最終更新日:2025.06.19 水道管
水道管が凍結したときの適切な対処法!原因や防止策、修理費用を解説
水道管は、気温がマイナス4℃以下になると凍結するといわれています。凍結後に誤った方法で対応してしまうと水道管が破裂して被害が広がる恐れがあるため、正しい対処法を知っておくことが重要です。
この記事では、水道管が凍結したときの対処法や、凍結しやすい条件、防止策などを解説します。冬本番を迎える前に水道管の凍結に備えておきたい方は、参考にしてください。
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水道管が凍結したときの応急処置
水道管が凍結してしまった際の応急処置としては、ぬるま湯を使って解凍する方法が効果的です。
水道管の凍結箇所にタオルを被せ、その上から40℃程度のぬるま湯をゆっくりとかけてください。タオルを被せた状態でぬるま湯をかけることで、急激な温度変化を防止し、凍結部分を徐々に溶かす効果が期待できます。
急いで解凍しようとして熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂する恐れがあるため、必ず40℃程度のぬるま湯を使用しましょう。
万が一、水道管や蛇口が破裂してしまった場合は、水道メーターボックス内の止水栓を閉めて水を止めます。その後、破裂箇所にテープなどで応急処置をおこない、速やかに水道修理業者に修理を依頼してください。
※参考:神戸市水道局「凍結」
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水道管が凍結する条件
水道管が凍結してしまうのは、温度と設置場所が大きく関係しています。ここでは、水道管が凍結しやすい条件を解説します。
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温度
水道管は、気温がマイナス4℃以下になると凍結しやすいといわれています。ただし、風が強く当たる場所や日差しが届かないような場所では、気温がマイナス4℃を超えていても凍結する恐れがあります。
そのため、マイナス4℃を上回る予報であっても、冬季は常に水道管の凍結に注意を払うことが重要です。
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場所
屋外で外気にさらされている水道管は、屋内に比べて凍結のリスクが高まります。とくに、以下のような場所に設置されている水道管には注意が必要です。
・水道管がむき出しになっている
・北側や日陰に設置されている
・風の強い場所に設置されている
屋内に設置されている水道管でも、風が当たりやすい場所や冷え込みやすい場所では凍結の恐れがあります。そのため、屋内・屋外を問わず、凍結が心配な箇所には凍結対策を施しておきましょう。
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水道管の凍結対策を忘れてしまうリスクと影響
水道管が凍結してしまった場合、どのような被害が出るのかは気になるポイントです。ここでは、水道管の凍結によって生じる影響を紹介します。
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蛇口から水が出なくなり生活に支障が出る
水道管が凍結してしまうと水が使えなくなり、日常生活に支障が出ます。凍結箇所によって異なりますが、具体的には以下のような被害が考えられます。
・水を準備できずにお米が炊けない
・洗濯物を洗えない
・お風呂で身体を洗えない
・トイレの水を流せない
水道が使えない原因は水道管の氷ですが、時間が経って解凍されれば再び水が使用できます。ただし、水道管の氷が溶けるのを待っている間は水が使えません。凍結の程度や外気温によっては想定より長く水を使用できず、不便さを感じる可能性があるでしょう。
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水道管が破裂して余計な修理費用がかかる
水道管が凍結すると、内部の水が氷に変わることで体積が膨張するため、破裂してしまう恐れがあります。
万が一水道管が破裂した場合、水漏れに気付くのが遅れると、水道代が通常よりも高額になります。さらに、漏れた水が建物の内部に染み込むと、床や壁の腐食といった被害につながるかもしれません。
破裂した水道管を再び使えるようにするには、水道修理業者による修理が必要です。修理費用が発生するのはもちろんのこと、凍結被害が多発している場合は、業者の手配までに時間がかかる可能性もあります。
その間は水が使用できず、生活に支障をきたすリスクがあるため、事前の凍結対策が重要です。
※参考:島根県大田市公式ホームページ「13.水道管の凍結防止について」
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水道管が凍結したときの適切な対処法
水道管が凍結した場合の対処法は、ぬるま湯を使用した応急処置だけではありません。ここでは、水道管が凍結したときにおすすめの3つの対処法を紹介します。
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自然解凍を待つ
水道管が凍結した場合、もっとも安全な対処法は気温上昇による自然解凍を待つことです。
ただし、気温が5℃以上にならないと水道管内の氷は溶けにくいため、凍結した時期や状況によっては時間がかかります。また、気温が5℃以上の日でも、完全に溶けるには数時間、場合によっては半日以上かかる可能性があることを知っておきましょう。
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水道管を保温する
水道管を適度に温めることで、凍結が溶けやすくなります。水道管を温める方法としては、ホームセンターなどで販売されている「保温チューブ」の使用がおすすめです。
保温チューブは切れ込みが入っているため、購入後すぐに水道管に取り付けられます。取り付けたあとは、保温チューブの上からビニールテープを巻き付けることで、防水効果が得られるだけでなく保温効果も高まります。
凍結防止グッズで保温し、水道管の凍結が自然に溶けるのを待ちましょう。
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カイロやドライヤーで温める
水道管が凍結して家でお湯を準備できない場合は、カイロやドライヤーを使って温める方法が効果的です。
時間に比較的余裕がある方は、カイロの使用がおすすめです。カイロを水道管の凍結箇所に紐やビニールテープで固定しておくと、徐々に温まり安全に溶かせます。
すぐに水を使用したい方は、ドライヤーの温風を凍結箇所に当てて温めましょう。ただし、近づけすぎると急激な温度上昇で水道管が破裂する恐れがあるため、必ず一定の距離を保ちながら使用してください。
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水道管の凍結を防ぐには?
