トイレの水が出ない7つの原因と対処法!修理費用の相場も紹介
トイレを流したあとに、手洗管から水が出なくなって困ったことはありませんか?
手洗水が出ないとタンクに水が溜まらず流すことができなくなります。
この記事では、トイレの水が出ない原因や対処方法、不具合を放置するリスク、と修理費用相場などについてご紹介します。
また、ウォシュレットの水が出ない場合の原因・対処法などを知りたい方は下記記事を参考にしてください。
>>ウォシュレットの水が出ない時の8つの対処方法修理方法や費用相場も紹介
目次
トイレから水が出ない場合の対処方法
トイレの水が出なくなる原因はいくつかあります。
今回は、代表的な以下7つの原因をお伝えします。
1.トイレの止水栓が閉まっている
2.断水が起きている
3.水を流すレバーが壊れている
4.タンク内の浮き球に不備がある
5.タンク内のゴムフロートが外れている
6.タンク内のフィルターが詰まっている
7.タンクにつながる給水管に故障・不備がある
各原因とそれぞれに応じた対処法について解説します。
【原因1】トイレの止水栓が閉まっている
まずは、トイレの止水栓が開いているか確認しましょう。
止水栓は、トイレのタンクと壁からの給水管のつなぎ目に設置されています。
勝手に閉まることはありませんが、掃除や修理のときに閉めたままうっかり忘れていた事例も少なくありません。ご家族の方が、何らかの理由で閉めていたということもあります。
止水栓が閉まっている場合は、給水管を片方の手で抑えながら、手または工具(マイナスドライバーやペンチなど)で止水栓をゆっくり反時計周りに回して緩めましょう。止水栓を開けたら、洗浄レバーを回して給水されているか確認してください。
止水栓の場所や調整方法がわからない方、止水栓が固くて回らない方は以下の記事を参考にしてください。
>>止水栓について
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【原因2】断水が起きている
止水栓に問題がない場合は、断水していないか確認しましょう。
地域の水道管修理をおこなうために一時的に断水していることはよくあります。
基本的には、事前にお知らせチラシが入ったり、集合住宅では掲示板に貼り出されていたりします。しかし、早めにお知らせが入るので、忘れてしまう方も多いでしょう。
お知らせもなく、トイレ以外でも水が出ない場合は水道局に問い合わせてみてください。
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【原因3】水を流すレバーが壊れている
トイレの洗浄レバーが固くて動かない、空回りするといったときは、レバーの故障が原因で水が流れていない可能性が高いです。
レバーが固くて動かない場合は力任せに回そうとせず、水道業者に相談することを推奨します。
レバーが空回りする場合は、レバーとタンク内の部品(ゴムフロート)をつなぐ鎖が切れているかもしれません。タンクを開けて中を確認し、鎖が切れている場合は新しいものに交換しましょう。自分での交換が難しい場合は水道業者に依頼してみてください。
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【原因4】タンク内の浮き球に不備がある
タンク内には水量を調整する「浮き球」という部品があります。浮き球が正常に作動できていない場合、タンク内に水を溜められなくなるため排水ができません。
浮き球が他の部品に引っかかっていたり破損していたりなど、浮き球に不備が生じていないかタンクを開けて確認しましょう。
経年劣化などによって浮き球が破損している場合は交換が必要です。下記記事を参考に新品のボールタップに交換してください。
>>トイレのボールタップから水漏れ?原因や交換して直す方法を紹介
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【原因5】タンク内のゴムフロートが外れている
ゴムフロートとは、タンクの底にある半球状の部品で「水を流す、止める」といった役割を担っています。ゴムフロートが破損していたりズレていたりする場合、タンクの中に水を溜められなくなるため排水ができません。
タンクを開け、ゴムフロートに破損やズレが生じていないか確認しましょう。
ゴムフロートが破損している場合は交換が必要です。下記記事を参考に新品のゴムフロートに交換してください。
>>ゴムフロートが原因でトイレの水漏れが発生したら?対処法を解説
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【原因6】タンク内のフィルターが詰まっている
トイレタンクの中にフィルターが内蔵されているタイプの場合、フィルターに経年のゴミや汚れが積もって水が出ないことがあります。
フィルター内蔵型のトイレをご使用の場合は、取集説明書に掃除頻度目安の説明(半年に1回など)がありますので、掃除するようにしましょう。
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【原因7】タンクにつながる給水管に故障・不備がある
タンク内の部品が原因ではない場合、タンクにつながっている給水管に不備や故障などのトラブルが生じている恐れがあります。
給水管には、タンク内に異物を混入させないためにフィルターの役割をする「ストレーナー」が設置されています。ストレーナーは網目状になっており、経年により水道水内のゴミやチリが積もるため水が流れにくくなることがあります。
ストレーナーがつまっている場合はモンキーレンチを使って取り外し、水で洗い流しましょう。
給水管が故障している場合は新品への交換が必要なため、水道業者に相談することを推奨します。
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タンクレストイレから水が出ない原因と対処法
使用しているトイレがタンクレスタイプの場合、水が出ない主な原因には以下の3つが挙げられます。
・水圧が弱い
・バルブや電気系統が故障している
・停電が起きている
各原因とそれぞれの対処法について解説します。
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【原因1】水圧が弱い
タンクレストイレを流すうえで水圧の強さは重要です。
通常のトイレは洗浄レバーを回してゴムフロートを持ち上げ、タンク内の水が便器に落ちる勢いを利用して排水をしています。
