最終更新日:2025.03.12 トイレ水トラブログ

給水管から水漏れが発生したときの原因は?応急処置や対処方法を解説

給水管から水漏れが発生したときの原因は?応急処置や対処方法を解説

水漏れは水回りのさまざまな箇所で発生しますが、水道管からの水漏れもその一つです。
水道管は主に2つに分かれます。一つは水が入ってくる管の給水管と、もう一つは水を排出している管の排水管です。どちらからの水漏れも困りますが、給水管から水が漏れていた場合、水道料金が急に上がってしまうなどの問題が起こります。

この記事では、給水管から水漏れする原因や応急処置、対処方法を解説します。また、水漏れの確認方法や業者に依頼する際のポイント、費用についても紹介するので、併せて参考にしてください。

  1. 給水管から水漏れする主な原因

給水管から水漏れする原因はさまざまですが、下記2点が主な原因といわれています。

  1. 経年劣化

1つ目は、経年劣化です。
給水管の寿命は一般的に、約15~20年といわれています。材質によって違いはありますが、サビや劣化による破損などで水漏れを起こします。
現在は、ほとんどの住宅で塩ビ管という耐久性が高い物が使われていますが、やはり経年劣化は起こります。

  1. 自然災害による破損

自然災害による破損も原因として考えられます。台風やゲリラ豪雨による浸水、洪水などで給水管がダメージを受けて水漏れが起こる場合があります。また、地震で大きな揺れが起こったときは給水管の破損や、つなぎ目部分の留め具が緩んでしまい水漏れが起こります。

地震が発生したときは、落ち着いたら水道メーターの状態を確認しましょう。水を使っていないのにメーターが回っている場合は、どこかで水漏れしている可能性があります。

  1. 給水管から水漏れが発生したときの応急処置

給水管から水漏れが発生したときの応急処置

給水管からの水漏れを発見したときは、早急な対処が必要です。どこから漏れているのかが判明していると、応急処置も速やかにおこなうことができます。

  1. 水道の元栓を閉める

被害が広がらないためにも、まずは水を止めましょう。元栓を閉めると家中の水が止まります。普段から元栓の場所や、閉め方などを調べておくと安心です。

  1. 配管補修用テープで補強する

元栓を閉めて水漏れが止まったら、漏れ箇所をテープで補修します。
補修テープは、そのまま巻いて使えるものやいったん水で濡らしてから巻く物などいろいろな種類があります。

また、地中に埋まっている給水管にテープは巻けないので、見えている給水管のみの応急処置となります。テープはあくまでも応急処置なので、速やかに業者に修理依頼をしましょう。

  1. 給水管から水漏れが発生したときの対処方法

給水管から水漏れが発生したときの対処方法

給水管からの水漏れは、自分で直せる場合と業者に依頼しないといけない場合があります。

  1. 自分で直せるケース

まずは、自分で直せるケースを紹介しますので、試してみてください。
自分で直すのが難しければ、業者への依頼を検討してみましょう。

  1. パッキンの交換

パッキンの劣化が原因の水漏れは、パッキンを交換することで水漏れは解消します。パッキンは給水管の径によってサイズが異なります。サイズの違う物を付けてしまうと、新たな水漏れを起こすことになりかねません。交換用パッキンをホームセンターなどで購入される場合は、現物を持参するのがおすすめです。

-交換手順-
① 止水栓を閉める
② パッキンを交換する箇所の下に水受けのバケツなどを置く
③ ナットを緩めて給水管を外す
④ パッキンの交換をおこなう
⑤ 給水管を取り付けて、ナットを閉めて元の状態に戻す
⑥ 止水栓を開いて水漏れがないか確認する

  1. ナットを締める

ボルトやナットの緩みが原因で起こっている水漏れは、ボルトやナットを閉め直すことで解消します。ボルトやナットの締め直しには径にあったレンチが必要になります。

-作業手順-
① 止水栓を閉める
② 緩んでいるボルトやナットを閉め直す
③ 止水栓を開いて水漏れがないか確認する

注意点としては、水漏れを止めたいという意識から、ボルトやナットを閉めるときに、ついつい力が入りすぎてしまうことです。あまり強い力を入れてしまうと、他の箇所の破損や歪みの発生の原因になるので気を付けましょう。

  1. 業者に依頼すべきケース

給水管からの水漏れの原因が、給水管自体の老朽化による劣化や破損であった場合は、自分での対処は難しくなります。パッキンやボルトからの水漏れに比べて給水管自体の破損による水漏れは、水量も多くなるので被害が大きくなることもあります。早急に専門知識や技術のあるプロの業者に修理を依頼しましょう。

  1. 【箇所別】給水管から水漏れが発生したときの確認方法

【箇所別】給水管から水漏れが発生したときの確認方法

給水管からの水漏れを発見したときの漏れ箇所の確認方法を、場所別に説明します。すぐに修理業者が来ないときもあるので、自分でできる範囲のチェック方法を覚えておきましょう。

  1. キッチン・洗面台

キッチンや洗面台の給水管は、シンクやボウルの真下にあります。ほとんどの場合が収納場所になっています。中を見ると複数本のパイプがつながっていて、そのうちの一番太いパイプが排水管です。それ以外のパイプは給水管もしくは給湯管になります。キッチンや洗面台で比較的、水漏れが起こりやすい箇所は下記2箇所です。