水道管は、凍結によって破裂する恐れがあるため、事前に対策をおこなうことが重要です。ここでは、水道管の凍結を防ぐ4つの方法を紹介します。
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少量の水を流しっぱなしにする
水道管の凍結防止には、蛇口から少量の水を出しっぱなしにする方法が効果的です。水が流れていると凍結しにくいため、とくに夜間の冷え込みが心配な場合に適しています。
水の量の目安は、鉛筆の芯ほどの細さで出すことです。出しすぎると水の無駄遣いになるので、節水のためにも適切な水量を保ちましょう。また、水は排水口に流さず、バケツなどの容器に溜めて掃除や洗濯などで活用するのがおすすめです。
※参考:米原市公式ウェブサイト「水道管の凍結にご注意ください」
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水抜きをする(水落としをする)
寒冷地では、水抜栓が設置されている家が多く見られます。冷え込みが予想される夜は、就寝前に水抜き(水落とし)をおこなうことで、水道管の凍結を防ぐ効果があります。
水抜き栓は主に「手動式」と「電動式」の2種類があり、それぞれの一般的な操作方法は以下のとおりです。
手動式水抜き栓の操作方法 |
電動式水抜き栓の操作方法 |
適切に水抜きをおこなうと水道管内に水が残らないため、凍結リスクを抑えられます。なお、水抜き栓のタイプによって操作方法に細かな違いがあるので、必ず取扱説明書を確認し、正しい手順で水抜きをおこないましょう。
参考:北海道上ノ国町「 水道凍結防止(水道の水抜き・水落とし)」
参考:岩手県久慈市「水道の凍結に注意(水抜きの方法、凍結時の対応)」
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排水経路の水にも凍結防止の対策を施す
寒さが厳しい日や寒冷地では、トイレタンク内や便器内の水、排水口の排水トラップに溜まった水が凍結する恐れがあります。真冬に数日間家を離れる場合や、寒さが厳しく凍結が心配な日には、不凍液を入れて凍結対策をおこないましょう。
不凍液の凍結温度は、水との希釈割合によって変化します。最低気温に近い温度を基準に希釈してしまうと、不凍液を入れていても凍結する恐れがあります。そのため、最低気温より10℃ほど低い温度に対応できるよう、余裕を持って希釈するのがおすすめです。
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居住地の自治体ホームページで情報収集する
水道管の凍結対策のポイントは、地域によって異なる場合があるため、居住地の自治体ホームページで情報を確認することが大切です。
冬が本格化する前から情報を収集し、早めに適切な凍結対策をおこなっておくことで、凍結による水道管の破裂やその他のトラブルを未然に防ぎやすくなります。
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水道管が破裂したときの修理費用はどれくらい?
水道管が凍結で破裂した場合の修理費用は、一般的に2〜5万円程度かかります。
ただし、水道管の素材や破損状況によって金額は異なるため、信頼できる水道修理業者に連絡し、書面で見積もりを確認することが重要です。とくに、床下や壁の中など目に見えない場所の水道管を修理を依頼する場合は、修理費用が高くなる傾向があります。
修理を依頼する前に、総額でどの程度の修理費用が発生するのかを必ず確認しましょう。
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水道管が凍結したときは水のトラブルサポートセンターまで
水道管が凍結した場合、凍結箇所にタオルを被せてぬるま湯を注ぐ方法が応急処置として効果的です。熱湯をかけるなど誤った対処をすると、水道管が破裂する恐れがあるため、慌てずに適切に対応することが大切です。
水道管の凍結でお困りの場合や、凍結によって破損や水漏れなどのトラブルが発生した場合は、水のトラブルサポートセンターにご連絡ください。
水のトラブルサポートセンターは、累計100万件以上の対応実績があり、経験豊富なスタッフが多数在籍しています。専任スタッフが現場調査をおこない、ご相談からお見積もりまですべて無料でご利用いただけます。
24時間365日対応しておりますので、水道管の凍結や水回りのトラブルでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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水トラブログ編集部
最終記事更新日:2025.04.30