しかし、タンクレストイレの場合は水道管から便器に直接水が流れるため、水圧が弱いとトイレの水が流れない原因になります。
とくに以下は水圧が弱くなりやすいです。トイレの水が流れないトラブルが頻発する場合は、ブースターの設置やタンク付きトイレへの交換を推奨します。
・マンションやビル
・高台にある建物
・戸建ての2階以上
・築年数の古い建物
トイレ本体の交換を検討する方は、下記記事も併せてご覧ください。
>>トイレ交換をしたい人必見!確認すべきことや費用相場、作業内容について解説
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【原因2】バルブや電気系統が故障している
タンクレストイレには、見えない箇所にバルブやポンプ、その他の電気系統が設置されています。これら部品が故障していると水を流すことができないため、修理や交換などの対応が必要です。
電気系統の修理や交換は難易度が高いため、水道業者に相談することを推奨します。
また、タンクレストイレの部品は一定期間をすぎると生産が中止されます。部品が廃盤の場合はトイレ本体の交換が必要のため、水道業者に相談しましょう。
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【原因3】停電が起きている
前述のように、タンクレストイレには電気系統の部品が内蔵されているため、停電が生じると多くの場合作動しなくなってしまいます。
ただし、メーカーによっては停電時にも便器洗浄できるよう作られているものがあるため、ご使用のトイレの説明書を確認してみてください。
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トイレの水が出ない状態を放置するリスク
トイレの水が出ない状態を放置することで、以下のようなリスクが発生します。
・悪臭・健康被害の原因になり得る
・被害を悪化させる恐れがある
それぞれのリスクについて解説します。
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悪臭・健康被害の原因になり得る
トイレの水が出ない状態を放置していると排泄物が腐敗し、悪臭が発生したり雑菌によって健康被害を引き起こしたりする原因になります。
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被害を悪化させる恐れがある
水回りの修理に慣れていない方が自分の判断で対処をすると、別のトラブルを併発させて被害を悪化させる恐れがあります。
万が一トイレを故障させたり配管をつまらせてしまったりした場合は高額な修理代がかかってしまうため、正しい知識のあるプロに修理を依頼するのがおすすめです。
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トイレの水が出ない場合の修理にかかる費用相場
トイレの水が出ない場合の修理を水道業者に依頼する際の費用相場は、以下のとおりです。
修理 |
費用相場 |
止水栓交換 |
8,000円~10,000円程度 |
タンクレバー交換 |
10,000円~12,000円程度 |
ゴムフロート交換 |
8,000円~10,000円程度 |
ボールタップ交換 |
13,000円~15,000円程度 |
※自社調べ
故障状況によってはトイレのタンクごと交換が必要になることもあります。
また、給水管トラブルの場合は、どの程度の不具合なのかによって費用も異なりますので状況調査依頼をして見積をもらって確認しましょう。
給水管に関するトラブルは下記記事を参考にしてください。
トイレの給水管から水漏れが発生したら?応急処置や原因・対処法を紹介
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トイレの水が出ないときの流し方
トイレは手動で排水することもできます。トイレの水が出ない場合は、以下の手順で排水してみてください。
1.温水洗浄便座(ウォシュレット)の電源をOFFにする |
便器に水を注ぐ際は、低い位置から勢いよくおこないましょう。高い位置から注ぐと汚水が飛び散る可能性があります。
また、汚水などで床を汚さないために必ず養生してからおこなってください。
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自分での対処が難しいときは業者に依頼する
トイレの水が出ない状態を放置すると悪臭・健康被害などを引き起こす可能性があるため、原因に応じた適切な対処が必要です。
原因によっては自分で対処することも可能ですが、対処が難しい場合や症状が改善されない場合は水道業者に相談しましょう。無理に自分で対処して他の部位を故障させてしまった場合、かえって高額な修理費用がかかってしまうことがあります。
水道業者に依頼する際は業者選びが重要です。下記記事では業者選びのポイントについてまとめているのでぜひ併せてご覧ください。
水のトラブルサポートセンターの作業事例
弊社が実際に行った「水が溜まらない・流せない」という事象に対する作業事例をご紹介します。
【作業事例1】ボールタップ・フロートゴム・タンク横フレキ交換
朝は問題なかったが、10時頃に行ったらタンクに水が溜まっておらず水が流せない状態になっていた。
タンク内の数個の部品破損が原因でした。部品交換で修理できました。
・トラブルの症状:水が流せない
・トラブルの要因:経年劣化
・作業時間:1時間
・作業内容:ボールタップ・フロートゴム・タンク横フレキ交換
【作業事例2】トイレレバー・フロートゴム交換
数日前からトイレのレバーが固くて回らなくなりました。今日無理に回したら折れました。
点検すると汎用品では合わず、後日調達して交換できました。
・トラブルの症状:トイレタンクのレバーが折れた
・トラブルの要因:経年劣化
・作業時間:1時間
・作業内容:トイレレバー交換
【作業事例3】ボールタップ・フロートバルブ・止水栓交換
トイレタンク上にある手洗水がだんだん細くなってきてタンクに水が溜まるのに時間がかかるようになった。
タンク内部品及び止水栓劣化が原因。部品交換で解消しました。
・トラブルの症状:手洗水が細くなってタンクに水が溜まらない。
・トラブルの要因:経年劣化
・作業時間:50分
・作業内容:ボールタップ・フロートバルブ・止水栓交換
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水トラブログ編集部
最終記事更新日:2025.03.12