください。

  1. 洗濯機の排水口つまりを防ぐための予防策

洗濯機の排水口つまりを防ぐための予防策

そもそも詰まりを起こさないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。下記に予防策をまとめたので、できることから始めてみましょう。

  1. 定期的に排水口や洗濯機内を掃除する

排水詰まりを防ぐうえで最も効果的なのは、定期的な掃除を習慣化することです。詰まってから対処するのでは遅いため、あらかじめゴミを取り除いておくことが大切です。たとえば「毎月〇日」や「第一日曜日」と決めておけば、忘れずに続けられます。

糸くずフィルターやゴミ取りネットはワンタッチで外せるタイプが多く、掃除自体は簡単です。洗濯のたびにこまめに取り除けば、排水口にゴミが流れ込まず詰まり防止に直結します。さらに、洗濯槽の定期的な洗浄も欠かせません。

とくに洗濯槽の裏側は目に見えませんが、ホコリやゴミが蓄積し、それが剥がれて排水口を塞ぐ原因になります。最近は、洗濯槽に投入して放置するだけで効果を発揮する専用洗剤も豊富に販売されているため、手軽に活用してみると良いでしょう。

  1. 洗濯物の異物などないか確認する

衣服を洗濯機に入れる前に、ポケットに何か入れたままにしていないか確認を習慣づけましょう。ティッシュやレシートなどの紙屑が入ったまま洗濯してしまうと、それらのゴミが排水口に流れ込み詰まりの原因になります。

また、ペットを飼っている場合は、ペットの毛が衣類に付着していることがあるので、洗濯前にブラシや粘着クリーナーなどで取り除くようにしましょう。

  1. お風呂の残り湯を洗濯に使用しないようにする

お風呂の残り湯は洗濯に使わないのが排水詰まりを防ぐ一番の方法です。
節水にはなりますが、残り湯には皮脂や毛髪などが含まれており、排水管の詰まりを招く原因となります。どうしても使用したい場合は、次の点に注意しましょう。

・浴槽の底に沈んだゴミを避け、上のほうの湯だけを汲む
・洗濯機に入れる前にネットで毛髪やゴミを取り除く
・残り湯はすすぎには使わず洗いのみにして、すすぎは真水でおこなう
・真水だけの洗濯よりも排水口の掃除頻度を増やし、ゴミの蓄積を防ぐ

これらを守れば、節水効果を得つつも排水詰まりのリスクを大幅に減らせます。

  1. 便利グッズを活用する

排水口の詰まりを防ぐには、便利グッズを賢く使うのが効果的です。
もっとも手軽なのは排水口に設置するゴミ受けネットで、網目より大きなゴミをしっかりキャッチできます。ただし、ゴミが溜まると排水が悪くなるため、こまめなチェックが欠かせません。

また、洗濯の際に衣類と一緒に入れる洗濯ボールも便利です。髪の毛やペットの毛、糸くずなどを絡め取ってくれるので、排水口の負担を減らせます。

さらに、排水管そのものも定期的に洗浄しましょう。市販の排水管洗浄液を月に1回ほど使えば、内部の汚れやヌメリを分解し、詰まりを未然に防ぐことができます。

  1. 排水ホースを新しいものに差し替える

洗濯機と排水口をつないでいる排水ホースも、内部に汚れが蓄積して詰まりの原因になる場合があります。排水ホースは、一般的に2~3年での交換が推奨されています。蛇腹状になっていることが多いので、内部の汚れの蓄積は避けられません。2~3年を目処に交換することをおすすめします。

また、排水ホースは種類が多いので、ご自宅の洗濯機に合ったものを購入するようにしてください。汎用性の物もありますが、自信がない場合はメーカーに問い合わせをして確認することをおすすめします。

  1. 排水口のつまりを自分で直せないケース

排水口のつまりを自分で直せないケース

排水口の詰まり解消が自分では困難な場合があります。以下のような状態の場合は、自分での対処は困難です。

・前述の対処法をやってみたが、何も変化がない、詰まったままになっている
・排水口はきれいになっているが、流れが悪いままになっている
・対処法でいったん詰まりが解消されるが、すぐに詰まりの再発を繰り返す
・排水管から水漏れが起こっている

このような状態が見られるなら、速やかに専門業者への相談をおすすめします。

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洗濯機の排水口つまりを業者へ依頼した場合の費用

洗濯機の排水口つまりを業者へ依頼した場合の費用

洗濯機の排水口詰まりを解消する費用は、原因や詰まりの度合い、作業内容によって大きく変わります。

軽度の詰まりなら、排水口の分解掃除で済み、5,000~10,000円程度が相場です。ローポンプを使う中程度の詰まりでは15,000~25,000円ほどかかります。

一方、排水管の奥で詰まっているなど重度の場合は、高圧洗浄機など専門機材が必要となり、50,000円以上の高額になることもあります。

そのため業者に依頼する際は、必ず複数社から見積もりを取り、費用と作業内容を比較して判断することが大切です。

  1. 洗濯機の排水口つまりなら水のトラブルサポートセンターまで

洗濯機の排水口詰まりの原因、対処法、予防策を紹介しましたが、排水口の掃除をおこなうためには洗濯機の移動が必須です。この時点で不安を感じられたら、業者へ相談されることをおすすめします。

また、掃除はできたけどすぐにまた詰まってしまった、というように繰り返し詰まりが起こる場合も一度業者に調査依頼をしてみてください。

水のトラブルサポートセンターは出張費無料、見積もりも無料、深夜料金もかかりません。洗濯機の排水詰まりでお困りの際は、水のトラブルサポートセンターにご相談ください。

 

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2019.07.25