・蛇口と給水管のつなぎ目
つなぎ目部分は固定しているナットの緩みやパッキンの劣化、破損によって水漏れが起こりやすい箇所になります。

・給水管自体の劣化、破損
給水管自体にも寿命はあるので、経年劣化や管の材質によってはサビが発生して亀裂が生じます。

  1. トイレ

トイレも給水管からの水漏れも、基本的な構造はキッチンや洗面台と同じです。キッチンや洗面台は給水管に蛇口がつながっていますが、トイレはトイレタンクにつながっています。チェックは必ず止水栓を閉めて水を止めてからおこないましょう。ウォシュレットの電源を抜いてから給水管やつなぎ目部分、便器の周辺などを拭いて、水漏れがあるか確認してみましょう。

トイレで水漏れが起こりやすい箇所は下記3箇所です。
・トイレタンクと給水管のつなぎ目
トイレタンクに水を供給するため、給水管と直接つながっており、つなぎ目部分のナットの緩み、パッキンの劣化破損により水漏れを起こします。

・分岐水栓と給水管のつなぎ目
ウォシュレットを設置している場合、トイレタンク以外にウォシュレットにも水の供給が必要になるため、分岐水栓が付いています。この分岐水栓と給水管のつなぎ目でも水漏れが起こります。

・トイレの止水栓
水道はトイレの止水栓からトイレに給水しています。止水栓から水漏れが起こる原因としては、止水栓自体の劣化やパッキン、ナットの劣化などがあります。

  1. 浴室

浴室の水漏れで多いのは、シャワーホースや浴室水栓からの水漏れです。
シャワーホースや浴室水栓の場合は、目で見ることができるのですぐに確認できますが、本来乾いている床や壁が濡れているときは見えないところ(壁の中など)で水漏れが起こっている可能性があります。そのような場合は、壁の中から水の音がすることもあります。乾いているはずの床や壁が濡れていて水の音が聞こえる場合は、速やかに業者に調査依頼をしましょう。

  1. その他の確認方法

場所の特定はあとからになりますが、水道料金と水道メーターから水漏れを確認することができます。

水道料金は2ヵ月ごとに請求されます。できればご自宅の基本的な水道料金は把握をしておいて、請求書が届いたら金額を確認するようにしましょう。急に高くなっていたら、どこかで水漏れしている可能性が高いです。
次の請求まで気が付かなかったら2ヵ月も水が漏れている状態のままになり、高額になることもあります。

水道メーターの中に「パイロット」と呼ばれる箇所があり、水道が使われているときはずっと回っています。逆にいうと、水道を使っている場所がないのにパイロットが回っているということは、どこかで水漏れしているサインです。お出かけされるときは水を使っていない状態になるので、そのタイミングでパイロットのチェックをするのもおすすめです。

  1. 給水管からの水漏れ修理を業者へ依頼するときのポイント

給水管からの水漏れ修理を業者へ依頼するときのポイント

給水管からの水漏れ修理は、パッキン交換やナット締め直しなどの軽微なものであれば、自分で対応も可能です。しかし、給水管自体の交換など難易度が高い作業や軽微であっても不安を感じる場合は、プロにお任せするのが安心です。

ここでは、業者に依頼するときのポイントを説明します。

  1. 信頼できる業者の選び方を理解する

まずは、信頼できる業者の選び方を理解することが大切です。
もっとも基本的なポイントは、水道局指定工事店であること。指定外の工事店への依頼はできるだけ避けるのがおすすめです。インターネットで検索する際は、業者のホームページをよく確認してください。

とくに、会社概要には注意が必要です。そもそも会社概要の記載がない業者もあり、記載があってもまったく関係のない住所になっていることもあります。昨今はさまざまな業種で口コミ投稿が推奨されています。ユーザーも投稿することに抵抗がなくなってきているので、忌憚ない意見や要望を見ることが可能です。鵜呑みにはできませんが、悪い口コミが異常に多い場合は注意が必要です。

また、見積もりは少なくとも2社以上もらうようにしましょう。1社のみの見積もりで決めるのではなく、比較検討して決めると納得のいく選択が可能です。金額だけでなく、作業内容について具体的に親切に書かれているかも重要なポイントです。

  1. 水漏れ修理にかかる費用相場を理解する

次に、水漏れ修理にかかる費用相場を理解することも重要です。

以下は、給水管からの水漏れ修理にかかる費用の目安です。
・パッキンの交換:8,000~10,000円程度
・軽微な修理作業:8,000~25,000円程度
・給水管自体の交換:300,000~500,000円程度
※給水管の長さや作業内容によって異なります

料金設定は業者ごとにかなり相違がありますので、見積もりをもらった際にしっかり確認してください。

また、出張費、夜間(早朝)割り増しなども、業者によって設定がありますので、見積もり訪問依頼をするときに確認するとよいでしょう。

  1. 給水管からの水漏れは水のトラブルサポートセンターにご相談を!

給水管から水漏れが起こる原因はさまざまです。サビや劣化による水漏れが起こっている場合、放置すると生活水にも影響が及ぶ恐れがありますので、水漏れを見つけたら早急な対処が必要です。

自分でできる修理方法も紹介しましたが、そもそも難易度が高い修理内容や、軽微な内容でも作業に不安がある場合は、ぜひ水のトラブルサポートセンターにご相談ください。

水のトラブルサポートセンターは、出張費は無料、夜間や早朝でも割り増しはありませんので、ご安心ください。

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水トラブログ編集部

最終記事更新日:2025.03.04